概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
シオリ・イズミ
冒険者の女性。魔法使いのローブととんがり帽子を身につけている。年齢は31歳。日本から転移してきた異世界人で、行き倒れていたところをザック・シエルに拾われる。ザックが後見人となった当初は言葉も常識も通じなかったが、持ち前の生真面目さと勤勉さを発揮して、自力で言葉と常識を学んだ。職業は「家政魔導士」の肩書を持ち、魔法を使って冒険者の家事と雑務を担当している。攻撃魔法すら満足に使えないシオリ・イズミ自身の魔力の弱さを補うために編み出した職業で、過酷な冒険者稼業を快適にするために尽力し、依頼の成功率をアップさせて注目を集めている。家政魔導士がこれまでなかった隙間職業であることから、シオリは領都トリスの冒険者のあいだで一躍人気者となる。しかしその後、加入したパーティに搾取されたうえに裏切られたことから、人に裏切られることに極端に怯(おび)えるトラウマを植え付けられてしまう。現在もそれは完治しておらず、人とは一歩引いた付き合いをしている。スライムに、「ルリィ」と名づけ、自分の使い魔にしている。
アレク・ディア
冒険者の青年。職業は「魔法剣士」。年齢は34歳。さらさらとした栗毛色の髪に、紫紺色の瞳を持つ。通常であれば剣も魔法も個々の特性は専門職には劣るものだが、アレク・ディア自身は剣と魔法の長所を器用に使いこなしており、冒険者として大成している。Aランク冒険者で、冒険者としての最高峰であるSランクも目前となっているが、ランクを上げることに興味をなくし、今のランクで満足している。各地を放浪しており、4年ぶりに領都トリスを訪れた際にシオリ・イズミと出会う。シオリと共に依頼を受け、急速に彼女に惹(ひ)かれていく。そんな中、シオリの過去を知って自らの過去と重ね合わせ、彼女をしっかり守りたいと思うようになる。本名は「アレクセイ・フレンヴァリ・ストリィディア」で、ストリィディア王国の現国王であるオリヴィエル・フェルセン・ストリィディアの腹違いの兄。不義の子であるために複雑な立場で、現在は王族としての地位を捨て去っているが、オリヴィエルとは非常に仲がよく、彼の懐刀として冒険者稼業の合間に各地で王国の工作員として活動している。
クレジット
- 原作
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文庫 妖
- キャラクター原案
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なま