概要
平安時代の日本、陸奥国の役人である岩木判官正氏は陰謀のために失脚し、その家族も流浪の身となる。判官の妻の八汐と子供の安寿、厨子王丸は旅の途中で、騙されて奴隷として売られてしまった。
長者の山椒大夫に買われた安寿は自分が犠牲になって、厨子王丸を逃がす。都である平安京に逃れて、成長した厨子王丸は平安京に出現した妖怪を退治し、陸奥国の国守に任じられた。
登場人物・キャラクター
安寿 (あんじゅ)
陸奥国の役人岩木判官正氏の娘。父の上司である鬼倉陸奥守からの縁談を断ったことから、家族共々不幸な境遇に落ちる。奴隷として山椒大夫に囚われたが、弟の厨子王丸を逃がし、湖に入水する。 その魂は白鳥となって、その後も厨子王丸を見守り続けた。
厨子王丸 (ずしおうまる)
陸奥国の役人岩木判官正氏の息子。父である岩木判官正氏の失脚により、家族共々流浪の身となった。山椒大夫に奴隷として買われるが、姉安寿の助けで平安京に逃げ延びる。関白・藤原師実の娘あや姫を暴漢から助けたことで、その比護を受ける。 成長し、平安京を襲ってきた妖怪を退治した功績で陸奥守に任じられ、帝から{平正道}の名を賜った。
妖怪 (ようかい)
平安京に出現した巨大なクロクモ。口から糸を吐き、都の民を恐怖させるが、時の帝の命を受けた厨子王丸によって、退治される。
ネズミのチョン子 (ねずみのちょんこ)
安寿と厨子王丸と共に暮らすメスの白ネズミ。赤い帯を体に巻いている。山椒大夫に囚われて、奴隷として働かされた安寿と厨子王丸を慰めた。
岩木判官正氏 (いわきほうがんまさうじ)
安寿と厨子王丸の父である陸奥国の役人。娘の安寿への縁談を断られた鬼倉陸奥守に冤罪を着せられ、流刑になる。
三郎 (さぶろう)
陸奥国の長者山椒大夫の次男。父とは異なり、奴隷となった安寿と厨子王丸に同情する。やがて思い合う仲になった安寿が入水した後には、その菩提を弔うために出家した。
子熊のモク (こぐまのもく)
安寿と厨子王丸と共に暮らす子熊。人間を投げ飛ばす力の持ち主で、厨子王丸と共に平安京に逃れる。成長した厨子王丸と共に平安京に出現した妖怪退治にも赴いた。
八汐 (やしお)
陸奥国の役人岩木判官正氏の妻で、安寿と厨子王丸の母。夫の無実を晴らすために都へと向う途中で人買いに騙され、安寿と厨子王丸と別れ別れになり、自らも奴隷として売られる。 その後、成長して「☆陸奥国」の国守となった厨子王丸と再会した。
あや姫 (あやひめ)
平安京の朝廷の実力者、関白・藤原師実の娘。暴漢に襲われていたところを厨子王丸に助けられ、父である関白と厨子王丸との縁を取り持つ。
鬼倉陸奥守 (おにくらむつのかみ)
陸奥国の国守。部下である岩木判官正氏の娘である安寿に縁談を申し込むが断られた。それを恨み、朝廷の森を焼いた罪を岩木判官正氏に着せて、一家を離散に追い込む。成長した厨子王丸が陸奥国の国守に任じられると免官された。
山椒大夫 (さんしょうだゆう)
安寿と厨子王丸を奴隷として買い取った、陸奥国の長者。安寿と厨子王丸に過酷な労働を課す。成長し、国守として戻ってきた厨子王丸を手勢に襲撃させるが失敗。しかし、その罪を許され、平伏する。
場所
陸奥国 (むつのくに))
『安寿と厨子王丸』に登場する、古代の東北地方。安寿と厨子王丸の一家が暮らしていたが、鬼倉陸奥守の陰謀で追われる。成長した厨子王丸が国守として赴任した。
平安京 (へいあんきょう)
『安寿と厨子王丸』に登場する、古代の京都。陸奥国から逃れた厨子王丸が辿り着き、あや姫と出会う。出現した妖怪を、成長した厨子王丸は退治した。
クレジット
- 監督
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藪下泰司
- 構成
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高橋勇
- 原画
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大工原章 , 森康二 , 大塚康生 , 古沢日出夫 , 熊川正雄 , 楠部大吉郎
- 音楽
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木下忠司 , 鏑木創
- アニメーション制作
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東映動画
- SHARE
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- EC
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