君には届かない。

君には届かない。

みかの代表作。とある高等学校を舞台に、恋愛感情を抱いた幼なじみの男子高校生二人の、日常のときめきや葛藤を描いた青春ボーイズラブストーリー。KADOKAWA「ジーンピクシブ」で2018年11月から配信の作品。2019年、2020年にPixivの「WEBマンガ総選挙」にノミネートされ、2019年にはPixivコミックランキングBL部門で第1位を獲得している。2023年9月にTBSで実写ドラマ版『君には届かない。』が放送され、ヤマトを前田拳太郎、カケルを柏木悠が演じている。KADOKAWAより、八条ことこのスピンオフ小説『ノベル 君には届かない。ぼくらの文化祭』が刊行されている。

正式名称
君には届かない。
ふりがな
きみにはとどかない
作者
ジャンル
BL
 
青春
レーベル
ジーンピクシブシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊8巻
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幼なじみのカケルに抱く恋心

ヤマトは幼なじみのカケルへの思いを胸に秘めながら、学校やプライベートでは友達として振る舞っているが、時に気持ちがこぼれそうになり、それを自制することを繰り返している。一方のカケルは、鈍感ながらも次第にヤマトの態度に違和感を覚え始めるが、互いに現状の関係性が壊れてしまうことを恐れ、一歩踏み出すことができないでいる。自分の気持ちを隠して生きていこうと決意するも、カケルの言動一つ一つにどうしても心が揺れてしまうヤマトと、そんなヤマトが大好きなのに、どう接したらいいかわからないカケルの、互いが互いの気持ちに翻弄される様子が見どころとなっている。

まるで正反対のカケルとヤマト

ヤマトは無表情で口数も少なく、頭脳明晰なクール系イケメンで、近寄りがたい雰囲気を漂わせたハイスペック男子。一方のカケルは平凡な顔立ちで、テストも赤点ばかりだが、明るい性格で誰とでも仲よくなれる無邪気な男子。二人はまったく正反対ながら、小さい頃からずっといっしょにいる幼なじみで、高校に入学してからもその仲のよさは変わらなかった。そしてカケルは、その見た目から何かと誤解されることの多いヤマトのいいところを周囲に知ってもらおうと奔走していた。そんな真逆のヤマトとカケルを時に優しく温かく見守り、時に強く背中を押す家族や友達の様子も描かれている。

友情から恋愛に発展

修学旅行のイベントをきっかけに、自分の気持ちを伝えたヤマトと、これからのことを考えようと決めたカケル。こうして二人の関係性は少しずつ変化していくが、ヤマトとカケルはより一層互いを意識するようになり、これまでどおりの態度で過ごせなくなってしまう。これにより、二人はすれ違いでケンカすることも増えるが、それでも仲直りを繰り返しながら、ヤマトとカケルは距離を縮めていき、カケルは自らの恋心を明確に自覚するようになる。

登場人物・キャラクター

カケル

とある高校に通う2年生の男子で、ヤマトのクラスメート。平凡な顔立ちで、勉強もスポーツも苦手。鈍感な性格で少々子供っぽいところがあるが、素直で真っすぐな考え方の持ち主。ヤマトとは幼なじみで仲がいいが、あまりにもタイプが違うために周囲からは二人の関係を不思議がられている。ヤマトが周囲から近寄り難い人物だと誤解されがちなことが不本意で、ヤマトのよさを知ってほしいと考えているが、意気込みすぎて空回りしている。ヤマトがたびたび自分に向ける態度に違和感を覚えつつ、真実を知ることへの怖さと、今の関係性が壊れてしまうことを恐れてなかなかヤマトに言い出せずにいるが、彼のことを意識し始めている。姉と双子の妹弟の四人きょうだいで、本名は「芦屋架」。

ヤマト

カケルと同じ高校に通う2年生の男子で、彼のクラスメート。精悍(せいかん)な顔立ちに長身、成績優秀でスポーツも得意。クールな性格に加えて、無表情で口数が少ないために近寄りがたい雰囲気を醸し出している。そのため周囲からは誤解されやすいが、実は人見知りで口下手なだけで、実際は人一倍優しくて人の気持ちを第一に考えて行動している。クラスメートのカケルとは幼なじみで仲がよく、ひそかに恋愛感情を抱いている。日常の中で何かとカケルの言動に翻弄されることが多く、次第にカケルへの思いを高ぶらせていくが、告白してカケルを失うことを恐れて、気持ちを伝えることができないでいる。ヤマトによく似た妹・ミコトがいる。ミコトはヤマトがカケルに恋をしていることを知っており、ヤマトはミコトに苦しい胸の内を聞いてもらうことで、救われている。本名は「大原倭斗」。

書誌情報

君には届かない。 8巻 KADOKAWA〈ジーンピクシブシリーズ〉

第1巻

(2019-06-27発行、 978-4040657769)

第2巻

(2019-12-26発行、 978-4040642222)

第3巻

(2020-08-27発行、 978-4040648620)

第4巻

(2021-03-27発行、 978-4046802804)

第5巻

(2021-11-27発行、 978-4046808790)

第6巻

(2022-06-27発行、 978-4046814470)

第7巻

(2023-03-27発行、 978-4046821508)

第8巻

(2023-10-27発行、 978-4046829290)

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