概要・あらすじ
西暦2018年、異次元から「ヘテロダイン」と呼ばれる謎の物体が、東京湾に突然出現。当時の軍は多大な被害を払うものの、なんとか撃退に成功。そして12年が経過した西暦2030年、温泉地に21世紀警備保障の社員としてセキリュティ・システム・コンベンションの手伝いに来ていた赤木駿介の前に再びヘテロダインが現れる。
登場人物・キャラクター
赤木 駿介 (あかぎ しゅんすけ)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるサラリーマン。ダイ・ガードのパイロットで、移動や攻撃などおもだった操作を担当する。頭で考えるより先に行動を起こすタイプ。人命救助より会社の意向を優先する企画2課のメンバーやダイ・ガードを降りる青山圭一郎を説得したり、ダイ・ガードに乗れない時でも自分にできることのために行動するなど正義感が強い。 そんな赤木駿介に引っ張られて企画2課のメンバーも意識が変わっていく。
桃井 いぶき (ももい いぶき)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるOL。ダイ・ガードに乗った時はヘテロダインの分析や攻撃の照準設定などを行う。12年前は「桜田いぶき」という名前だったが、実の父親である桜田英二郎が死亡し、その後に母親が再婚したため現在の苗字は「桃井」となっている。桜田の遺志を受け継いで「ヘテロダイン」にこだわっていたが、百目鬼理香から桜田と同じ研究者の立場で桜田の本当の気持ちを代弁され激しく動揺する。 そして認めたくなかった記憶を思い出し、自分の存在意義を失うのだった。しかし神村から赤木駿介の過去を聞き、再びヘテロダインと正面から向かい合う気持ちになる。
青山 圭一郎 (あおやま けいいちろう)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるサラリーマン。ダイ・ガードに乗った時は出力や残りエネルギーの調整を担当する。二枚目で女性人気が高い。冷静な性格をしており、最初は正反対な赤木駿介と衝突することが多かった。そのためダイ・ガードから降りたこともあったが、ヘテロダイン出現の知らせを受けて現場に向かったり、赤木や桃井いぶきがピンチの時にはダイ・ガードに乗るなど根は優しい。 ダイ・ガードと自分の環境について答えを見出したあとは、赤木の良き理解者となり、すぐに行動を起こす彼のブレーキ役にもなった。
大杉 (おおすぎ)
株式会社21世紀警備保障の企画2課課長。常に笑顔を絶やさない穏やかな性格だが、ダイ・ガードが軍に接収されそうになった時に裏で城田に確認を取るなど状況を把握する能力は高い。12年前は国連安全保障軍の軍人だったが、今は退役している。当時の階級は中尉。
横沢 (よこざわ)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるサラリーマン。ダイ・ガードのサポートや避難誘導のために現場へ向かう大山たちが乗る車を運転する。
大山 (おおやま)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるウェーブのかかった長い髪のOL。同僚OLの中原、入江、谷川のまとめ役を任されることが多い。赤木駿介のことを気にかけてよく声をかける。
中原 (なかはら)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるメガネをかけたOL。想いを寄せる青山圭一郎がダイ・ガードを降りて会社を辞めそうな時は涙を流す。
入江 (いりえ)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるストレートの長い髪のOL。大山や中原など企画2課のメンバーと一緒にダイ・ガードのサポートに奔走する。
谷川 (たにがわ)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤める日焼けしているOL。勝気な性格で、仕事の忙しさの愚痴を上司の大杉にぶつけたりする。交友範囲は広く、他部署から情報を仕入れてくることもある。
伊集院 (いじゅういん)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤める肥満体型のサラリーマン。同僚の石塚、田中と一緒に行動することが多い。
石塚 (いしづか)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤める肥満体型のサラリーマン。ダイ・ガードが原因となる損害額や会社が払う金額を伊集院、田中と共に計算する。
田中 (たなか)
株式会社21世紀警備保障の企画2課に勤めるメガネをかけたサラリーマン。伊集院や石塚と同じく肥満体型。
大河内 伝次郎 (おおこうち でんじろう)
株式会社21世紀警備保障の社長。12年前のヘテロダインとの戦いでは、国連安全保障軍(国保軍)の大佐として指揮を執っていた。顔の傷はその時に負っている。ヘテロダインは「自然災害と同じ」と定義し、その被害に会った物でないと命がけで対処に向かわないと考える。そのため国保軍の考えが変わって、官民が協力してヘテロダインに立ち向かうように動く。
神村 (かみむら)
株式会社21世紀警備保障の社長秘書。赤木駿介は神村の甥にあたる。
百目鬼 理香 (どめき りか)
株式会社21世紀警備保障の研究所でヘテロダインを研究する科学者。まだ少女と言える歳ながら、ヘテロダインの構成や弱点を見つけたり、ダイ・ガードの新しい武器を開発するなど科学者としては超一流。その反面、実の父親である桜田英二郎に対して桃井いぶきが認めたくなかったことを指摘するなど人の気持ちには疎い一面がある。
墨田 (すみだ)
株式会社21世紀警備保障の整備班の一員として、ダイ・ガードの整備を担う。また「惚れた弱み」ゆえに百目鬼理香の雑用をよく手伝わされている。
城田 (しろた)
国連安全保障軍幕僚本部に所属する軍人。規律や効率を重視する生粋の軍人なため赤木駿介や企画2課のメンバーとは折り合いが悪い。後にダイ・ガードの戦術アドバイザーとして21世紀警備保障に出向するも関係は変わらなかった。しかし少しずつ城田の考えも軟化していく。
毒島 (ぶすじま)
国連安全保障軍の軍人。軍の面子を第一に考え、ダイ・ガードの接収を目論む。ただ国防の意識は高く、ヘテロダインとの戦いも効率よく行う。
飯塚教官 (いいづかきょうかん)
国連安全保障軍の軍人で、コクボウガーのパイロットを務める。赤木駿介の大学時代の教官。赤木のことを「アカテン」と呼ぶこともある。
桜田 英二郎 (さくらだ えいじろう)
桃井いぶきの実の父親。特殊量子力学を研究し、「界振」や「平行次元の陥入」を予測した。しかし当時の学会では相手にされず、自説を証明できるヘテロダインの出現で高揚。データ収集のために国連安全保障軍の艦隊に乗り込むが、ヘテロダインの攻撃によって死亡する。
集団・組織
21世紀警備保障 (にじゅういっせいきけいびほしょう)
お台場に本社ビルがある警備保障業務を主とする民間企業。また界振災害関連法第27条第2項によりダイ・ガードの運用を一任されている。社長は大河内伝次郎。
企画2課 (きかくにか)
赤木駿介や桃井いぶきなどダイ・ガードに直接関わるメンバーが所属する課。ヘテロダインが出現していない時は通常業務を行い、出現すると課総出で対応する。課のメンバーの仲は非常に良くアットホームな雰囲気がある。ちなみにTVアニメでは「広報2課」という名称になっている。
国連安全保障軍 (こくれんあんぜんほしょうぐん)
国連に属する軍隊で、ヘテロダインには真っ先に出撃して対応に当たる。おもな戦力は戦闘機や戦車、艦船であり、ヘテロダインに有効な攻撃ができていなかった。しかしコクボウガー完成後は、息のあった連携でヘテロダインに対抗できるようになる。
その他キーワード
ダイ・ガード (だいがーど)
ヘテロダインに対抗するために国連安全保障軍が作った全高25メートル、総重量156トンの巨大ロボット。今は界振災害関連法第27条第2項により21世紀警備保障に運用が一任されている。赤木駿介、桃井いぶき、青山圭一郎が乗り込み、それぞれが分担作業しないと満足に動けない。当初は21世紀警備保障のマスコット的存在で武器が何もなかったが、ヘテロダインが出現してからは百目鬼理香が開発したドリルアームなどが装着された。 なお、ロシアやアメリカなど世界各地で作られたダイ・ガードが登場するが、これはTVアニメにはない漫画版独自の設定となっている。
ヘテロダイン
界振により出現する謎の存在。炭素、珪素、窒素、コバルトなど地球上に普通に存在する物質で形成されており、力は大きさに比例する。さらに電磁波に引き寄せられる習性もある。また必ず「オリジナルノット」と呼ばれる六角形の核があり、これを破壊すればヘテロダインを倒せる。
コクボウガー
国連安全保障軍(国保軍)が新しく開発したダイ・ガードと同じ巨大ロボット。パイロットは飯塚教官とほかに2名。百目鬼理香がダイ・ガード用に作った新武器「ノットバスター」を、正式な貸し出し要請で手に入れて装備している。ヘテロダインに飲み込まれたダイ・ガードを救出したり、国保軍の戦闘機や戦車と連携してヘテロダインを見事倒している。
界振 (かいしん)
地球のマントルプレートの歪みよって起きる高圧の電磁波が、異空間と共進した結果、大量のエネルギーが流入する現象。規模を表す単位は「hb」(ヘクトブレス)。富士山に観測所が設置されている。
OE兵器 (おーいーへいき)
オーバーエクスプロージョン兵器の略。12年前にヘテロダインに対して国連安全保障軍(国保軍)が使用した戦略兵器で、この兵器でなんとかヘテロダインの撃退に成功する。