ヒモ男の呪縛から抜け出せないアラサー女子
会社員の女性、白石郁子は、将来への不安から婚活を始めたところ、元彼氏の黒川浩次が自宅に押しかけてくる。浩次は仕事をクビになったばかりで、しばらく居候させて欲しいと懇願。当初は断固拒否していた郁子だったが、なし崩し的に体の関係を持ってしまう。定職にも就かないダメ男とわかりつつも、彼の甘い言葉や体の相性のよさもあり、結局はずるずると同棲生活を送ることとなる。ヒモ男と化した浩次に絆(ほだ)されてしまう苦悩と葛藤にまみれた郁子の恋愛模様と日常が、ラブコメディを交えて展開される。
お人好しの無職男×働く婚活女子
会社では同僚たちからの信頼も厚いしっかり者の白石郁子は、仕事が長続きしないダメ男の黒川浩次の不思議な魅力にハマり、別れたいのに別れられずにいる。浩次が結婚相手では将来に不安があることを理解しつつも、なんだかんだで絆されてしまう。その後、居候を始めた浩次と曖昧な関係のまま同棲生活を続けるが、周囲からは同僚のイケメン、青山大翔と付き合うことを勧められる。一方の浩次は、説得力のある物言いと誰に対しても優しく接する人柄から、郁子をはじめ老若男女を魅了している。なかなか仕事が続かないのも、困った人を放っておけない性格が災いしてのものだが、そのお人好し過ぎる一面も郁子からは愛されている。
ダメ男、黒川浩次からのプロポーズ
白石郁子と曖昧な同棲を続けていた黒川浩次は、就職するから結婚して欲しいと郁子にプロポーズする。浩次が変わってくれることへの期待と喜びに、郁子はすっかり夢心地になっていたが、周囲にあることを指摘され一抹の不安を覚える。そんな中、郁子を心配する祖母の春子と久しぶりに会うことになるが、春子は頼りない浩次ではなく、ハイスぺック男子の青山大翔を気に入ってしまう。お互いに愛し合っていながらも、うまくいきそうでいかない恋愛模様や二人を取り巻く人間関係など、女性が共感しやすい心理描写が見どころになっている。
登場人物・キャラクター
白石 郁子 (しらいし いくこ)
会社員の女性。30歳を目前に控えた頃、将来に不安を感じてスマートフォンアプリで婚活を始めた。しかし、元彼氏の黒川浩次が自宅に押しかけてきて居候させる羽目になり、なかなか縁を切れずにいる。その後、浩次とは曖昧な復縁を果たしたものの、定職に就かずヒモ状態の彼に不安を覚えながらも、見捨てることもできずズルズルと関係を続けている。その様子を心配した会社の後輩、黄田ナナからは、海外赴任から戻って来たばかりのハイスペックイケメン、青山大翔に乗り換えるよう勧められている。祖母の春子からは溺愛されている。
黒川 浩次 (くろかわ ひろじ)
白石郁子の元彼氏。あらゆる仕事が続かないダメ男で、一時期は女性に頼るヒモ男と化していた。チンピラ風の見た目で服装や仕草もだらしないが、なぜか老若男女問わず人を惹きつける魅力を持った無自覚な人たらし。仕事をクビになり、郁子の部屋に居候するようになる。郁子にプロポーズして受け入れられるが、なかなか新しい仕事が見つからずにいる。実はかなりのお人好しで、困った人を放っておけない性分が前の仕事をクビになった要因でもある。郁子と付き合い始めたのも、泥酔して気分が悪くなった彼女を路上で介抱した出来事がきっかけになっている。高校時代は野球部に所属していた。
書誌情報
好きなオトコと別れたい 6巻 講談社〈BE LOVE KC〉
第1巻
(2024-02-13発行、 978-4065346761)
第2巻
(2024-02-13発行、 978-4065346778)
第3巻
(2024-03-13発行、 978-4065348987)
第4巻
(2024-03-13発行、 978-4065349038)
第5巻
(2024-04-12発行、 978-4065352304)
第6巻
(2024-05-13発行、 978-4065355718)