概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ニナ
流行(はや)り病で身寄りを失くした少女。瑠璃色の瞳を持つ。年齢は15歳。男勝りで負けず嫌いな性格で、同じ境遇のサジ、コリンと三人で身を寄せ合い、時おり金持ちから金品を拝借しながら、その日暮らしをしていた。そんなある日、フォルトナ国の第2王子であるアズール・セス・フォルトナに見初められ、フォルトナ国の姫巫女で、亡くなったアリシャ・セス・フォルトナの身代わりとして生きることを強要されることとなった。その目的は、敵対する大国ガルガダの第1王子のもとに嫁ぐため。周囲からは「アリシャ」と呼ばれ、アリシャとして生きるための教育を受けるにつれ、自分自身が失われることに辛さや恐ろしさを感じるようになる。しかし、次第にアリシャとして生きる元凶となったアズールとの関係性が変化していき、二人きりの時には「ニナ」と呼んでもらうよう約束してからは、アズールに恋心を抱くようになる。これまでは、たった一人で見知らぬ国に嫁ぐことを恐れていたが、アズールへの強い思いからガルガダへの輿入(こしい)れを決意。星の巫女として生きる覚悟を決めた。
アズール・セス・フォルトナ
フォルトナ国の第2王子。灰金色の瞳を持つ。現国王と元正室のあいだに生まれ、姫巫女のアリシャ・セス・フォルトナと第1王子のムフルムの異母兄にあたる。王位継承の観点から、現王妃からは何かと敵視されているが、幼い義弟のムフルムには、優秀さや人望が厚いところを尊敬され、慕われている。街中にいる子供の中から瞳の色がアリシャと同じニナを見つけ出し、アリシャの身代わりとして教育し、敵対する大国ガルガダに嫁がせることを決めた。しかし、実はアズール・セス・フォルトナ自身も同様の生い立ちで、幼くして亡くなった第2王子、アズールの身代わりとして引き取られ、離宮で大上皇に育てられた過去を持つ。ふだんは仏頂面でぶっきらぼうながら、人の心の痛みがわかる優しい一面を持っている。ニナが、アリシャとして生きることで自分を失うことに恐怖を感じていることを知り、二人きりの時は「ニナ」と呼ぶ約束を交わしている。
書誌情報
星降る王国のニナ 10巻 講談社〈BE LOVE KC〉
第1巻
(2020-03-13発行、 978-4065187173)
第2巻
(2020-07-13発行、 978-4065202173)
第3巻
(2020-10-13発行、 978-4065209837)
第4巻
(2021-02-12発行、 978-4065223659)
第5巻
(2021-06-11発行、 978-4065236581)
第6巻
(2021-10-13発行、 978-4065256817)
第7巻
(2022-02-10発行、 978-4065267691)
第8巻
(2022-07-13発行、 978-4065285725)
第9巻
(2022-11-11発行、 978-4065298787)
第10巻
(2023-03-13発行、 978-4065311448)