寧々の結婚~望まれぬ花嫁は幸せを願う~

寧々の結婚~望まれぬ花嫁は幸せを願う~

『いつわりの愛』で知られる金森ケイタの代表作の一つ。舞台は、大正時代から昭和初期の日本をモチーフにした世界。多くの困難に直面しながらも健気に生きる没落令嬢の奥村寧々と、結婚に希望を見いだせないクールな御曹司(おんぞうし)の鮫島馨。そんな二人が「子作り契約」という衝撃的な関係から始まり、やがて真実の愛を紡いでいく姿を描いた純愛ラブストーリー。アムタス「めちゃコミック」で2024年8月より配信の作品。

正式名称
寧々の結婚~望まれぬ花嫁は幸せを願う~
ふりがな
ねねのけっこん のぞまれぬはなよめはしあわせをねがう
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
双葉社
巻数
既刊2巻
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苦難に立たされながらも幸せをつかむシンデレラストーリー

本作は、大正から昭和初期の日本を舞台に、没落した華族の娘、寧々と、鮫島財閥の御曹司、馨の恋愛を描くシンデレラストーリー。かつては令嬢として穏やかな日々を送っていた寧々だったが、両親の死をきっかけに家は没落し、多額の借金を抱えることになる。そんな中、唯一の家族である妹の小梅子を守るため、寧々は懸命に生きていた。ある日、寧々は財閥のエリート、馨と出会い、とある事情から「子作り契約」を結ぶことになる。最初はぎこちなかった二人だったが、馨の気高さと隠された優しさに触れるうちに、寧々は次第に彼に惹かれていく。不器用ながらも距離を縮め、ささやかな幸せをつかんでいく二人の純愛と、どんな困難な状況でも支え合う姉妹の深い絆が、本作の大きな見どころとなっている。

落ちぶれた令嬢が御曹司に見込まれる

かつて財閥の令嬢であった寧々は、亡き両親が残した借金に追われながら、妹の小梅子と慎ましく暮らしていた。どんなに苦しくても、せめて妹だけは高等女学校に通わせたい一心で、寧々は工場での重労働や、いとこの奥村千代子に召使いのように扱われる屈辱にも耐えていた。そんなある日、借金返済のために立ち寄った店で、店主が扱いに困っている骨董品の使い方を尋ねられた寧々は、かつての教育で培った知識を活かして使い方を教えた。すると、その場に居合わせた謎の青年、馨は寧々の才覚を見込み、自身の仕事場での古本整理を依頼する。実は馨は有名な鮫島財閥の跡取り息子であり、千代子をはじめ多くの女性たちのあこがれの的でもあった。

借金返済のために子作り契約を結ぶ

馨と出会って数日後、寧々は社交の場で千代子の巧妙な罠に嵌(は)まり、巨額の借金を背負わされてしまう。すでに両親の借金で手一杯だった寧々は、あちこちで金を借りようと試みるも叶わず、途方に暮れていた。さらに追い打ちをかけるように、千代子は「返済できなければ妹の小梅子を身売りさせる」と冷酷に告げる。追い詰められた寧々は、金貸しから提示された条件で借金をすることを余儀なくされる。その条件とは、見知らぬ男性と「子作り契約」を結び、子をもうけるという衝撃的なものだった。覚悟を決めて指定された場所へ向かった寧々を待っていたのは、以前店で出会った馨だった。馨は、寧々の申し出の背後に自身の母親の陰謀があることを見抜き、真相を探るため彼女を身近に置くことにする。子が欲しいなら色仕掛けでその気にさせてみろと寧々を挑発した馨は、同時に高価な着物の修繕という試練を課す。しかし、けしかける彼をよそに、寧々は触れられるだけで震えるほどの純真さを見せる。そのひたむきな姿に、馨の心は次第に解きほぐされていく。

登場人物・キャラクター

奥村 寧々 (おくむら ねね)

かつては財閥の令嬢として育った女性。両親の死後、借金返済に追われる日々を送っている。現在は、いとこの千代子の父親が経営する工場で働きながら、千代子の身の回りの世話をするという屈辱的な生活を強いられている。唯一の家族である妹の小梅子を誰よりも大切に思い、自分の幸せよりも小梅子の幸福を願っている。しかし、千代子の卑劣な罠によって、返済不可能な追加の負債を背負わされてしまう。妹を身売りの危機から救うため、正体不明の男性との「子作り契約」という過酷な道を選ぶことになる。契約相手の馨からは、その博識さと気立ての良さを高く評価されているが、本人はその自覚がまったくない。男性経験も乏しく、馨から命じられた色仕掛けの方法すら理解できずにいる。

鮫島 馨 (さめじま かおる)

鮫島財閥の跡取り息子。端正な容姿と冷徹な知性を兼ね備えたエリート。社交界の令嬢たちからは羨望の的となっているが、彼女たちが肩書き目当てで近づいてくることや、母親からは息子としてではなく「駒」として扱われてきた経験から、女性に対して苦手意識を抱いている。そんな中、偶然出会った寧々の、打算のない献身的な仕事ぶりに触れ、一人の人間として彼女を高く評価している。しかし、寧々から子作りを申し込まれ、その背後に母親の卑劣な策略があることに気づく。彼は寧々の本心を確かめるため、あえて冷酷な挑発を繰り返すが、次第に彼女の素直で健気な人柄に惹かれていく。

書誌情報

寧々の結婚~望まれぬ花嫁は幸せを願う~ 2巻 双葉社

第1巻

(2025-04-01発行、978-4575440805)

第2巻

(2025-09-10発行、978-4575440973)

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