ザ・シンデレラボーイズ

ザ・シンデレラボーイズ

中高一貫の男子校、私立サモエド学園高等部1年B組。ある日、クラスの半数を占めるイケメン15名が2週間の停学処分になり、14名の陰キャだけになってしまう。そこへ転校してきたのが、帰国子女の深美森羅。少女のように可愛い顔をした男の子であった。個性的な陰キャたちと、「女の子にしか見えない特別な男」を目指すこじらせ転校生の姿を描いた学園ラブコメディ。安彦晴の初連載作品。小学館「ビッグコミックスペリオール」2021年第22号~2022年第1号、第3号~第7号に掲載。

正式名称
ザ・シンデレラボーイズ
ふりがな
ざ しんでれらぼーいず
作者
ジャンル
ラブコメ
 
学園
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概要・あらすじ

中高一貫の男子校、私立サモエド学園高等部では、成績順でクラス分けが行われた結果、偶然にも学年屈指のイケメン陽キャ15名が、1年B組に揃ってしまう。ある日の朝、慌てた様子でやってきた担任教師が衝撃的な事実を告げる。B組のイケメン15名が、他校の女子を連れ込み淫猥(いんわい)行為に及んだため2週間の停学処分になったというのだ。陽キャたちがまとめていなくなったため、B組は残りの陰キャ14名だけになる。そんなタイミングで、女の子のように可愛い見た目の深美森羅が転校してきた。帰国子女だという深美は、今年の春、日本で自分を助けてくれた恩人を探すために1年B組にやってきたという。そして身に覚えがある人は、こっそり教えてほしいとみんなに告げた。陰キャたちは、深美の顔立ちや仕草を見て、じつは女性なのではと考えた。そしてそれぞれ、自分こそが彼女の恩人だと思い込む。しかし、深美は正真正銘の男子であり、恩人探しの話は真っ赤な噓だった。女っぽいという理由でアメリカでいじめられていた根暗な深美は、日本の男子校で「女性かもしれない」という雰囲気を出せば、学校一の人気者になれると考えていたのだ。こうして深美の王子様になろうとする陰キャたちの青春の日々が始まるのであった。

登場人物・キャラクター

深美 森羅 (ふかみ しんら)

私立サモエド学園高等部1年B組の転入生の男子。5歳からアメリカで暮らしてきた帰国子女。少女のように可愛い顔立ちで体も華奢(きゃしゃ)で、髪はショートボブ。アメリカの学校で、ガリガリの根暗なアジア人で、見た目が女っぽいという理由でいじめられていた。ある日、日本で女の子にしか見えない男の子「男の娘」や、その逆の「Reverse Trap(リバース・トラップ)」が人気であることを知り、日本の男子校に転校してきた。「男のフリをする女」のフリをして、学校一の人気者になろうと画策する。自分の容姿には自身を持っており、「可愛さこそが自分の価値」だと考えている。

委員長 (いいんちょう)

私立サモエド学園高等部1年B組の男子生徒。学級委員長で、短髪、朴訥(ぼくとつ)で地味な顔立ち、鼻の右の大きなほくろが特徴。陰キャの友人たちを大切にしており、席決めの際は陽キャと陰キャを前後に分断し、陰キャの個性をおもちゃとしかみていない陽キャを隔離した。他の陰キャ友達と異なり、深美森羅を「女の子っぽい男性」と認識している。本名は「堀力(ほりりき)」。

土下男 (どげお)

私立サモエド学園高等部1年B組の男子生徒。坊主頭、牛乳瓶の底のような丸メガネ、上を向いている鼻の穴、2本の出っ歯が特徴。中学2年生のとき、不良に絡まれて土下座した経験があり、自己紹介でその話をして以来、「土下男」と呼ばれるようになった。本来の姓は「松下」。下ネタと昆虫が趣味で、自宅の部屋は昆虫であふれている。昆虫に憧れて練習を重ね、女性のフェロモンを嗅ぎ分けられるようになったという。他の陰キャ同様、自分が深美森羅の恩人だと思い込む。

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