魔探偵ロキ

少年の姿をした北欧神話の神ロキが魔に取り憑かれた人間の起こす事件の謎を暴く推理コメディ。北欧神話をベースにした様々な神や悪魔が登場する。

あらすじ

第1巻

ミステリーマニアの女子高校生・大堂寺繭良は、友人が巻き込まれた連続殺人事件「二刀流の死神事件」をきっかけに、燕雀探偵社の少年探偵を名乗る謎の少年ロキと出会う。繭良はロキと闇野竜介の協力を得て、犯人から友人を救い出し、殺人事件を無事解決する。繭良はこれを機にロキの助手を名乗るようになり、ミステリーと難事件を求め、毎日のように燕雀探偵社に通うようになる。しかしロキの正体は、北欧の最高神オーディンによって人間界に追放され、力を失って子供の姿になっていた悪戯と欺瞞の邪神だった。ロキはオーディンから、犯罪や暴力に走る人間の心に取り憑いた「魔」を落としていれば、いずれ神界に戻すと命令されていた。オーディンの命令に従う事にしたロキは怪事件を解決しながら、人間に取り憑いた魔を落とし続ける。そしてロキは半ば義務、半ば暇つぶしで探偵家業を続けるうちに、人間界に現れるほかの神々とも再会し、彼らとにぎやかな日常を過ごしながら、怪事件に挑み神界への帰還を目指すのだった。

第2巻

大堂寺繭良の高校で文化祭が開催され、繭良は闇野竜介と共に模擬店を開いていた。繭良のクラスメイトの鳴神は闇野を怪しく思い、闇野はそんな鳴神に対し謎の恐怖心を抱く。一方、ロキは繭良と合流するが、女性教師の石橋が転落死する事件が起こる。文化祭は中止となるが、その事件は事故死として発表される。しかし、石橋が多くの生徒の恨みを買っていた事から、事故ではなく殺人だったという噂が流れ始める。事件当日、「儀式が成功した」と話していた女子グループの会話を聞いていたロキは、彼女達が事件にかかわっていると睨み、繭良を通してアリバイ検証を始める。学校に潜入し直接話を聞いたロキは、女子グループの一人・伊東が石橋を殺した犯人だと見抜き、彼女の魔を落としたロキは屋上で鳴神と対面する。鳴神の正体は雷神トールで、彼は偶然、神界から人間界に落ちてしまい、学生のふりをしながら神界に帰る方法を模索していた。結局、神界に帰る方法が分からない鳴神はそのまま人間界で暮らす事となり、ロキの日常はますますにぎやかになっていく。

第3巻

大堂寺繭良闇野竜介と共に買い物をしていたロキは、街で交通事故に遭いそうになっていた少女・大島玲也と知り合う。そしてロキは、玲也の中に北欧の女神フレイヤが封じられている事をすぐに見抜く。ロキはとまどいながらも鳴神に相談するが、フレイヤが人間界に来ている理由や、人間の少女になっている理由はわからないままだった。そんな中、ロキ達は見野から、大島家の食事会に誘われる。玲也と再会したロキは、彼女が悩みを抱えている事に気づく。玲也には予知夢を見る力があり、彼女は父親の死も予知夢によって予見しており、同時に資産家でもあった亡き父の遺産を巡る、大島家の遺産争いに巻き込まれていたのである。父親の死後、さらに死人が出るという不吉な予知夢を見た玲也は、父親の遺言の謎を解くよう、ロキに依頼する。しかし食事会の夜、遺産を求めて集まった玲也の親戚・杉蔵と里美が、何者かに殺害されてしまう。さらに犯人の殺意は、事件を捜査するロキにも向けられる。

第4巻

鳴神のアルバイト先の水族館に来ていた大堂寺繭良ロキは、見学中に職員が水槽で溺死する事件と遭遇する。この事件にはロキに恨みを持つ光の神へイムダルが深くかかわっていた。同時にヘイムダルが人間の心の闇につけこみ、魔を増幅させてあやつる事で、ロキの仕事を邪魔していたと判明する。ヘイムダルと再会し、彼が仕掛けるゲームに参加する事になったロキは、神々の争いに繭良が巻き込まれそうになっている事にも、危機感を抱いていた。一方、ヘイムダルはノルン三姉妹と手を組み、ロキを貶めようと企んでいた。後日、繭良に誘われて人気占い師が集まる「占いの館」を訪れたロキは、意味深な発言をする女性の占い師と出会う。そんな時、人気占い師のマダムが何者かに殺害される事件が発生。同時にヘイムダルの策略で館に閉じ込められてしまったロキ達は、ダイイングメッセージから容疑者を絞り、犯人を見つけ出そうとする。三人の容疑者の占いを通して犯人を特定し、魔を落としたロキは、占い師のふりをしていた必然の女神ヴェルダンディーと出会う。

第5巻

ある日、ロキが昼寝から目覚めると、体が大きくなって元の姿である覚醒ロキに戻っていた。大人の姿のままで街を散策していたロキは、アルバイト中の鳴神、ヴェルダンディーに遭遇する。ロキの覚醒は、えっちゃんに溜まった魔力を活用したヴェルダンディーの実験によるもので、あくまで一時的な覚醒だった。魔力が戻ったと実感していたロキは神界に戻り、刺客を送り込んで来るオーディンを問い詰めるつもりでいたが、ヴェルダンディーに無理だと告げられ神界への帰還をあきらめ、しばらくそのままで過ごす事になる。その頃、ヘイムダルの策略で覚醒し、魔を増幅された事でロキに憎悪を抱くフレイヤは、ロキの命を狙って行動を開始していた。以前からフレイヤに憎まれている理由が気になっていたロキは、鳴神の指摘で初めてフレイヤからの好意を知るが、気高くプライドの高い彼女が自分に片思いしているとは信じられずにいた。その後、街で麻薬密売事件に巻き込まれたフレイヤは、密売組織のアジトでロキと再会する。フレイヤの魔が増幅している事を悟ったロキは、彼女の攻撃に反撃せずに、魔を落とそうと試みるのだった。

第6巻

新たな刺客フレイと戦ったロキは、次々と刺客を送り込んで来るオーディンに対し、複雑な疑惑を持つようになっていた。そんな中、ウルドを追いかけジャングルに迷い込んだロキと鳴神は、いつの間にか巨人族の国ウトガルドに来ていた。謎の少女に導かれ、ウトガルド城で王に出会ったロキ達は、元の世界に戻るための条件として、王とさまざまな勝負を繰り広げる事になる。三人は式神召喚対決や大食い対決などで戦うが、王は圧倒的な強さで次々と勝利し、ロキ達はすべての勝負に敗北してしまう。しかし王の圧勝の秘密は、彼が仕掛けたなぞなぞによるものだった。ロキがなぞなぞの答えを解き明かし、鳴神が王に殴りかかった瞬間、ウルドが現れる。彼女は王を「ウトガルドロキ」と呼び、さらに彼の素顔は、覚醒ロキと瓜二つの青年だった。ウトガルドに出入りしていたウルドの目的は、ロキとウトガルドロキを引き合わせる事であり、この二人の出会いは神界にも大きな影響をもたらす出来事となる。不敵な笑みを見せるウルドの言葉と、ロキにそっくりなウトガルドロキの正体に疑問を残したまま、ロキと鳴神は人間界に強制送還される。

第7巻

バイトをクビになった鳴神に連れられ、ロキは釣堀に来ていた。そこでのんびり釣りをしていたフレイと遭遇したロキ達だったが、鳴神との釣り対決に負けたフレイは、ロキの呪縛を警告したうえでその場を去ってしまう。ヘイムダルはフレイと共に、ロキに呪縛をかけ捕らえるための作戦を練っていたが、フレイのマイペースな行動に邪魔され、作戦は難航する。その後、ロキは鳴神と大堂寺繭良とも離れ、フレイ達を捜して再び釣堀を訪れる。そこに潜んでいたヘイムダルとフレイに不意打ちを受けたロキは釣堀に落とされ、そのまま誘拐されてしまう。家に帰らないロキを心配し捜索に出た闇野竜介は、神界から解放されウルドに導かれたフェンリルと再会する。闇野はロキが消えた経緯を聞くために学校を訪れるが、行方不明になったロキを心配する繭良は、いつもの元気をなくし意気消沈していた。その頃、ヘイムダルのアジトに幽閉されたロキはフレイの呪縛を受け、拘束状態になっていた。神界に帰れなくなったロキのもとを訪れたヘイムダルは、奪われた目を取り戻そうとロキの目に手を伸ばす。

登場人物・キャラクター

燕雀探偵社の少年探偵を名乗る謎の少年。栗色の短髪で、大きなリボンを首元で結んでいる。助手の闇野竜介と二人で暮らしており、探偵稼業をしながらさまざまな怪事件を解決している。一見ふつうの少年だが、博学かつ... 関連ページ:ロキ

ミステリーマニアを名乗る女子高校生。桃色のロングヘアでリボンを付けている。学校ではミステリー研究会に所属し、部長を務めている。天真爛漫で好奇心旺盛な性格で、かなり天然な女性。ミステリーや怪事件が大好き... 関連ページ:大堂寺 繭良

ロキに仕える謎の青年。黒髪の長髪を後ろで縛り、メガネをかけている。つねに丁寧な敬語で話し、穏やかで優しい性格。料理や家事が得意でふだんはロキの身の回りの世話をしているが、事件の際はロキの探偵助手を務め... 関連ページ:闇野 竜介

大堂寺 操

大堂寺繭良の父親で新山真澄の友人。神社の神主。霊感があるので、ロキのルーン魔法や式神が見える。ロキを妖しい存在と認識し、警戒している。妻に先立たれていて、一人娘の繭良をとても大切にしている。繭良に関してかなりの心配性。ロキにはまゆらパパと呼ばれている。

新山 真澄

警視庁捜査一課の警部。ハードボイルドな生活を送る中年男性。新米刑事の山田康之とコンビを組んで捜査をしている。大堂寺操の友人。操の娘・繭良を心配し、事件に巻き込まれないよう警告している。よく事件に首を突っ込むロキたちのことは、捜査の邪魔で迷惑だと思っている。

山田 康之

警視庁捜査一課の新米刑事。警部の新山真澄とコンビを組んで捜査をしている。将来、部下に「ヤマさん」と呼ばれるのが夢。よく新山の許可を得ずに、ロキたちに捜査情報を教えてくれる。

えっちゃん

『魔探偵ロキ』に登場するキャラクター。ロキが降霊術に失敗して呼び出した式神。ウサギのような長い耳をもったかわいい姿をしている。後にノルン三姉妹のヴェルダンディーに改造されて、魔落としで集めた魔力を溜める貯蔵庫の役割を与えられる。貯めた魔力でロキを本来の大人の姿に戻すことができる。

大堂寺繭良のクラスメイトで、日々アルバイトに励む男子高校生。ロキからは「ナルカミ君」と呼ばれている。正義感が強く熱い性格の持ち主。一見ふつうの男子だが正体は北欧の雷神トールで、オーディンの息子でもある... 関連ページ:鳴神

垣ノ内 光太郎

イケメンで女の子が好きな男子高校生。親はロキたちの暮らす町にあるいろいろな店の経営をしている資産家。光太郎は親に反発している。ロキとは気が合う。

街で交通事故に遭いそうになっていたところをロキに助けられた女子小学生。「忘却の錬金術師」の異名を持つ学者を父親に持つ令嬢。資産家でもあった父親が亡くなったあとに発生した、大島家の遺産争いの事件でもロキ... 関連ページ:大島 玲也

豊穣や美、愛を司る北欧の女神。ウェーブがかかった金髪のロングヘアで、高貴で気高く大人っぽい女性の姿をしている。フレイの妹で、兄からは「フレイヤちゃん」と呼ばれ溺愛されている。ロキを追って大島玲也として... 関連ページ:フレイヤ

ロキに恨みを持つ光の神。オーディンの命令でロキの神格を剥奪するよう命令され、人間界に降りる。人間界では「東山和実」を名乗りながら小学生男子の姿をしており、塾にも通っている。伸びた前髪で右目を隠しており... 関連ページ:ヘイムダル

北欧の豊穣の神で、長い黒髪の青年の姿をしている。語尾に「なのだ」「ぞい」を付けて話す。ロキのライバルを名乗り、人間界では探偵をしているロキに対抗して、怪盗を名乗っている。美術品などを狙って予告状を出し... 関連ページ:フレイ

オーディン

『魔探偵ロキ』に登場するキャラクター。北欧神話の最高神。本編には名前だけしか登場しない。ロキを神界から追放し、人間に取り憑く魔を払うよう使命を与えたり、一方で鳴神やヘイムダルにロキを殺すように使命を与えたりしている。何を考えているのか、本編ではほとんどわからない謎の存在。

集団・組織

ノルン三姉妹

運命を司る北欧の三人の女神で、世界樹ユグドラシルの「ウルドの泉」に住んでいる。長女のウルド、次女のヴェルダンディー、三女のスクルドの三姉妹で、それぞれが神界や神々の過去、現在、未来の運命を司っている。... 関連ページ:ノルン三姉妹

書誌情報

魔探偵ロキ 全7巻 エニックス〈ガンガンコミックス〉 完結

第1巻

(1999年9月発行、 978-4757500709)

第2巻

(2000年4月発行、 978-4757502086)

第3巻

(2000年7月発行、 978-4757502581)

第4巻

(2000年12月発行、 978-4757503458)

第5巻

(2001年4月発行、 978-4757504219)

第6巻

(2001年10月発行、 978-4757505353)

第7巻

(2002年1月発行、 978-4757505940)

魔探偵ロキ 全7巻 マッグガーデン〈ブレイド コミックス〉 完結

第1巻

(2003年6月発行、 978-4901926539)

第2巻

(2003年6月発行、 978-4901926546)

第3巻

(2003年6月発行、 978-4901926553)

第4巻

(2003年6月発行、 978-4901926560)

第5巻

(2003年6月発行、 978-4901926577)

第6巻

(2003年6月発行、 978-4901926584)

第7巻

(2003年6月発行、 978-4901926591)

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