概要・あらすじ
まじめで用意周到な原田栞里は、年齢と彼氏いない歴が同じ。未だに誰とも付き合ったことがない。食事に誘われても、相手にとにかく気を使いすぎてしまい、付き合うところまで至らない。イケメンでなくても、お金持ちじゃなくても、気疲れせずに一生なかよく添い遂げられる人。それが栞里の理想だった。友達から「そんな男は実在しない。幻想だ」と言われるものの、栞里の会社には、地味だが奥さん思いの男性の大沼がいた。いつかは自分も大沼さんのような人と添い遂げると思っていたら、彼の不倫現場を目撃し、ショックを受ける栞里。友達の言うことが正しかったと失望して会社を辞めてしまう。そして金髪にエクステをつけた派手なギャルに変身。バンバン男と付き合って、男に幻滅し、恋愛音痴を直そうと考えた。開き直って挑んだITベンチャーの面接試験の帰り、若きイケメン社長の冴島遙樹から声をかけられる。冴島は「女遊びができないよう、幹部たちから仕事を詰め込まれていてもう限界。自分の女遊びを正当化してくれる女の味方が欲しい」と言うのだ。栞里は男に対する理想を砕いてもらおうと、遊び人の冴島の秘書になることに決めた。冴島の仕事ぶりに惚れそうになるが、空き時間には「セックスがしてえな」とつぶやき、「遊びに行く時間が作れないなら直接相手して」と栞里にせまろうとするのだった。そんなロクデナシの冴島のもとで、彼のスケベ暴挙が外にバレないよう、秘書としての役目を果たしながら、ガッカリしたり、彼を見直したりと、とにかく忙しい毎日を送る栞里だった。
登場人物・キャラクター
原田 栞里 (はらだ しおり)
きめ細やかな気遣いができる女性。容姿は悪くないのに年齢と彼氏いない歴が同じで、処女。食事に誘われても、相手に気を使いすぎてしまい、付き合うところまで至らない。お金がなくても、地味でもいいから、気を使わなくていい人とずっとなかよく過ごしたいと思っている。自分を変えようと黒髪から金髪にイメチェンし、体のラインが出る派手な服で男にモテようとしている。まじめで仕事ができる女性だが、思い込みが激しく暴走傾向がある。
冴島 遙樹 (さえじま はるき)
ITベンチャーの社長。若くて仕事のできるイケメンだが、女と車好きの遊び人。社長という肩書があれば、女とやりまくれると思い、会社を起こした。女性限定の会議にも堂々と参加するチャラ男。ただ訳あり女は対象外で、セックスする女性とは割り切ったライトな関係を好む。人を見る目とタイミングを読むのが得意で勝負勘も鋭い。
書誌情報
好きになるまで傷つけて 3巻 小学館〈フラワーコミックス α〉
第1巻
(2021-04-09発行、 978-4098713462)
第2巻
(2021-12-10発行、 978-4098715305)
第3巻
(2022-10-07発行、 978-4098718054)