愛しあう事しかできない

愛しあう事しかできない

モデルを務める自由奔放な主人公・橋口なな子の、仕事に対するモチベーションや恋愛の機微を描いたラブストーリー。

正式名称
愛しあう事しかできない
ふりがな
あいしあうことしかできない
作者
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概要・あらすじ

売れっ子のモデル・橋口なな子は、素行不良とトラブルの多さから、事務所からクビを言い渡されてしまう。これを聞きつけたファッションデザイナーの友人が、ショーへのオファーをくれる。ショーの準備の際、衣装の仮縫いで出会った男性・悦史に一目惚れするなな子。しかし、悦史はバイセクシャルで、今は男性の恋人・と共に暮らしていた。

悦史への気持ちが抑えられないなな子は、セックスフレンドの吉岡光彦と時々関係を持ちながらも、に告白をし、関係を深めていく。自由奔放な生活を過ごしながら、なな子は仕事に対するモチベーションや恋愛に関しての自身の希望を確認していく。

登場人物・キャラクター

橋口 なな子 (はしぐち ななこ)

売れっ子モデルとして活躍していたものの、度重なる遅刻、撮影中に他のモデルと揉め事を起こす、自己管理ができないなど、素行不良だったことから、所属していたモデル事務所からクビを宣告される。自由奔放で気が強く、性格が悪いため、女性の友達はほとんどおらず、友人の多くはゲイである。 喫煙者で、吸っているタバコはマルボロ。指のサイズは71/2。

悦史 (えつし)

肩まで伸ばした長髪が特徴的な青年。容姿が良く、スタッフとして手伝う予定だったカドヤマミツルのファッションショーにモデルとして参加することとなった。その際、ミツルのスタジオに仮縫いにきていた橋口なな子と出会い、その後、恋に落ちる。バイセクシャルで、慎という男性の恋人がいるが、男性と付き合ったのは慎が初めて。

吉岡 光彦 (よしおか みつひこ)

駆け出しの俳優だが、人気上昇中で仕事も増えている。物言いがキザで自意識過剰気味だが、明るく、裏表の少ない憎めない性格をしている。橋口なな子を愛しているが、なな子からは、セックスフレンドとしか思われていない。鍛えられた体が魅力のひとつとなっており、ゲイからも人気が高い。

(しん)

ゲイの男性で、悦史の恋人。本屋に勤務している。ゲイであることをあまりオープンにはしておらず、言葉遣いやファッションも一般の男性に近い。悦史に女性の恋人がいた頃からずっと片思いをしていた。なな子に惹かれていく悦史を感じ取り、嫉妬をあらわにしたことで、ふたりの間に亀裂が入る。

マーコ

ゲイの男性。橋口なな子の友人のひとり。なな子と仲が良く、自宅を訪ねることもある。気心が知れているせいか、厳しいアドバイスを伝えることもあるが、彼の言葉はなな子も受け入れている。

カドヤマ ミツル

ゲイの男性。橋口なな子の友人のひとり。ファッションデザイナーで、なな子がモデル事務所をクビになったと聞きつけ、自分のショーに出ないかとオファーを申し出る。

ひとみ

橋口なな子と同じモデル事務所に登録するモデル。なな子がモデル事務所をクビになる原因となったケンカの相手。美人だが嫌味な性格で、モデル事務所をクビになったなな子に、自分がなな子の仕事を引き継ぎ、うまくいっていることを告げ、再びけんかになる。

本屋の店長 (ほんやのてんちょう)

慎が働く本屋の店長。眼鏡をかけた中年男性。悦史とも面識があるが、慎がゲイであることや、悦史と付き合っていることは知らない。慎が本屋の向かいの喫茶店で働く女性から映画の誘いをうけたさい、断らないよう勧める。

喫茶店で働く女性 (きっさてんではたらくじょせい)

慎が働く本屋の向かいにある喫茶店で働く女性。慎のことが好きで、映画の前売りがあるから一緒に行こうと誘う。慎がゲイであることは知らない。

ヘアメイク担当の男性 (へあめいくたんとうのだんせい)

橋口なな子がお金のために受けたカタログ用の写真のヘアメイクを担当した男性。なな子とは面識があるらしく、意図せぬ仕事に悪態をつくなな子をなだめ、落ち着かせる。

モデル事務所の男性 (もでるじむしょのだんせい)

橋口なな子が所属していたモデル事務所に勤める、貫禄のある中年男性。素行が悪すぎるなな子に「君の代わりはいくらでもいる」と、クビを宣告した。

悦史が付き合っていた女性 (えつしがつきあっていたじょせい)

悦史と付き合っていたものの、浮気をし、部屋に男性をあげた。これに傷ついた悦史を慎が慰めたことをきっかけに、ふたりは恋人同士となる。

その他キーワード

エックスデー

『愛しあう事しかできない』に登場する雑誌。吉岡光彦とドラマで共演するアイドルの朝帰りを報じた。

VOGUE ITARIA (ゔぉーぐいたりあ)

『愛しあう事しかできない』に登場する雑誌。通称「イタリアンヴォーグ」。実在の雑誌。この雑誌を読むことで、橋口なな子は自分の本当の夢を再確認した。

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