MMR マガジンミステリー調査班

MMR マガジンミステリー調査班

1990年代に人々の関心が高かったノストラダムスの予言を、『週刊少年マガジン』編集部内に設立されたミステリー調査班「MMR」が解明に挑む、という体裁のレポート風漫画。1990年代当時の事件や最新科学が取り入れられ、またキバヤシのモデルが後の漫画原作者、樹林伸であり、他の登場人物も『週刊少年マガジン』の編集者がモデルであるなど、漫画と現実がリンクした内容になっている。しかし、作中ではあくまでも『MMR』はフィクションであると強調されている。

正式名称
MMR マガジンミステリー調査班
ふりがな
えむえむあーる まがじんみすてりーちょうさはん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
オカルト
 
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

週刊少年マガジン編集部内で編成されたマガジンミステリー調査班は、読者から寄せられた超常現象を科学的に解明するコーナー。だが、調査をするたびに超常現象の真相は、ノストラダムスの予言にあるとされる人類の危機や天変地異と密接に関わっていることが判明する。ノストラダムスの予言の的中率と、その予言が示す未来に絶望しながら、MMRは希望を失わず活動を続けていく。

登場人物・キャラクター

キバヤシ

週刊少年マガジン編集部内で編成された、超常現象を科学的に解明するコーナー「マガジンミステリー調査班」にリーダーとして配属された青年編集者。読者の投稿や意見を参考に、様々な超常現象を調査し、常に粘り強く真相を解明しようとする。その結果、超常現象の裏に秘められた秘密を推定し、ノストラダムスに予言された1999年のカタストロフィへ行き着いてしまう事が多い。

ナワヤ

第二話「UFOミステリーサークルの謎を追え!」よりマガジンミステリー調査班に参加した青年編集者。キバヤシに次ぐ副リーダー格だが、常識的な視点から、超常現象に懐疑的な態度で臨むことが多い。しばしば女好きなどの三枚目的な面を見せる。

タナカ

第二話「UFOミステリーサークルの謎を追え!」よりマガジンミステリー調査班に参加した青年編集者。大学で考古学を専攻し、ノストラダムスの予言やヨハネの黙示録に詳しい。MMRが直面した謎に対し、符合する予言を思い出すことが多い。

イケダ

海外生活が長く、英語が堪能で国際事情に詳しいことを買われ、マガジンミステリー調査班に加入した青年編集者。連載初期には一般社会へ普及していなかったインターネットに詳しく、友人チャーリイ・ライアンの協力を得るなど、アメリカに関係する調査に大きく貢献した。 顔がラクダに似ているらしく、MMR内でしばしばからかわれる。

トマル

補助要員としてマガジンミステリー調査班に参加した新人編集者。初登場エピソードが諸般の事情でコミックス未収録となっている。

イガラシ

『週刊少年マガジン』の編集長であり、キバヤシら編集者にマガジンミステリー調査班を結成させた。MMRの行動を放任していたが、ナワヤが負傷し脅迫電話らしきものがあった時は、その身を案じ、取材を止めさている。

ミシェル・ド・ノートルダム

『MMR マガジンミステリー調査班』でしばしば言及される、16世紀のフランスに実在した人物。四行詩による予言を数多く遺しており、その中に「1999年に世界が滅亡する」と解釈できるものがあったため、20世紀後半の日本で注目された。MMRが取材で知った人類の危機がことごとくノストラダムスの予言に符号しており、MMRでは次第に彼が人類の危機を防ぐヒントを遺した導き手と見られるようになる。

コイブチ

第一話「UFOからのメッセージ」でキバヤシの取材に同行した、同僚。超常現象には否定的。山中で神隠しに会い丸一日行方不明になるも、コイブチ本人はそれに気づいてもいなかった。神隠しに会って以来、右胸に紋章のような傷跡ができていると後に判明した。以後のエピソードでは登場せず、消息は不明。

チャーリイ・ライアン

イケダの友人で、アメリカ在住。MMRの調査がアメリカに関わった時に登場して、協力する。

地球外生命体 (ちきゅうがいせいめいたい)

『MMR マガジンミステリー調査班』でしばしば言及される、小柄で目が大きい宇宙人。キバヤシの推測によれば、UFOで秘かに地球へ飛来しており、人類や動物たちを家畜化する一環として世界各地でアブダクションやキャトルミューティレーションを起こしている。その一方で人類支配を目指す一部の地球人とは結託して、火星への人類移住計画を進めている。 究極の目的は幽子による遺伝子書き換えで地球人たちの体を乗っ取ることとされている。

早瀬 マサト (はやせ まさと)

『MMR マガジンミステリー調査班』に登場した人物。実在の漫画家石ノ森章太郎のアシスタントであり、講談社内でMMRに超能力者の友人を紹介した。実在の漫画家アシスタント、早瀬マサトをモデルとしている。

集団・組織

マガジンミステリー調査班 (まがじんみすてりーちょうさはん)

『MMR マガジンミステリー調査班』に登場する組織。週刊少年マガジン編集部内で編成された、超常現象を科学的に解明するコーナーと、そこに配属された編集者たちを指す。リーダーはキバヤシ。当初は読者の依頼を参考に様々な超常現象を扱っていたが、1990年代当時の読者の関心が高いこともあってノストラダムスの予言や人類滅亡についての調査が多くなる。 宝探しなどノストラダムスに関係ない分野に向かうこともあるが、そこで得た情報が大抵ノストラダムスの予言に繋がってしまう。1999年に解散した。

ナチス

『MMR マガジンミステリー調査班』でしばしば言及される、20世紀前半のドイツに存在した組織。キバヤシの推測によればナチスの残党が現在も暗躍しており、風水術を利用して人類を淘汰、人間の冷凍保存、救世主を偽って現れるニセ救世主を創造するといった、様々な陰謀を企てている。

神の言葉 (かみのことば)

『MMR マガジンミステリー調査班』で言及された組織。当初はある事件で遭遇したストーカーが口にした謎の言葉だったが、MMRの調査に電話で介入してくる謎の組織の通称となった。グランドクロスと皆既日食による有害宇宙線の照射に合わせ、スーパーモスキートによる性格遺伝子書き換えウイルスによる大量人格改造計画を目的にしている、とキバヤシに断定された組織。 その異変は1999年8月11日に起こると思われたが、実際には何も起こらなかった。

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