夕暮れへ

夕暮れへ

小学館『恋愛烈伝』(1995~1998年、全3巻)以来、20年ぶりとなった、齋藤なずなの短編集。現代の日本が舞台。普通に生きている人々の何気ない日常や、恋愛、家族、老いなどをテーマにした作品集。話の特集『片々草紙』(1992年)から選ばれた8編に、2012年に発表した『トラワレノヒト』『ぼっち死の館』の2編を加えた10編を収録。重たくなりがちな人生のテーマを、ユーモアを交えた自然体で描写する手腕が高く評価されている。また、近年の著作である、介護や看取(みと)りをテーマにした『トラワレノヒト』、孤独死と向き合った『ぼっち死の館』は、70歳を超えた作者自身の日常や、家族を介護した経験がベースだという。2018年3月26日、青林工藝舎より刊行。2019年に、第22回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞と、第48回「日本漫画家協会賞」優秀賞を受賞した。

正式名称
夕暮れへ
ふりがな
ゆうぐれへ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

中年男性 (ちゅうねんだんせい)

『夕暮れへ』の主人公。メガネと太く短い眉、オールバックの髪型の、小太りの中年男性。既婚者。公園で割れた氷を見つけ、子供の頃に水連鉢に張った丸くて大きな氷を取り出したこと、鉢の近くの小屋にいた妖艶な女性に言われて、その氷を地面に叩(たた)きつけて割ったことを思い出す。

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