少女Null

少女Null

あきまの初の長編作品。舞台は、第三次世界大戦を経て一部が崩壊した23世紀の東京。静かな日常を送っていた男子高校生の鈴木リアハが、脱走した義人、マリーとの出会いをきっかけに、かつて父親が目指した義人の解放を実現するため、特殊公安警察との激しい攻防に身を投じていく姿を描いたSFサスペンス。集英社「少年ジャンプ+」で2023年35号から2024年40号にかけて配信の作品。

正式名称
少女Null
ふりがな
しょうじょぬる
原作者
中西 鼎
作画
ジャンル
サイボーグ
 
サスペンス
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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義人の奴隷化と過酷な現実

「義人」とは、世界中で広く用いられている有機物性ロボットを指す。しかし実際には、彼らは単なるロボットではなく、人間と同様に意識を持つ生命体である。人間は「γ(ガンマ)素子」と呼ばれる虫のような機械を義人の脳付近に埋め込み、その意識を奪うことで、まるで奴隷のように扱っている。義人は主に労働力として利用されているが、中には彼らに対して拷問のような行為を加え、個人的な快楽を満たす者も存在するなど、その扱いは極めて過酷である。

リアハとマリーが目指すのは義人の解放

義人はしばしば加虐の対象となり、多くが無惨な最期を迎えている。そんな中、リアハとマリーは「義人がふつうに暮らせる世界」の実現を目指して行動を開始する。二人は特殊公安警察の厳重な監視をかいくぐり、汚染地域に潜伏するハッカーのミミズクをはじめとする反政府組織のメンバーと交流を深めていく。

マリーの正体と特殊公安警察との対立

マリーはリアハとの生活の中で何度も外出し、特殊公安警察が街中に設置したセンサーの前にも姿を現している。しかし、不可解なことに特殊公安警察は彼女の潜伏場所を特定できておらず、マリーにはセンサーに感知されないような違法な改造が施されている可能性が示唆されている。また、マリーはほかの義人たちの処遇に深い悲しみを抱き、耐え難い苦悩に襲われると、まるで人格が変わったかのように冷酷で暴力的な一面を見せ、その際には髪色が反転する。マリーとは一体何者なのか。その正体にまつわる謎こそが、本作の大きなテーマとなっている。

登場人物・キャラクター

鈴木 リアハ (すずき りあは)

高校2年生の男子。年齢は17歳。父親は反政府組織「翠中会」の会長、宇頭中也だったため、幼い頃に自分がγ素子を埋め込まれた意識を持つ生命体であることを知らされる。しかし、その直後に中也は特殊公安警察と神木陸央によって殺害されてしまう。中也の事件は大々的に報道されたため、現在は母方の姓を名乗っているが、母親もすでに亡くなっている。かつて「翠中会」の本部だった自宅は、特殊公安警察の銃撃を受けて廃墟のような状態だが、リアハは今もそこに住み続けている。そんな中、中也が助けた義人のニンギョとの約束を果たすため、義人がふつうに暮らせる世界を築くことを目指し、マリーと協力して巨大な権力に立ち向かっている。

マリー

軍用義人の少女。白いショートボブの髪型で、前髪の中央だけが黒く染まっており、頭部には猫耳のようなデバイスが装着されている。輸送トラックの事故で大破し、半壊状態のままリアハの自宅前で倒れていた。リアハ宅で充電を受けたことで再生能力が発動し、完全に回復した。さらに、偶然出会った動画配信者のグループにチェーンソーで頭部を斬りつけられた際、脳内のγ素子が摘出されて意識を取り戻した。明るく無邪気な性格だが、義人たちが見世物として殺害されたり、大切に扱われていない場面に遭遇すると、敵対者とみなした人間を容赦なく殺害する冷酷な一面を見せる。脱走義人として捜索されている身だが、公安警察が設置したセンサーに検知されず、人間を殺せるなど、ほかの義人にはない特殊な能力を備えている。特殊公安警察からは型式番号「フジ九三一〇六号」と呼ばれている。また、偽造戸籍上の本名は「宇頭真理」とされている。

クレジット

原作

中西 鼎

書誌情報

少女Null 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-12-04発行、978-4088837291)

第2巻

(2024-04-04発行、978-4088840161)

第3巻

(2024-09-04発行、978-4088842028)

第4巻

(2024-10-04発行、978-4088842752)

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