テイルズ オブ ゼスティリア 導きの刻

テイルズ オブ ゼスティリア 導きの刻

TVゲーム『テイルズ オブ ゼスティリア』のコミカライズ作品。ハイランド王国とローランス帝国の二つの国が覇権を争う大陸を舞台に、「天族の杜」と呼ばれる場所で育ったスレイと、ハイランド王国の王女であるアリーシャ・ディフダの世界を救うための冒険を描く。

正式名称
テイルズ オブ ゼスティリア 導きの刻
ふりがな
ているず おぶ ぜすてぃりあ みちびきのとき
原作者
バンダイナムコエンターテインメント
漫画
ジャンル
アドベンチャー
レーベル
ZERO-SUMコミックス(一迅社)
巻数
全4巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

普通の人間には見る事ができない、天族だけが住む村・イズチで育った人間の少年スレイは、ある日、アリーシャ・ディフダが「憑魔」と呼ばれる魔物に襲われていたところを助ける。世界各地を襲う災厄から救う術を探していたアリーシャは、世界を救うといわれる「導師」を選定する剣の試練にスレイを誘う。スレイは親友の天族ミクリオと共に、それまで出た事のなかった外の世界へと旅立つ事を決意する。剣の試練とは、誰にも抜けない剣を抜いたものを導師とするというもので、剣には天族のライラが宿っていた。スレイは突如現れた憑魔を倒すために、ライラを説得して剣を抜く事に成功し、憑魔を撃退する。その後、一行は疫病に苦しむ街マーリンドへと向かうが、圧倒的な強さを誇る憑魔ウロボロスに襲われる。ライラは天族と導師が融合する神依という力をスレイに教え、ウロボロスを倒す。そしてスレイは、導師としての力を分け与える従士の契約をアリーシャと交わす。その後、一行は地の天族の力を借りるため霊峰レイフォルクにのぼるが、そこに天族が完全に憑魔化した姿であるドラゴンが現れる。

第2巻

ドラゴンに圧倒されるスレイ達だが、そこにドラゴンを兄アイゼンと呼ぶ天族エドナが現れる。さらに天族のザビーダの助けも得たスレイ達は、どうにかドラゴンから逃れる。エドナに旅の協力を求めるスレイに対し、エドナは兄を置いていけないと一度は断るものの、アイゼンを助ける方法が見つかるかもしれないというスレイの言葉に、同行する事を決める。新たな仲間を加えた一行は、マーリンドに到着。しかしマーリンドは、穢れによる疫病に完全に汚染されていた。スレイ達は穢れの原因である憑魔を見つけるが、空を飛ぶ相手に手も足も出ない。だが、ミクリオがスレイと融合して神依化する事で、憑魔を撃破し街の穢れを祓う事に成功。安心するアリーシャ・ディフダのもとに、ローランス帝国が侵攻を開始したとの知らせが入る。アリーシャは騎士として、そして王女としての責務に押しつぶされそうになりながらも、スレイの助言を得て、国を守るため故郷の都レディレイクへと戻る。アリーシャと別れた一行は戦争を止めるため、戦場のグレイブガント盆地に向かうが、そこに憑魔を生み出す原因・災禍の顕主が現れる。

第3巻

ゲオルク・ヘルダルフと名乗った災禍の顕主に圧倒されるスレイだが、暗殺ギルドの一員であるロゼに助けられる。暗殺ギルドに身を寄せたスレイ達は、ロゼが天族憑魔を知覚できる高い霊応力を持つ事に気づき、彼女を陰ながら守護するデゼルと出会う。ヘルダルフに対抗する術を見つけるために、遺跡を探検するスレイ達は憑魔に襲われる。戦いの中で霊応力を高め、天族を視認できたロゼは、スレイには同じものが見れる真の仲間が必要というミクリオの言葉を受け旅への同行を決め、従士となり、デゼルと神依化したロゼは憑魔を撃破する。新たに現れた憑魔からヘルダルフが災禍の顕主になる前の記憶を見せられたスレイは、ローランス帝国へと向かう。ローランス帝国に到着したスレイ達は、枢機卿フォートンを調べていた騎士が行方不明になっている事、ヘルダルフが帝国を守る白皇騎士団の初代団長だった事を知る。スレイは憑魔になっていたフォートンを救おうとするが祓う事ができず、正義の心が穢れを生む事もあると知り戦意を失う。そして命を奪う事ができないスレイを前に、ロゼはフォートンの胸にナイフを突き立てるのだった。

第4巻

命を奪う事で人を救える事もあるというロゼの言葉に、スレイは納得できない。そこにゲオルク・ヘルダルフの配下であるサイモンが現れロゼとデゼルを襲う。デゼルの友人の仇であるサイモンは、幻をあやつる力でロゼ達を圧倒する。ザビーダも助力に現れるが、ロゼが捕われ身動きが取れなくなる。デゼルは自身の命を銃弾とし、ザビーダの銃を使ってロゼを救出する。傭兵団を利用していた事をロゼに謝罪したデゼルは、最後に感謝を告げ消滅する。穢れの原因が大陸を守護する五人の天族・五大神を束ねる存在であるマオテラスにある事を知ったスレイは、レディレイクに残された先代導師の記憶に触れる。そこで先代導師が、マオテラスを憑魔化させヘルダルフを災禍の顕主にした事、ミクリオが先代導師の妹の子で、人間から天族に転生した存在である事が判明する。災禍の顕主を生み出したのが先代導師の抱いた希望であると知ったスレイは、すべての答えを出すため、もう一度ヘルダルフに会う事を決意する。アリーシャ・ディフダやミクリオと語り会ったスレイは、一つの旅の終わりを予感しつつ、最後の戦いへと向かう。

登場人物・キャラクター

スレイ (スレイ)

天族しかいない村イズチで育った人間の少年。天族の少年ミクリオとは幼なじみにして親友。天族の村で育ったため、普通の人間が視認できない天族を視認でき、会話する事もできる。村から一歩も出た事がなく、アリーシャ・ディフダと出会うまで一度も人間に会った事がなかった。先代導師ミケルの遺した書物である天遺見聞録を読み、世界中の遺跡を回る事を夢見ている。 アリーシャとの出会いで、十数年前から世界各地が災厄に見舞われていると知り、世界を救ったとされる導師の伝承になぞらえた剣の試練を受けるため、周りの反対を押し切って旅立つ。その後、剣の試練で剣を守護していたライラに認められた事で導師となる。以降は導師として各地を巡り、憑魔となったものを救うため穢れを祓い、穢れのもとである災禍の顕主を止めるため行動した。 どんな時でも相手の命を奪う事やあきらめる事に抵抗を持っており、命を奪う事が救いにもなるという考えのロゼとはぶつかる事もあった。

アリーシャ・ディフダ (アリーシャディフダ)

大陸を二分する大国である、ハイランド王国の王女。災厄に見舞われる世界を憂え、なんとかしたいと考えて歴史上幾度も世界を救ったとされる導師の伝承を追っていた。憑魔に襲われていたところを助けられた事でスレイと出会う。先代導師ミケルの遺した書物である天遺見聞録にあこがれるスレイを、導師の選定として行われている剣の試練に誘った。 スレイが導師となって以降は旅に同行し、導師の力を分け与える従士の契約を交わす事で自身も天族や憑魔を視認し、憑魔と戦う術を手に入れる。しかし従士の契約が、スレイの体に大きな負担を与えると知った事、敵国であるローランス帝国が侵攻してきた事を機に従士の契約を解除し、一行を離脱している。以降は穢れの発生を防ぐため、国民が信仰心を忘れないように働きかけている。 真名は「マオクス=アメッカ(笑顔のアリーシャ)」で、従士契約によりその名をスレイに与えられた。

ミクリオ (ミクリオ)

水の天族の少年で、スレイの幼なじみにして親友。エドナからは子供扱いされ「ミボ」と呼ばれている。冷静沈着な性格で、先走る事もあるスレイのブレーキ役でもある。スレイが旅立つ際にも、自身の下界への興味もあった事に加え、スレイを心配して旅に同行している。当初は戦う力を持たず、スレイを助ける事ができない憤りからスレイと意見が対立する事もあった。 しかし、導師と融合する神依に必要な弓の神器を手に入れ、契約の主となる天族の下に連なる陪神契約をライラと行った事で、スレイと共に憑魔と戦う力を手に入れる。先代導師ミケルの妹であるミューズの息子が、マオテラスの生贄としてささげられた際に天族として転生した存在である。真名は「ルズローシヴ=レレイ(執行者ミクリオ)」。

ライラ (ライラ)

天族の女性でハイランド王国で行われている導師選定の儀式・剣の試練に使われていた剣に宿っていた。導師になるために剣を引き抜くには、彼女の説得および契約が必要となる。永いあいだ剣のそばで眠りについていたが、天族を視認できるスレイが現れた事で彼と契約し、力を与えている。また、ほかの天族と彼女の下に連なる天族となる陪神契約をする事で、スレイがその天族と神依化し力を振るう事もできる。 以前は、先代導師ミケルと共に旅をしていたが、彼が導師としての責務から孤独にさいなまれ、最後には導師の任を降りた事から、導師としてのスレイの未来を心配していた。しかし、ミケルの遺した天遺見聞録を読んだ事で心の整理がつき、スレイと共に在る事を決意している。 真名は「フォエス=メイマ(清浄なるライラ)」。

エドナ (エドナ)

霊峰レイフォルクに住む地の天族の少女。本来、地脈から生まれる天族には肉親というの概念はないが、同じ地脈から生まれたアイゼンと兄妹として暮らしていた。アイゼンが穢れによってドラゴンになって以降も、彼のそばにいるためレイフォルクから離れられずにいたが、スレイの来訪からアイゼンを元に戻す方法を探すために旅に同行する事を決める。 見た目は可憐な少女だが、見た目以上に年齢を重ねており、自身より年上に見えるミクリオを子供扱いしている。ザビーダとは以前からの知り合いであり、彼が仲間に加わって以降は、彼の言葉で諭される事もあった。真名は「ハクディム=ユーバ(早咲きのエドナ)」。

ロゼ (ロゼ)

商人のキャラバン隊「セキレイの羽」の頭領を務める少女。キャラバン隊であるため、スレイの旅の先々で出会う事になる。「セキレイの羽」は暗殺ギルド「風の骨」としての裏の顔も持っており、ロゼ自身も暗殺者としての面を持つ。命を奪う事を決して是としないスレイとは対称的に、命を奪う事で救えるものもあるという信念を持っており、スレイの生き方に多大な影響を与えている。 子供の頃から天族や憑魔を視認するための霊応力が高かったため、一度天族であるデゼルを目撃した事から、普通の人には見えないおばけなどを怖がるようになっていた。その後は、恐怖から「見えないものはいない」と自分に言い聞かせる事で自身の霊応力を無意識に抑えていたが、スレイの旅に同行した事を機に再び霊応力が開花し、デゼルと融合する神依化も成功している。 デゼルの復讐のための道具として彼に育てられていたが、彼が最期を迎えた時は、心を通わせ感謝を告げている。真名は「ウィクエク=ウィク(ロゼはロゼ)」で、従士契約によりその名をスレイに与えられた。

デゼル (デゼル)

商人のキャラバン隊「セキレイの羽」と行動を共にしていた天族の男性。ロゼを自分の目的のために利用しているとしながらも、傍目には過保護に接しているようにしか見えない。もともとは暗殺ギルド「風の骨」の前身である傭兵団「風の傭兵団」を友人のラファーガと共に見守り旅していた。しかし、ロゼが穢れに触れそうになった際に、ラファーガが身代わりになった事を契機に「風の傭兵団」は解体されてしまう。 その後は自身を疫病神と言ったサイモンを仇として狙い、復讐のためにロゼを神依の器として利用するために見守っていた。しかし、「風の傭兵団」解体の原因が自身が発生させた穢れである事を知り、最後にはロゼを救うために捨て身の攻撃を行い、彼女に謝罪と感謝を伝え消滅した。 以前ザビーダと会った事があるが、デゼル自身は覚えていなかった。真名は「ルウィーユ=ユクム(濁りなき瞳デゼル)」。

ザビーダ (ザビーダ)

憑魔を狩るために一人旅をしている天族の男性。憑魔を殺す事ができる特殊な銃を持っている。アイゼンやその妹であるエドナとは知り合い。憑魔を祓って救おうとするスレイとは逆に、憑魔を地獄に送る事を流儀とし、殺す事で救えるものもあるという考えを持っている。デゼルとは以前に会った事があり、彼にその記憶はないものの、危うい彼に対しておせっかいを焼く事もある。 一向に加わってからは、年長者としてほかのメンバーに対して助言を行う事も多い。デゼルの消滅後は彼の帽子を受け継ぎつねに着用している。

ゲオルク・ヘルダルフ (ゲオルクヘルダルフ)

災禍の顕主と呼ばれる憑魔を生み出す穢れの源泉といえる存在。初めてスレイの前に現れた際には、圧倒的な威圧感で彼の精神をへし折っている。ゲオルグ・ヘルダルフはもともとローランス帝国の将軍であった。しかし、はじまりの村カムランを餌にハイランド王国を叩く作戦を実行し、村人を犠牲にした事で先代の導師ミケルの怒りを買い、彼の手によって永遠の孤独という呪いを掛けられる。 その後は呪いによって多くの裏切り、災いに見舞われ災禍の顕主となっている。

集団・組織

天族 (テンゾク)

容姿は人間とほとんど変わらないが、人間とは異なる存在で地脈から生まれる。普通の人間には視認する事も会話をする事もできず、スレイやロゼといった高い霊応力を持った人間は姿を見たり会話する事ができる。自然をあやつる天響術という技を持ち、天族によって水や土など異なる属性の技を自在にあやつる事ができる。また、天族を視認できるほどの高い霊応力を持つものと契約する事で契約者に力を与えるだけでなく、神依と呼ばれる技で融合して戦う事も可能である。 実体化するほどの憑魔は、天族が穢れによって変質したものであり、穢れが最後まで進行するとエドナの兄アイゼンのようにドラゴンと化してしまう。

憑魔 (ヒョウマ)

穢れから生まれる怪物であり、普通の方法では倒す事ができない。倒すには導師が持つ浄化の力が必要で、スレイは天族であるライラと契約する事で導師となり、この力を手に入れている。例外的にザビーダの持つ特殊な銃でも倒す事ができるが、この場合、憑魔となっていた生物は助からない。天族を視認できるほどの高い霊応力を持つ者にしか人間や動物が穢れによって変化した憑魔を判別できないが、天族が憑魔となって実体化したものは普通の人間にも視認する事ができる。

その他キーワード

導師 (ドウシ)

世界が闇に覆われるとどこからか現れ、世界に光を取り戻すと伝えられる存在。ハイランド王国では、導師伝承になぞらえた儀式として導師を選定するための剣の試練が行われている。剣には天族ライラが宿っており、彼女に認められて契約を結ぶ事で剣を抜いたものが、導師となる。導師は憑魔となったものを浄化の力で祓い穢れを取り除く事ができる。 導師の使命は穢れの源泉ともいえる存在・災禍の顕主を鎮める事である。

災禍の顕主 (サイカノケンシュ)

人間や天族を憑魔に変えてしまう穢れの源泉といえる存在。あらゆる時代において、多くの憑魔が跋扈する時期の背景に存在するといわれている。自身を中心として強力な穢れを発生する領域を持っており、同じ領域に浄化の力を持つライラがいても関係なく、憑魔を発生させるほどの穢れをまき散らす。本作においてはゲオルク・ヘルダルフが該当する。

神依 (カムイ)

導師が契約を交わした天族と融合する能力であり、導師が天族の真の名を呼ぶ事で能力を使用できる。融合した導師と天族は通常より大きな力を振るえる。導師と契約した天族が、ほかの天族をもとに連ねる陪神契約をする事で、陪神となった天族と神依を行う事もできる。しかし、神依にはライラの剣、ミクリオの弓など、天族の属性に合った神器が必要となる。

従士 (ジュウシ)

導師を補佐するために真名を与えられ特別な契約を結んだもの。導師の力の領域内であれば憑魔と戦う力を得られる。霊応力が低いものと従士契約すると、導師が何らかのリスクを負う可能性がある。スレイがアリーシャ・ディフダと契約を結んだ際には、スレイが右目の視力を失うなど体調を大きく崩している。

クレジット

原作

バンダイナムコエンターテインメント

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書誌情報

テイルズオブゼスティリア導きの刻 全4巻 一迅社〈ZERO-SUMコミックス〉 完結

第1巻

(2015年6月25日発行、 978-4758030557)

第2巻

(2015年11月25日発行、 978-4758031349)

第3巻

(2016年4月25日発行、 978-4758031837)

第4巻

(2016年9月24日発行、 978-4758032315)

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