姫騎士は蛮族の嫁

姫騎士は蛮族の嫁

コトバノリアキの商業デビュー作。コミックスには『イジらないで、長瀞さん』のナナシなど、著名な作家が寄稿イラストを寄せている。剣と魔法のファンタジー世界における辺境地を舞台にしている。イルグレン王国の筆頭騎士として東征軍を率いていた女騎士のセラフィーナ・ド・ラヴィラントが、自分を一騎討ちで破った蛮族の男・ヴェーオルから求婚され、彼の故郷である東方で暮らし始める姿を描いた異世界婚姻譚。どことなく和の要素を感じる作り込まれた独特の世界観が特徴。また恋愛経験が少なく、ヴェーオルとの生活にドギマギするセラフィーナの様子がコミカルに描かれており、作品の大きな魅力となっている。講談社「別冊少年マガジン」2021年2月号から連載の作品。また、コトバノリアキが描いた本作の原型にあたる作品『女騎士と蛮族』が作者のTwitter上で、2019年1月に投稿されている。株式会社ブックウォーカー「ニコニコ漫画 年間ランキング2021 公式マンガ部門ベスト100」で第39位にランクインしている。

正式名称
姫騎士は蛮族の嫁
ふりがな
ひめきしはばるばろいのよめ
作者
ジャンル
ファンタジー
 
恋愛
レーベル
KCデラックス(講談社)
巻数
既刊8巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

セラフィーナ・ド・ラヴィラント

イルドレン王国の姫騎士で、ラヴィラント辺境伯領前領主の末子。年齢は26歳。女性でありながら、幼い頃から騎士道一筋の道を歩んできた変わり者。イルドレン王国最強の筆頭騎士で、第十七次東方征伐の軍を率いる第一騎士団長でもある。7年間にわたって東征を死守してきたが、最終的に野戦からの撤退戦となって敗北。セラフィーナ・ド・ラヴィラント自身も殿軍を務めた末、ヴェーオルとの一騎打ちに敗れて虜囚となった。一時は拷問や処刑を覚悟するものの、ヴェーオルが自分を捕らえた目的が彼らの伝統的な嫁取りであったと判明し、なし崩し的に彼から求婚される。当初はヴェーオルを嫌悪していたが、ヴェーオルの端正な外見や、騎士としてのセラフィーナ自身を認めてくれたことや、湖畔の邑(おおざと)に住まう人々や諸部族連盟と交流する中で、次第に心許すようになる。騎士甲冑に象徴的な水晶兜を着用していたため、敵方である東方の戦士からは「水晶兜」の名で呼ばれていた。また、戦友からは「氷のラヴィラント」と称されるほど、冷徹な女性だった。ヴェーオルに捕らえられてからは、彼に「セラ」と愛称で呼ばれるようになり、人柄も柔らかなものとなっていく。一方で、真(まこと)の竜や妖精(テフュー)らからは「イルドレン」と呼ばれるが、これは王国の名前とはまた別の意味を持っており、多くの謎を残している。

ヴェーオル

イルドレン王国東方に存在する諸部族連合の次期大族長である青年。正式なフルネームは「大族長“隻眼”のウルダインが嫡子“雷声”のヴェーオル」で、幼名を「ヴィオ」。妖精(テフュー)の大長であるヴェフメークからは「次期大族長(オークフィム)」と呼ばれる。大族長が代々継承する竜鎧を身にまとう髭面の偉丈夫。その外見と威風から年齢より上に見られるが、実際は18歳。髭を剃ると年相応の幼さを残しながらも、野性味のある美しい容貌をしている。イルドレン王国が肥沃な土地を求めて派遣した東征軍との戦争に参戦し、戦場で剣を交えたセラフィーナ・ド・ラヴィラントの剣に惚れ込む。そして、一騎打ちの末にセラフィーナを破ると、一族の慣例にのっとり、彼女を嫁とするために自らの家へとさらって求婚した。当初こそセラフィーナに抵抗される日が続いたが、彼女の騎士としての矜恃や力を真摯に受け入れ、紳士的に接するうちに心を通わせるようになっていく。母親は元イルドレン王国の第一王女であるウィスタレシア・ド・イルドレン。イルドレン王家はセラフィーナの実家であるラヴィラント辺境伯家と血を交わすことが度々あったため、セラフィーナとヴェーオルは遠戚関係にあたる。

書誌情報

姫騎士は蛮族の嫁 8巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2021-06-09発行、 978-4065227510)

第2巻

(2021-11-09発行、 978-4065259382)

第3巻

(2022-04-08発行、 978-4065275177)

第4巻

(2022-09-09発行、 978-4065290637)

第5巻

(2023-03-09発行、 978-4065305225)

第6巻

(2023-08-08発行、 978-4065325988)

第7巻

(2024-02-08発行、 978-4065341636)

第8巻

(2024-10-08発行、 978-4065370179)

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