あらすじ
第1巻
恋愛よりも食べる事が大好きな青は、ある日、学校一の美男子、彗から告白を受ける。彗の親友、虎太から彗のルックス目当てで近づく最低な女だと暴言をぶつけられた青は、当初はその申し出を断ろうとするものの、虎太への腹いせに彗と交際をスタートさせた。当初、乗り気ではなかった青も優しい彗に次第に好感を抱いていく。そんなある日、ケガをしそうになったところを虎太に助けられた事で、青は虎太に興味を持つ。しかし、その事実にいち早く気づいた彗が、虎太に青に構うなと冷たい言葉を掛けた事で、二人はケンカになってしまう。その後、彗の誕生会を青と虎太が計画した事もあり、二人の関係は修復されたものの、青は虎太と過ごす時間が長くなればなるほどに恋心を募らせていく。ついに感情を抑えきれなくなった青は虎太にキスをし、虎太も青の気持ちに応える。そんな二人の関係に気づいた彗は、虎太と青を学校の屋上へと呼び出す。
登場人物・キャラクター
青 (あお)
元気いっぱいで食欲旺盛な女子高校生。男の兄弟と共に育ったため、男性に対するあこがれなどもなく、恋愛はもちろんの事、アイドルやイケメンにもまったく興味がない。その代わりに食べる事が大好きで、小学生時代は「色気より食い気」の性格が原因で、女子に悪口を言われた経験があり、それがトラウマになっている。放課後、気が向くと一人で牛丼屋に立ち寄り、その姿を彗に目撃された事で好意を寄せられる事となった。 虎太から彗に構うなと攻撃的な言動を繰り返えされた事で、当てつけから彗と交際をスタートさせたが、次第に虎太に好意を抱くようになっていく。しかし、彗と虎太の友情を壊したくない思いから積極的に行動を起こせずにいる。
彗 (けい)
虎太の幼なじみで親友の男子高校生。成績優秀なうえに運動神経抜群、さらに学校一の美男子として女子生徒達からの人気が高い。これまで何人もの女子から告白されているものの、彗本人は乗り気ではなかった事に加え、仲のいい虎太が相手の女性に攻撃的な言動を繰り返して来たため、彼女はいない。ある日、放課後に牛丼屋の前を通りかかったところ、一人で美味しそうに牛丼を食べている青を目撃して最初は面白がっていたが、いつの間にか恋に落ちてしまう。 その後、青に告白をして恋人同士になる。いつもクールで感情を表に出す事はなく、争い事を好まない優しく穏やかな性格の持ち主。しかし、虎太が青に接近した際には、虎太に対して強い言葉で牽制するなど、青が絡むと感情的な別の一面をのぞかせる。
虎太 (こた)
彗の幼なじみで親友の男子高校生。背が低いながらも勝気で攻撃的な性格だが、親しい関係になると穏やかな表情を見せる事も多い。幼い頃から気性の荒さから友達ができずにいたが、彗だけが優しく声を掛けて来てくれた事で、以降唯一無二の親友として関係を築いている。彗が青に告白をした事が認められずに、青に辛辣な言葉を掛けていたが、青の人柄を知る事で心を開くようになり、いつの間にか彼女に恋心を抱くようになる。 しかし彗の事も心から慕っており、行き場のない恋心に苦悩する。