概要・あらすじ
雨宮つゆはおとなしくて無口な女の子。親友の日高ちえのお兄さん、日高優人に好意を持っている。つゆが日高家に遊びに行くと、ちえは買い物に出かけていて、兄の優人が出てきた。「中で待ってる?」と優人が聞くと少し食い気味に「おじゃまします」と部屋にあがるつゆ。妹が帰るまでつゆとゲームをすることにした優人。しかし、ちえと違って、無口で表情の少ないつゆが何を考えているのかわからず、優人は気を使ってしまう。ちえが帰ってきて、つゆとちえは宿題を始め、優人にわからないところを教えてもらう。ちえがトイレに行ったとき、また二人きりになり、沈黙で気まずい思いをする優人だが、つゆはもじもじしながらも優人に勉強を教えてもらったお礼を言う。つゆの気持ちを知っているちえは、兄に「つゆを送ってあげて」と強引に頼む。帰り道、ちえから「手ぐらいつなぎな」とメッセージが届くが、つゆは信号待ちの時、彼にわからないように優人のシャツのスソをつかむのが精いっぱい。ふいに優人から話しかけられ、驚いて後ずさりし、近くの柱に頭をぶつけてしまう。心配した優人に顔を覗き込まれ、さらに恥ずかしくなってしまったつゆは「もうここで大丈夫です」と優人を振り切って帰ってきてしまう。こうしてつゆは、ちえに協力してもらいながら、優人に近づこうと一生懸命努力をするが、恥ずかしがり屋のつゆの気持ちは、なかなか優人に気づかれないのであった。
登場人物・キャラクター
雨宮 つゆ (あまみや つゆ)
無口でおとなしく控えめな中学生の女の子。日高ちえの親友で、ちえの兄である日高優人のことが好き。髪型は肩にかかるくらいの長さのボブカットで、花の形の髪飾りをつけていることが多い。恥ずかしがり屋で声が小さく、いつも一生懸命。顔も行動もかわいらしい。男子が近づくとちえの陰に隠れる。手先は不器用で朝はとても弱い。負けず嫌いなところもある。口癖は「フンス」。
日高 優人 (ひだか ゆうと)
日高ちえの兄。妹の友達にも気遣いできる優しいふつうの男の子。背が高く、髪は前髪長めのストレートで、目にかからないように分けている。強引で少しわがままな妹にいつも振り回されている。妹の友達の雨宮つゆが家に遊びに来たり、妹とつゆとの三人で遊びに行ったりしている。つゆのことをまじめないい子だと思っているが、自分に好意を向けられていることには気がついていない。
日高 ちえ (ひだか ちえ)
中学生の女の子。大きな声で話す友達思いの明るい女の子。腰までの長さの髪はポニーテールにしていることが多く、長い前髪は大きめのヘアアクセサリーで留めている。太く短いまゆげが特徴。親友の雨宮つゆのことが大好きで、自分の兄である日高優人との仲を取り持とうとしている。水族館が大好き。