概要・あらすじ
第一部の宮本武蔵編は、宮本武蔵が陸奥八雲と宿命の対決に向かう。第二部の寛永御前試合編は、天下一を決める御前試合で権謀術数の数々が繰り広げられていく。第三部の風雲幕末編では、時代が激しく流れるなか陸奥出海が盟友の坂本龍馬や沖田総司らと対決することになる。
登場人物・キャラクター
陸奥 出海 (むつ いずみ)
幻の武術である陸奥圓明流の遣い手。千葉道場を訪れて坂本龍馬に試合を申し込むが、意気投合してしまう。
陸奥 八雲 (むつ やくも)
幻の武術「陸奥圓明流」宮本武蔵編の継承者。刀などの武具を使わず無手(手に何も持っていないこと)でのみ戦い、数百年無敗と言われている。宮本武蔵に推薦され吉祥丸の用心棒となり、裏柳生の刺客である柳生兵馬などを倒す。
陸奥 天斗 (むつ たかと)
普段は右目をつぶっており、宮本伊織に柳生十兵衛と間違われる。圓の目的を知っているが、味方として共に行動をする。
圓 (つぶら)
恐るべき体術を持つ少女で、宮本伊織を襲った柳生十兵衛の遣い手たちを一瞬にして倒す。陸奥の名を名乗って、将軍徳川家光が催している御前試合の出場者たちに勝負を挑む。御前試合に出て徳川家光の命を奪おうとしている。
吉祥丸 (きっしょうまる)
小さな藩の先代城主の息子で、新たに城主となった叔父に命を狙われている。陸奥八雲の目の前で刺客に襲われそうになったところ、宮本武蔵により助けられた。普段は美形の少年剣士の格好をしているが実は姫で、男として育てられていた。
宮本 伊織 (みやもと いおり)
宮本武蔵の弟子。別の家に預けられていたが、そこを飛び出して宮本武蔵を探して旅をしている。寛永御前試合編では宮本武蔵の養子となり、御前試合への出場のために江戸に向かうが、その途中で圓と陸奥天斗に出会う。
沖田 総司 (おきた そうじ)
幼い時に近藤勇の試衛館に入門し、その後は新選組に加わる。陸奥出海と戦ったときは鋭い二段突きをかわされ、鞘を蹴り割られる。
坂本 龍馬 (さかもと りょうま)
剣術修行のため土佐から江戸に赴き、陸奥出海と出会ったあとは行動を共にする。
宮本 武蔵 (みやもと むさし)
二刀流の剣士として有名で、史上最強ともウワサされている。強い相手を求めて旅をしている。浪人たちに追い詰められた吉祥丸を助け、その場にいた陸奥八雲にも勝負を挑む。
柳生 十兵衛 (やぎゅう じゅうべい)
隻眼の男で、柳生最強とウワサされる剣士。その剣気は、宮本武蔵と同等らしい。陸奥天斗に、御前試合での勝負を申し込む。