四つ葉のマック

四つ葉のマック

死の少年院として不良たちから恐れられる自衛艦非行少年鑑別所に送り込まれたマックが、竜之介、死田一夫、ルル三条らと力を合わせて、更生とは名ばかりの暴力で支配する指導官たちに対決していくバイオレンスアクション漫画。海上の閉鎖された空間で、院生と指導官の対立に加え、マック暗殺や、国家が絡んだ毒ガス輸送事件によって、四つ巴の争いとなった状況からパニックや裏切りが横行する中で、傷つきながらも仲間のために立ち向かっていく真の男らしさを描いた作品。

正式名称
四つ葉のマック
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

毎週金曜になると極悪な少年少女を連れ去る灰色馬車と呼ばれたワゴン車の行き先は、不良たちから恐れられる少年院となった自衛艦非行少年鑑別所、別名海の檻だった。指導官たちはこの施設の中で、親に見捨てられた不良たちを更生として称して、軍事訓練と厳しい体罰でその3分の1の命を奪っていた。無実の罪で捕らえられた自称モナコ公国の王子マックは、艦で知り合った竜之介死田一夫ルル三条ほか曲者揃いの不良たちと団結し、指導官に反旗をひるがえして艦の乗っ取りを実行する。

冷酷で頭の冴える指導官長の他、モナコ公国の後継者争いで暗殺を企てる一味や、毒ガス兵器輸送に絡んだ政府による非行少年鑑別所への攻撃が、さらに敵としてマックらの前に立ち塞がっていく。

海上の閉鎖された空間の中で繰り広げられる激しい攻防により、裏切りの数々から敵も味方も分からない状況となり、集団心理からパニックを引き起こしていく事で、艦内はやがて地獄絵図と化していく。

登場人物・キャラクター

四葉 真記 (ヨツバ マキ)

自称、売れっ子モデルの母を気に入ったモナコ公国国王との間に生まれた王子で、反対派の罠により非行艦に送り込まれ、命を狙われている少年。おせっかいで命知らずな空気を読まない行動や発言から、誰もその生い立ちを信じず、頭のネジが外れた可哀想な奴という印象を持たれている。竜、絵美、ルル三条、佐々木元次郎、カンフーと同じ灰色馬車に乗せられ、非行艦に連行されてきた。 銃に詳しく扱いにも慣れ、指導官長のホルスターから気付かぬ内に銃を抜き取るほどの器用さがある。優れた状況判断と口のうまさで、何度も危機を乗り切る。統率力があり、利害よりも友情を先に考えるタイプのため、その人柄に惚れ込んだ院生たちが、徐々に仲間として非行艦乗っ取り計画に力を貸すようになる。 入所初日にDブロックのリーダースケバンに歯向かいリンチを受けそうになった所を、竜とルル三条らの助けで返り討ちにし、Dブロック長となる。イの一号に目を掛けられ、一人特別に雑用に見せかけた訓練に励む事になるが、その事がマックの事を気に入らないスケバンらに不信感を抱かせ、密告者の疑いを持たれる事になる。 主役としては珍しく、連続したストーリーの中で髪形が二度変わり、作品の半分に左手が骨折した状態で登場している。

竜之介 (リュウノスケ)

絵美、あきひこ、あきひこの彼女と乱交中に捕らえられ、連行を恐れたあきひこがあきひこの彼女を道連れにマンションから飛び降り自殺をしてしまったために、絵美と二人で裸のまま灰色馬車に乗せられる。灰色馬車の中で指導官に殴られながら服を貸してくれた恩から、Dブロックでスケバンたちからリンチに遭いそうになったマックに助太刀する。 5人で30人を相手にする圧倒的不利な状況でも、仲間と狭い部屋に籠もり、敵を一人ずつおびき寄せて倒す戦術で、喧嘩慣れした実力を見せた。マック側に付く事で、非行艦の入所初日にDブロックの幹部としての扱いを受け、マックを利用し、艦内で権力を握った所で始末して、自分が支配しようと企てていた。 ナポレオンやシーザーを例えに挙げるほどの戦術家で、乗っ取り計画では、作戦立案係をしている。混乱に乗じて、一人だけ隠れて非行艦から逃げ出そうと試みるが、その度に必ず邪魔が入り、結果的にマックの援護をする羽目になる。死田一夫が絵美に惚れている事にいち早く気付いて応援をした。

死田 一夫 (シダ カズオ)

Bブロック長。小さくて貫録のない目を院生たちから笑われないように、眠る時も常に帽子を被っていた。殻に籠もって誰とも親しくなろうとしない。小次郎やミミ原田、エレキらと同じ時期に連行されてきた。荒れる息子を恥じた刑事の父が自殺し、ショックを受けた母が思わず判を押してしまったため非行艦に収監させられる事になり、その事を悔やんだ母が乗船の直前で引き留めようと試みるが、手遅れと分かると失意から目の前で幼い子供を背負ったまま入水自殺を図る。 その時に指導官たちが、誰も母親の事を助けようとせず見捨てたために、誰よりも指導官に対して憎しみを抱いている。院生さえも信用せず、単独で艦内の爆破を行っていた。 小次郎に兄の様に慕われ、何かと世話を焼かれながら帽子が欲しいとせがまれる。立ち寄ったざんげ島での脱走に失敗し追いつめられた時に、骨折した腕で気絶するまで機関銃を撃ち自分を救ってくれたマックの行動に感銘を受け、付いていく事を決意する。ヘリの操縦ができる。怪談話が大の苦手。戦いの中で徐々に、優しく接してくる絵美への思いを強めていく。

イの一号 (イノイチゴウ)

非行艦第1期生。下船が許されず33年間も艦に乗り続け、普段は皿洗いや掃除婦などの雑用をしている老人。マックに目をつけ、しごきと称して食事を与えたりトレーニングを行い、生き残りの技術を身に着けさせる。トレーニングは、一見艦内の掃除や台所仕事のように見せかけて、指導官を欺きながら基礎体力を付けていき、やがて艦内に作った隠し部屋で実戦に向けた射撃練習などを行っていく。 持病の発作を抱え、暗殺者に命を狙われた事から、自分の遺志を継ぐ者としてマックにヌシの秘密を告げる。

ルル 三条 (ルル サンジョウ)

マック、竜らと共に非行艦へ連れてこられたモヒカン刈りの巨漢。大日本少年少女非行連盟東日本理事長の肩書を持つ大物の不良。指1本動かすだけで少年院は暴動を起こし、指令一つで配下の者が車から軍艦まで盗んでくるという実力者。50以上の暴走族の顧問もしている。短気で頭を使うのは人任せなため、悪気は無いものの勢いに任せて大暴れし、竜の立てた作戦を台無しにする。 トコヤをゴムボートごと艦から洋上の母親にめがけて投げるほどの怪力の持ち主。入所前に同じ組合だった凶悪な番太が、非行艦での厳しい生活で精神に異常をきたしていた事によるやるせなさと、スケバンに反抗したマックの根性を気に入り、真っ先にDグループの先輩たちからリンチに遭いそうになったマックの助太刀を買って出る。

スケバン

非行艦に入所したマックたちが入れられたDブロックのブロック長。集団リンチで仲間のスケ番を虐め殺したために非行艦に入所させられる。ルル三条と同じ組合だった番太を、馬にして従えていた。最下級性のマックに自分の足を舐めさせ屈服させようとして反撃に遭う。Dブロック長の座を奪われた恨みから、唯一マックの無実を証明できると探していたBブロック佐々木を指揮官に始末させた密告屋。 「理想が無くては死人と同じ」と言ったマックの言葉に心を打たれ仲間となる。乗っ取り計画では、これまでの密告癖が見込まれ作戦に利用される。一度惚れたら死ぬまで離れない恐ろしい女。

ミミ 原田 (ミミ ハラダ)

Dブロックでマックたちの先輩の女。死田一夫やエレキと一緒に入所する。好みの竜とマックを自分のものにしようとして、スケバンに頬に噛みつかれる。マックに対しては、裏切りを心配する仲間たちの中で、一貫して信用した態度を取っていた。また、甘さが欠点に繋がる事も忠告している。 絶体絶命のピンチに陥って不安がる新人たちに、艦の守り神ヌシの存在を教えた。普段は冷静な性格だが、学生時代に落ちこぼれだった自分の人生を狂わせた、管理主義者の教頭に指導官として再開すると、作戦を忘れて逆上した。

小次郎 (コジロウ)

亡くなった兄に似た死田一夫を慕う小学生。憧れから、いつか被っている帽子をもらいたいと思っている。学校に火を付けて全焼させた罪で非行艦に乗せられた。身体が小さく院生たちからも暴力を振るわれ続けるが、決してめげる事なく、釈放を前に死田が問題を起こさないように、何かと世話を焼き続ける。 指導官長の策略でヌシをおびき出すために罪を着せられ、ブロック内の院生たちからリンチに遭い鼓膜を破られる。父親は新聞記者で、ざんげ島での面会に息子が現れなかった事から非行艦の実態に疑問を抱く。

絵美 (エミ)

院生たちからは竜の彼女と呼ばれる。竜からは、スペアはいくらでもいる自分のために何でも素直に従う女と、ぞんざいな扱いを受けている。モナコの組織に雇われた殺し屋たちのマック暗殺の話を耳にしてしまったため脅迫され、マックを医務室に呼び出すために用意した下剤も代わりに飲まされてしまう。 夜中に間に合わず用を足したバケツが指導官に跳ねてしまったため、見せしめとして院生たちの見ている前で我慢できずに排泄させられていた所を、2代目ヌシに救われる。竜に冷たい態度を取られ戸惑いを感じ始めた時に、孤立していた死田一夫を見かねて優しい言葉を掛ける。

床谷 良 (トコヤ リョウ)

Dブロックでマックの先輩になる院生。ラガーシャツに眼鏡を掛けた額に傷のある男で、櫛を持ち髪を整えている。美容師を目指していた事があり、Dブロック長となったマックの髪形を、貫録が出るようにとサーファーカットからコテを使いイタリアンカットに仕上げている。半年に一度立ち寄るざんげ島での釈放候補。 親は床屋の全国チェーン店社長で資産家。何でも金で解決しようとする親に反発して非行に走るようになった。指導官長の策略で釈放が取り消しとなった上に、面会に来ていた母親が相変わらず無理解だったため、絶望を感じてヤケになった挙げ句、誤って指導官を殺害してしまう。

佐々木 元次郎 (ササキ モトジロウ)

マックと同じ灰色馬車に乗っていた不良。Dブロックでマックが先輩に反発してリンチに遭いそうになった時に、自分は巻き込まれないようにとスケバンに媚を売る姿が、ルル三条から損得勘定で得な方にベッタリだと呆れられる。脅迫に弱くスケバンの言いなりとなってマックを売る。 人の事よりも自分優先で調子のいい方にくっつく態度から、絆創膏と呼ばれる。

カンフー

マックと同じ灰色馬車に乗っていた不良。カンフースーツを着て、Dブロックでの先輩たちからのリンチの時は竜以上の格闘センスを見せた。黙って立ち去った総長の実力も見抜いていた。無口で自分の事は語らず、院生たちがパニックに陥っている時でも、静かに達観した姿勢で問題行動は起こさない。 骨折したマックの骨接ぎをした。

Bブロック 佐々木 (ビーブロック ササキ)

殺人罪となったマックの無実を証明できる院生。Dブロック長の座を奪われマックに恨みを持っていたスケバンの手により脱走の罪を着せられ、指導官から裸で氷点下の砲の上を歩かされる罰を受ける。滑った拍子に凍りついた砲に抱きついてしまったため、全身の皮が肉とともに剥がれ落ち、精神が壊れてしまう。

総長 (ソウチョウ)

院生たちが組織する委員会のトップ。艦内の生活を規則正しくとらせる院生の代表で、体が大きく貫録もあり、指導官たちからも一目置かれている存在。指導官長からは、頭の回転の速さを参謀として見込まれている。ロープを叩きつけ、テーブルをくり抜くほどの実力がある。院生たちが進める乗っ取り計画は規律が乱れると反対姿勢を取り、マックの事を理想主義者と一喝した。

エレキ

委員会の副長。冷静な判断力で時局を読み総長に仕える。新入りながら堂々としたマックの度胸と仲間をまとめる指導力に惹かれ、脱走計画を持ちかけ力づくで強引に協力させようとする。人に無視されると逆上して暴れ出す。両親を殺害した罪で、死田一夫や小次郎と同時期に非行艦に収監されている。

ヌシ

非行艦に現れる院生たちの守り神。マスクを着けヤマハXJ650ターボに乗る。別名幽霊ターボ。ミミは新人たちに、古い屋敷に住みついた白蛇のように、指導官という名のネズミを追い回すヌシと説明した。暴風のように艦内を暴れ指導官をネズミのように殺しては、いつの間にか消えてしまい、翌日くまなく探してもバイク1台、鋲一つとして見つからないという謎の存在。 その正体を巡り指導官たちは様々な憶測をし、怪しいと疑った院生に罠を仕掛けていく。

指導官長 (シドウカンチョウ)

百鬼と呼ばれ100人いる非行艦の指導官のトップ。院生たちを更生と称した暴力で支配し、厳しい体罰でその3分の1の命を奪い、海に沈めてきた。口元に傷があり、常にサングラスを外さない。警官でありながら45口径ガス・オペレーションのウィルディ・ピストルを所持している。院生たちの支えとなり、自分たちにとって邪魔な存在のヌシを危険視し、院生たちの見ている前で殺して、希望を打ち砕こうとしている。 非情な手段を好み、ヌシをおびき出すために小次郎に残酷なリンチを受けるように仕向けた。生き延びるためには他人の命を平気で利用する卑劣さがあるが、知恵が回るため味方に付けると頼もしい男。マックの事は、武器の知識があり拷問にも口を割らない態度に只者ではないと感じ、入所直後から警戒していた。

館長 (カンチョウ)

少年院施設の副院長で非行艦の館長。出所後も定職につかず再犯率も高い院生たちに、艦内で軍事訓練を受けさせ、海上自衛隊に入隊させる事を目的としている。実質的に艦内では指導官長に実権を握られ、知らぬ間に釈放者を替えられてしまうなど好き放題にされて会議での発言権もない。取引相手の武器商がよこした手下にさえも頭が上がらない。 ヌシに怯え、寝室でも銃を手放せない。

闇の武器商人 (ヤミノブキショウニン)

フランス人。毎年、非行艦から多額のリベートをもらう代償として密かに武器を提供している。オーディオマニアで、高価な大型のステレオ機材を賄賂として受け取り、屋敷の庭の中に設置している。スゴ腕の女性兵士を二人部下に持ち、使者として非行艦に送り込む。使用人と一緒に九州の屋敷に暮らし、天井裏に多くの武器を隠し持っている。

場所

非行少年艦別所 (ヒコウショウネンカンベツショ)

毎週金曜に灰色馬車と呼ばれるワゴン車で都内の不良たちを連行してきては運び込む少年院となった自衛艦。別名海の檻。表向きは更生の為に軍事訓練を行い、出所後は海上自衛隊に入隊させる事を目的としているが、実態は銃で武装した指導官による行き過ぎた訓練と体罰により、3分の1の院生が命を落としている。 運営は東京都が行っているが一般には秘密で、費用は河川修理費などの名目で都知事すら知らない内に税金から賄われている。非行艦に送られるには、両親あるいは迷惑をかけた近隣4名分の承諾書が必要で、判を押すと親は一切の権利を失い、乗船と同時に院生は死亡扱いとなり、厳しい処罰で命を落としても問題ないとされている。 一度出航すると外部との連絡は絶たれ、所内への銃やその材料を持ち込む事は不可能なため、未だかつて脱走は一度も成功していない。百鬼と恐れられる指導官は100名乗船し、半官半民で警察として不良たちを逮捕もできるが、中にはマックを狙う暗殺者や麻薬患者など怪しい人物も多く交じっている。指導官たちは、銃の他にも赤玉と呼ばれる使用頻度を超えると死に至る恐ろしい処罰具を携帯してる。 艦内には院生たちが長い時間を掛けて作ってきた秘密のエレベーターや隠し部屋が多数存在する。

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