密・リターンズ!

密・リターンズ!

溺れた少年を助けようとして命を失ってしまった高校教師が、その少年に転生してプロポーズしていた相手と再び絆を育んでいく姿を描く。物語は二部構成になっており、主人公が復活を果たした後は大きく作風が変化し、ヒロインの魂を探してバトルを繰り広げるという内容になっていく。「週刊少年ジャンプ」1995年10号から1996年19号まで連載された作品。

正式名称
密・リターンズ!
ふりがな
ひそか りたーんず
作者
ジャンル
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レーベル
ミッシィコミックス(宙出版)
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概要・あらすじ

高校教師の端島密は、想いを寄せていた星崎理都に一世一代のプロポーズをするが、その直後に川で溺れていた少年を助けようとして命を落としてしまう。不思議な能力を持つ僧、寅午の術によって一命を取り留めた密だったが、その姿は彼が助けた少年である鳴神源五郎のものとなっていた。源五郎として新たな人生を送ることを決意した密は、またイチから理都との前途多難な恋に向き合うことになる。

登場人物・キャラクター

端島 密 (はしじま ひそか)

都立府浦高等学校で教鞭を執る生物教師の男性。元教え子で、現在は同僚となった星崎理都に想いを寄せており、100万円のアンモナイトを購入してプロポーズした。その時、まったく泳げないにも関わらず溺れていた鳴神源五郎を助けようとして死んでしまう。寅午の術で源五郎として蘇った後は、自らが端島密であると知られないことを条件に、強引ながらも次第に理都との絆を深めていく。 なお転生した際の術の効力は3日を過ぎると弱まり、以降は激しい運動や衝撃によって幽体離脱しやすくなってしまう。そして、幽体離脱した状態が長く続くと完全な死を迎えることとなる。

星崎 理都 (ほしざき りと)

都立府浦高等学校で地学を教える女性教師。高校時代に学校をサボって端島密と化石展に行った際、アンモナイトについて熱く語ったとき「楽しい授業だ」と褒められたことをきっかけに、教師を目指すようになった。密が亡くなった後は自宅でふさぎ込んでいたが、鳴神源五郎になった密から強引なアプローチを受け続け、怒りという感情を発露させながら少しずつ元気を取り戻していく。 亡くなった密に代わって1年B組の担任を受け持つことになり、翌年には2年A組の担任を務めることとなる。

鳴神 源五郎 (なるかみ げんごろう)

川で溺れていたところを端島密に助けられた少年。元々は消極的な性格で、家族との会話もなくいつも一人でテレビゲームばかりしていた。密が転生した際に魂は失われたと思われていたが、肉体の内側に隠れていることが判明する。

寅午 (とらうま)

チベットの山奥で修行した結果、さまざまな術を使えるようになった僧。端島密の魂を鳴神源五郎の肉体に移し替えたのも、彼が会得した術のひとつによるもの。転生後の密の破天荒な行動に頭を抱えながらも、しっかりサポートや助言をしている。過去に愛する人を失った際に抱いた強い後悔から他人の死の運命が見えるようになり、密の死も予言していた。

吉田 明 (よしだ あきら)

端島密が担任を務めていた1年B組の生徒で、密が鳴神源五郎に転生した後はクラスメイトとなる。いつもどこか抜けているが優しい性格の持ち主。「照子」というまだ幼稚園児の妹を大切に想っている。

鶫原 ちなみ (つぐみはら ちなみ)

都立府浦高等学校1年B組のクラス委員長を務めている、勝ち気ながらも面倒見の良い少女。勘違いが積み重なったことで、転校してきた「鳴神源五郎」こと端島密に想いを寄せるようになる。好きになった相手には尽くすタイプで、実は編み物や料理なども得意としている。

烏丸 有志 (からすま ゆうじ)

京都で出会った星崎理都に惚れて、都立府浦高等学校に赴任してきた英語教師の男性。2年A組の副担任として、理都をサポートしながら虎視眈々と彼女と距離を縮めようとする。キザな性格で理都以外の女性からは非常に人気が高く、メモ帳には女性の連絡先がたくさん書かれている。一方で、かつて世界中を旅しており、ブラジルで出会った子供たちとのふれあいがきっかけで、教師を目指すようになったという人情家な一面も持つ。

卯堂 (うどう)

寅午の弟子で、2メートルを超える大柄な体躯を持つ寡黙な僧。端島密が鳴神源五郎に転生する術が行われた際に立ち会っていた人物でもある。祖父は寅午の師匠である風申で、父親も優秀な能力者だったことから劣等感を抱いており、真の力を発揮できずにいた。そんななか、早瀬昂子の命をかけたメッセージによって自らの殻を破り、やがて彼女に想いを寄せるようになる。

早瀬 昂子 (はやせ たかこ)

1000人規模のレディース暴走族「呪吽無頼怒(ジューンブライド)」の総長。転生術を行おうとしている端島密のもとに向かう途中の星崎理都と出会い、彼女のまっすぐな愛情と意志の強さに心を打たれて協力を決意する。

仁村 ゆかり (にむら ゆかり)

端島密の学生時代の恩師。ケンカに明け暮れていた密を助けようとした結果、若くして命を落としてしまう。その時に抱いた後悔の念から、密は困っている人を見過ごせない性格に変わっていった。

樹林 由希 (きばやし ゆき)

端島密探偵事務所が居を構えるビルの1階にある花屋でアルバイトをしている女性。ある事件に巻き込まれたことがきっかけとなって記憶喪失になり、「悠木千朋」と名乗って生活をしていた。端島密と接するうちに、彼に心惹かれていく。

鴨川 かほる (かもがわ かほる)

端島密探偵事務所の下で、花屋を経営している老婆。周辺地域への顔が広いことから、端島密に「何でも屋」のような形でさまざまな仕事を紹介している。密に連絡をする際は、変な合言葉で会話が始まるのが特徴。のちに、密に仕事を紹介していた本当の理由が明らかになる。

鴨川 みかる (かもがわ みかる)

鴨川かほるの孫で、中学1年生の少女。ある高額なものを購入するために、あの手この手でお金を稼いでいる。助手志望として端島密探偵事務所にやってきて、仕事と学業を両立することを条件に探偵活動することを認められる。

巳遥 (しはる)

加部を一瞬で動けなくさせたり、一瞬で端島密の怪我を治すなどの強力な術を操る謎の人物。冷静沈着な性格で、常に黒猫のラファエルを抱いている。星崎理都の転生について事情を知っており、半年間状況を見守っていた。

加部 (かぶ)

巳遥の仲間で、端島密よりも高度な幽体離脱を操る霊能力者。鴨川みかるの前に突然現れて、彼女を無理矢理さらおうとした。転生術だけでなく、密や星崎理都の前世についても知っている。

アルラル

星崎理都の前世にあたる人物で、16世紀半ばにチベットで暮らしていた女性。怪我を負っていた前世の端島密を風の力で助け、やがて恋に落ちていった。しかし前世の密をある事件で失ってから、憎悪に心を支配されてしまう。外見は理都と瓜二つ。

るりるり

端島密に懐いていた、非常に臆病な性格の野良猫。密が鳴神源五郎に転生したことにも気づいていた。密にしか懐かなかったが、次第に星崎理都にも心を開いていく。源五郎の母親、さよりが名付け親。

場所

端島密探偵事務所 (はしじまひそかたんていじむしょ)

物語後半で、復活を果たした端島密が設立した事務所。どこかへ消えてしまった星崎理都の魂を見つけ出すために、情報を集めることを目的として活用している。

その他キーワード

(るん)

魂が持つエネルギーを表す言葉。体内の隅々まで巡っており、この巡りが妨げられることによって病気になってしまう。寅午のように修行を積んだ人物は、自在に操って自分の体調を整えたり他人の傷や病を癒せるようになる。端島密は人一倍強力な風を持っているため、転生や幽体離脱が可能だが、肉体を崩壊させてしまう危険性もはらんでいる。

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