名探偵マーニー

名探偵マーニー

高校1年生の少女マーニーを中心に、依頼者たちに起きた事件を描く。事件の謎解きよりも、依頼者たちの深層心理、性癖、コミュニケーション不全、身体の構造などに話が進むことが多い。マーニーを、多くの人々の思いを見守るストーリーテラーの立ち位置においた、オムニバス群像劇形式の漫画。

正式名称
名探偵マーニー
ふりがな
めいたんていまーにー
作者
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

女子高生のマーニーは、探偵の父親ロイドとは別個に、独自に調査の依頼を受け探偵業を行っていた。徹底した調査と、「思考世界(シンキングワールド)」という彼女独特の没頭する思考力を駆使。理解に苦しむ犯罪であっても、人間の心理から答えを導き出していく。彼女は幼少期にメカニックと呼ばれる犯罪者にトラウマを植え付けられた経験がある。

捜査を進めていくうちにメカニックの影が自分の周囲に見え隠れしはじめ、マーニーは立ち向かわざるをえなくなる。

登場人物・キャラクター

真音 (まりおん)

父親のロイドの探偵業を手伝いながら、自らも依頼を受けて調査をしている。ボサボサ頭が目立つ高校1年生で、推理能力はあっても、学校の成績はそれほどよくはない。謎解き中は話しかけられても気づかないほど思考世界(シンキングワールド)に没入する。徹底的な情報集めが主な活動で、ネットや周辺人物の聞き込みを地道に行うスタイル。 依頼を受けるときは「マーニーにおまかせを」というのが決め台詞。調査費用は日当5000円、必要経費別、と決めている。事件のトリックの解読よりも、人間関係の中で浮かび上がる心理を読み取るのを得意としている。幼少期に犯罪者メカニックにトラウマを植え付けられたことがあり、その正体に立ち向かうことになる。

ロイド

女子高生探偵マーニーの父親で、本名は明かされていない。自宅兼探偵事務所の「ロイド・インベスティゲーション」で探偵業を行っている。元々は刑事だったが、メカニックが起こした事件にマーニーが巻き込まれたことで辞職している。

熊耳 静 (くまがみ しずか)

女子高生探偵マーニーの母親。マーニーが幼いころ、法律事務所を独立させようとした際トラブルに巻き込まれ、それを解決してもらうためにメカニックの力を借りる。ところが娘が彼に誘拐され殺されそうになったのを見て、夫のロイドたちから離れるように暮らすことになる。彼女はメカニックの正体を知らない。

若島津 ゆりか (わかしまづ ゆりか)

マーニーの幼なじみの高校1年生。お調子者で、口が軽く、自分勝手なトラブルメーカー。ミーハーで流行にすぐ飛びつき、お金にはがめつく、したたか。マーニーに何度か依頼をしているにもかかわらず、支払いをしていない。他人の結婚式にこっそり参列して幸せになる趣味を持っており、その時に片岡雪人と出会って付き合うことになる。

片岡 雪人 (かたおか ゆきと)

地方から出てきた大学2年生。他人の葬式に出て悲しむことが趣味で、他人の結婚式に出るのが趣味の若島津ゆりかと出会い、交際している。後日、女子大生と浮気していることが発見される。

波峰 りあ (なみみね りあ)

マーニーの同級生で高校1年生。3年前に暴行されそうになったところ、幼なじみの彼氏が助けに入ったことで死んでしまう。以来現実を受け止めきれず、影で他人に暴行を繰り返していた。トラウマは快復に向かっており、今はマーニーや若島津ゆりかと仲良く過ごしている。牧場を経営している親戚がいる。

舞城 天 (まいしろ てん)

マーニーの同学年で高校1年生。寡黙で冷静。峠を走るスポーツサイクリスト。伯父は風来坊で、大伯父は行方不明。動物好きな一面がある。

白鳥 文那 (しらとり あやな)

白鳥財閥の令嬢で、生徒会長。セレブグループの中心人物で、学校の不審事件も含めてマーニーに何度も探偵の依頼している。普段は冷静だが、ヒステリックな一面もあり、高圧的なしゃべり方をも多い。一方で後輩や動物の世話などの面倒見はよい。

坂本 塁 (さかもと るい)

セレブグループのトップの一人でモデル業、女優業をこなす芸能人。マーニーには彼女経由で芸能人の依頼がくることもある。

立花 薫流 (たちばな とおる)

リア充集団「フラワーズ」のトップ。学校でも一番のイケメンと話題で、文武両道に長け、思いやりもある完璧な男子。学校で話題の美少女の薬師沙織と付き合っていたが、現在は別れてフリー。多くの女子が彼女の座を狙っている。

薬師 沙織 (やくし さおり)

セレブグループの一員であり、かつリア充集団「フラワーズ」のトップメンバー。学校一のイケメンと言われていた立花薫流と付き合っていたが、現在フリー。隠れオタクで、同人誌即売会やアニメショップに足繁く通っている。

犬飼 悠里 (いぬかい ゆうり)

不良グループ「スティンガー」のナンバー2で、組織化を図っている人物。学校内でゲリラカジノを開催しており、マーニーに暴露されてからは彼女を警戒し続けていた。

メカニック

劇場型犯罪で、自分の手を汚さずに他人をそそのかして行うのを得意としており、歯車のマークを現場に残す。はじめのうちは愉快犯だったが、次第に殺人や放火など残虐な事件を起こすようになる。一度逮捕されているが、司法取引で即釈放され、その後失踪する。マーニーのトラウマになっている人物。

鴻上 有 (こうがみ ゆう)

如月アリアのベビーシッターで、大学生の時はマーニーと同様の探偵業を行っていた。愉快犯としての活動にはまり、メカニックを名乗るようになるが、逮捕の後早期釈放。マーニーと接触をとるようになる。

毛利 (もうり)

ロイドの後輩に当たる現職の刑事で、ロイドの娘のマーニーの捜査の手伝いなどをすることがある。マーニーが捜査中に出くわして、説教をする場面も多い。修羅場をくぐってきた凄腕の刑事。

如月 アリア (きさらぎ ありあ)

坂本塁の先輩の、有名芸能人。マーニーに幼少期のベビーシッターを探すように依頼してくる。その男性、鴻上有こそが、マーニーが幼少期事件に巻き込まれトラウマを抱えることになったメカニックであり、彼女はそれを知って手を貸している。

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