概要・あらすじ
至って普通な小学5年生の男の子・ケータは夏のある日、昆虫採集をしに訪れた森の中で怪しげなガシャガシャマシンに出会う。そこから聞こえてくる歌に従い、なけなしの100円玉を嫌々投入すると、出てきたカプセルからウィスパーという妖怪が登場。
長年の封印を解いてくれたと感謝するウィスパーは、以後執事としてケータに取り従うと言い張り、家まで付いてきてしまう。そこで待っていたのは、仲良しの両親が喧嘩をしている姿であった。
その光景を「妖怪のしわざ」と言うウィスパーは、ケータに人間と妖怪のコミュニケーションツール「妖怪ウォッチ」を手渡す。妖怪ウォッチの力で妖怪の姿を見ることが出来るようになったケータは、その場で妖怪を説得することに見事成功。
以後はウィスパーとともに、街中で困ったことを引き起こす妖怪たちと対峙し、友達となっていく日々を送ることになる。
登場人物・キャラクター
ケータ
さくらニュータウンに住む、ごくごく普通な小学5年生の男の子。クラスメイトのフミちゃんのことが好き。ある夏の日、虫取りに出かけた森の中でガシャガシャマシンを発見し、その中に封印されていたウィスパーと出会う。 その後、ウィスパーから「妖怪ウォッチ」という時計を渡されたことで街中に潜む妖怪を発見することが出来るようになり、彼らが巻き起こす「妖怪不祥事案件」の数々を、友達になった妖怪たちの力を借りながら解決していくことになる。
コマさん
語尾に「ズラ」を付ける、訛りの抜けない喋りが特徴的なプリチー族の妖怪。元々は田舎にある神社の狛犬に取り憑く妖怪であったが、神社が取り壊されてしまったため、はるばるさくらニュータウンへとやってきた。 そのため都会慣れをしておらず、エスカレーターを始めとした文明の利器に遭遇しては「もんげー!!」と叫び驚嘆している。神社での思い出からソフトクリームが好物であり、食べ放題だからという理由でハンバーガー屋に居着いていたところ、ケータと出会い友達となる。 コマじろうという弟がおり、彼の前ではやたらと都会通ぶろうとするが、内心では自分と違いみるみるうちに都会へ順応していく弟の姿に焦りを感じている。
クマ
さくらニュータウンに住む小学5年生の男の子。大柄な体格のガキ大将で、親友でクラスメイトでもあるケータやカンチとよく一緒に行動をしている。心優しく家族思いな面もあるが、母親のことは少し苦手。
フミちゃん
さくらニュータウンに住む小学5年生の女の子。真面目で可愛らしい優等生で、クラスメイトのケータからは好意を抱かれている。一方で少し天然な面があり、無意識な発言でケータを傷つけることもしばしば。 少しだけ霊感があり、そのためか度々妖怪に憑かれてはおかしな行動をする羽目になっている。
ウィスパー
自称・妖怪執事である、白い幽霊のような見た目の妖怪。種族はニョロロン族で、「うぃす」が口癖。190年間、無実の罪でガシャガシャマシンに封印されていたところをケータに助けられ、以後彼に付き従うようになる。 見栄っ張りでテンションの振れ幅が大きく、妖怪と出会う度に「妖怪パッド」という情報端末を必死に操作しては、そこから得たばかりの知識をさも以前から知っていたことのように話す。 「そんな妖怪いるはずない」と豪語した結果、知識不足を露呈し慌てふためくことも多く、そのためケータからは明らかに信頼されていない。
カンチ
さくらニュータウンに住む小学5年生の男の子。理論派でヘッドホンをいつも着用しており、親友でクラスメイトでもあるケータやクマとよく一緒に行動をしている。現実主義な性格のため、妖怪のことは信じていない。
ジバニャン
赤い猫の容姿をした、プリチー族の妖怪。性格は面倒くさがりで少し図々しい気分屋、チョコボーというお菓子が大好物。元々エミちゃんという女の子に飼われている猫であったが、トラックに跳ねられて死んだ挙句、エミちゃんに「ダサい」と言い放たれたことがトラウマになり地縛霊となってしまった。 そのためトラックに勝てるだけの強い存在となることを目指しており、交差点で車相手に必殺技・ひゃくれつ肉球を繰り出しては跳ねられる日々を過ごしていたところ、ケータと出会い友達になる。 部屋に居候をさせてもらっていることもありケータとの仲は良く、それなりに信頼もされている。アイドルユニット「ニャーKB48」の大ファンであり、会員番号は7番。
じんめん犬 (じんめんけん)
オッサンの顔にトイプードルの体をした、ブキミー族の妖怪。妖力が高いらしく、他の妖怪と異なり普通の人間でも認識することが出来る。元々はサラリーマンをしていた人間であったが、32年間務めた会社をリストラされヤケ酒を煽った帰り道、近くにいたトイプードルとともに倒壊してきた木材に巻き込まれ、気が付くと妖怪化していた。 女好きでどうしたらモテるかばかりを考えており、色々な職業に手を出しては失敗、「チクショー! 」と叫びながら警察に連行される日々を繰り返している。身の丈話を聞いてくれたケータへとメダルを手渡しているが、毎回勾留中のタイミングで召喚されるため、その度に脱走犯扱いをされ罪状が悪化してしまっている。
その他キーワード
妖怪メダル (ようかいめだる)
妖怪から友達の証として渡されるメダルで、表面にはその妖怪の姿が描かれている。これを妖怪ウォッチへと装着することで、表面に記された妖怪を任意のタイミングで呼び出すことが出来る。
妖怪ウォッチ (ようかいうぉっち)
ウィスパーからケータに渡された、不思議な時計。人間と妖怪のコミュニケーションツールであり、ボタンを押すと射出される光を当てることで、その場にいる妖怪を認識することが出来るようになる。 また召喚機能も併せ持っており、友達の証である妖怪メダルを文字盤にセットすることで、メダルに描かれた妖怪をその場に呼び出すことが出来る。