概要・あらすじ
7本の巨大な桜である「七郷(ななごう)」が周囲にそびえ立つ町、桜新町。そこで巻き起こる不可解な事件を町長である槍桜ヒメや比泉水生活事務所の面々が次々と解決していく。あるとき槍桜ヒメの9歳のいとこがとなり町の町長選に出ることになるが、そこに巨大半妖トカゲが現れる。
登場人物・キャラクター
槍桜 ヒメ (やりざくら ひめ)
いつも長いマフラーを巻いている女子高校生。龍の血を引く妖怪で、銃弾を避けることなどもできる。桜新町の町長でもあり、いつも町をパトロールしている。町を守るという町長としての責任から無茶な行動を取り、周りの人に心配をかけることも多い。 好物は麺類で、食べる量も多い。
岸 恭助 (きし きょうすけ)
町長である槍桜ヒメの秘書。普段は枷で力を抑えている鬼で、本気になると頭に2本の小さな角が生える。妹の岸桃華思いで、少々シスコン気味。
七海 アオ (ななみ あお)
サトリの妖怪で心を読むことができ、広範囲の生き物の思考を一瞬にして読み取ったり、自分の意思を他人に伝えたり、暗示をかけたりすることもできる。比泉生活相談事務所の所員。
士夏彦 雄飛 (しなつひこ ゆうひ)
桜新町がある区の区長で、この区の土地神でもある。秘書のマリアベルにコスプレをさせるのが趣味。いつもは少年の姿をしている。妹の士夏彦八重に、比泉秋名の仕事を手伝わせることもある。
士夏彦 八重 (しなつひこ やえ)
士夏彦雄飛の妹だが、身長は彼より高い。士夏彦雄飛と同じ土地神で、刀の使い手。兄の士夏彦雄飛と同じく、町民全員の妖力を弱めることができる。
V・りら・F (ゔぃくとるりらふらんけんしゅたいん)
V・じゅり・Fの妹で、数年前に死去。だが突然桜新町に現れる。とんがり帽子をかぶり、箒にまたがっている。
岸 桃華 (きし とうか)
岸恭助の妹で、彼女も鬼。普段は枷で力を抑えているが、それでもかなり力は強く、突っ込んできた車を片手で止められるほど。比泉秋名のことが気になっている。
五十音 ことは (いそね ことは)
過去にあの世から戻った(堕ちた)ことがある、人間と妖怪の血を引いた半妖で、身体能力は高い。また言霊使いで、発した言葉をそのまま物質化できる。カラオケが好きで、主にドイツのミリタリーマニアでもある。 比泉生活相談事務所の所員。
東 鈴
宝々蘭で住み込みバイトをしている。妖怪のキョンシーで、桜新町に来た当初は人間を嫌っていたが、比泉秋名たちと接しているうちに打ち解けてきた。七郷で作られた名前入りワッペンを札代わりにすることで動くことができる。
狂巻 ざくろ (くるまき ざくろ)
死霊使いで、物を腐らせたり、死体を自在に操ったりすることができる。
比泉 秋名 (ひいずみ あきな)
妖怪ではなく人間だが、妖怪をあの世に送る「調律(チューニング)」を行う力を持っている。槍桜ヒメの暴走を止める役回りになることが多いが、本気で怒り周囲が止めに入ることもある。比泉生活相談事務所の所長。
マリアベル
区長である士夏彦雄飛の秘書。いつも何らかのコスプレをしている。死から生き返った人造人間で、V・じゅり・Fのご先祖様。
V・じゅり・F (ゔぃくとるじゅりふらんけんしゅたいん)
妖怪の医者で、桜新町のアイドル。明るい性格だが、怒るときも笑顔で迫ってくる。趣味は士夏彦八重とのドライブ。
比泉 円神 (ひいずみ えんじん)
かつて人柱にされた比泉円陽の子孫で、七海アオの兄である七海ギンの体に取りついている。数々の怪事件を起こした張本人で、「七郷(ななごう)」を咲かせ、この世とあの世をつなぐために暗躍している。 比泉の能力やサトリの能力を持ち、妖怪をあの世から戻す(堕とす)こともできる。
クレジット
原作
夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ (よざくらかるてっと)
人間と妖怪が共存する桜新町を守るため、女子高生町長の槍桜ヒメと、お役目役比泉秋名を中心とした仲間たちが戦い、日々暮らしていく姿を描く日常伝奇ハートフルアクション漫画。ヤスダタダヒト初単行本化作品。 関連ページ:夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~