概要・あらすじ
沢木智之は元気でやんちゃな高校2年生。サッカー部ではエースストライカーだが、サッカー以外にも興味のあることには全力投球。一方、転校生の奥瀬悠一は自分の殻に閉じこもり、口を開けばトゲのある発言で周囲の者を拒絶する。自分とは正反対の悠一のことが癇に障るが、なぜか気になる智之だった。
登場人物・キャラクター
沢木 智之 (さわき ともゆき)
高校2年生。サッカー部のエースストライカーを務める少年。「生命力が服を着てるようなやつ」と称されるほど、いつもはちきれそうなくらい元気。ただし、勉強はあまり得意ではない。バイクに興味があり、それを購入するためにアルバイトをしている。森村多貴のことを異性として意識している。
奥瀬 悠一 (おくせ ゆういち)
高校2年生の少年。春から沢木智之のクラスに転入してきた。先天性の心臓奇形で、体質が原因で手術もできない。2歳の時に医者から「14歳まで生きられればいい方」と宣告される。他人との接触を極端に拒むが、校内に比較できる者がないほどの美形で、神秘的であると、女生徒からの人気は高い。
森村 多貴 (もりむら たき)
沢木智之の幼なじみであり、クラスメイトの少女。また、サッカー部のマネージャーも務めている。奥瀬悠一に憧れているそぶりを見せるが、心の中では智之のことが好き。智之が悠一に特別な感情を持っていることに、唯一気づいていた存在である。
悠一の母 (ゆういちのはは)
藤ヶ丘総合病院の厨房で働きながら、女手1つで病気の奥瀬悠一を世話している。悠一が心臓に欠陥を抱えて生まれたことを自分の責任だと感じ、自分を責めている。いつも車で悠一の送り迎えをしている。