概要・あらすじ
原始時代の地球、褐色の肌の原始人の部族オオツノ族に生まれたリュウは不吉な存在として、片目のティラノサウルスであるチラノの生贄にされかけるが雌の猿人キティに助けられた。十数年後、キティに育てられたリュウは逞しい少年に成長した。
ある日チラノによって育ての母のキティを殺された。リュウはその仇を討ち、存在を知った実の母エスタに会うために、出会った少女ランとその弟ドンと共に旅立つ。
登場人物・キャラクター
リュウ
原始時代を生きる少年。褐色の肌を持つ原始人のオオツノ族に生まれるが、肌の色が白いために疎まれ、片目のティラノサウルスであるチラノへの生贄にされかかったところを、雌の猿人キティに救われた。 その後キティに育てられ、逞しく成長する。少年になってからは豹柄の毛皮を身にまとい、石槍を武器として使う。十数年後のある日、チラノにキティを殺され、オオツノ族の祈祷師から実の母エスタの存在を教えられた。 そのエスタを探す旅に出るが、偶々出会った少女ランとその弟ドンと共に旅をする。
キティ
原始時代を生きる雌の猿人。赤ん坊の我が子を野獣に殺され、悲しみに暮れているところを片目のティラノサウルスであるチラノへの生贄にされていた、赤ん坊のリュウを見つけて育てた。十数年後、チラノに襲われた時の傷が元で亡くなる。
チラノ
『原始少年リュウ』に登場する恐竜。右眼を盲しているティラノサウルス。原始人達に恐れられており、リュウの育ての親であるキティを殺し、出身部族であるオオツノ族の村を襲って滅ぼした。リュウがキティの仇として狙っている。
オオツノ族 (おおつのぞく)
『原始少年リュウ』に登場する部族。原始時代に暮らす原始人の一部族。褐色の肌を持ち、狩猟生活を営む。白い肌の赤ん坊であるリュウを不吉な存在として、片目のティラノサウルスであるチラノへの生贄へと差し出した。 十数年後、チラノに村が襲われて、全滅する。北の部族から火の種(燃えさし)と引き換えに少女ランを買った。
ラン
原始時代を生きる少女。褐色の肌を持ち、身にまとう赤い毛皮と髪に飾る赤い花がトレードマーク。火の種(燃えさし)と引き換えに北の部族からオオツノ族へ売られてきた少女。リュウと共にさすらいの旅へ出て、弟のドンと再会する。 旅を通じて、リュウに密かな想いを寄せるようになっていく。
エスタ
褐色の原始人の部族オオツノ族の女性。白い肌の赤ん坊であるリュウを産む。不吉な存在として、リュウが片目のティラノサウルスであるチラノへの生贄に捧げられたが、我が子を助けようと一族を去り、そのまま行方不明になった。 後に母の存在を知ったリュウは、その行方を探す旅へ出る。
ドン
原始時代を生きる少年。リュウと共に旅をする少女ランの弟。姉がオオツノ族に売られてから離れ離れになっていた。後に、リュウと共に探しにきた姉と再会し、共に旅を続ける。いつも元気で明るい少年である。
タカ
原始時代に暮らす原始人の一部族スナメリ族の男。強い狩人で、部族の実力者。白い肌を持つリュウを敵視、褐色の少女ランを我が物にしようとする。片目のティラノサウルスであるチラノを倒すことに執念を燃やす。
キバ
スナメリ族の男タカの兄。強い狩人で、片目のティラノサウルスであるチラノの右目を潰した。妻と息子を殺したチラノに復讐するために追い続けていたが、やはり育ての母キティを殺されたリュウに出会い、同じ境遇から友人となった。
その他キーワード
原始時代 (げんしじだい)
『原始少年リュウ』に登場する時代。明確な年代は不明だが、猿人や恐竜と褐色の肌の原始人が共存している世界である。小さな部族に分かれている原始人達は石器を使い、狩猟生活をしているが、言葉を話し、物々交換の交易も行っている。
クレジット
- 原作
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石森章太郎
- 演出
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田宮武 , 明比正行 , 高見義雄
- 脚本
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近藤正 , 布施博一 , 押川国秋
- 音楽
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大塩潤
- アニメーション制作
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東映動画
原作
原始少年リュウ (げんししょうねんりゅう)
原始時代に猿人キティに育てられたリュウがランとドンの姉弟を道連れに母を探す冒険の旅を描く。リュウ三部作の第二作にあたる作品。 関連ページ:原始少年リュウ