概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
投間 一矢 (とうま いちや)
枚鷹高校の野球部に所属している2年生の男子で、投間世史の兄。軽薄な性格のお調子者だが、世史をつねに大切に思っている。サイドハンドで、糸を引くようなストレートと高速スライダーを武器にする本格派の投手。シニア時代は世史とバッテリーを組んでおり、最強バッテリー「投間兄弟」の通り名で知られていた。しかし、家庭の事情で母親に引き取られて世史と離れ離れになり、二年間はモンゴルに滞在していた。世史と別れる際に、再会したら「二人で甲子園に行こう」との約束を交わしており、帰国後は世史と共に枚鷹高校でバッテリーを組んで活躍する。投手として非凡な才能を持つことから、投間一矢自身はそれを多少鼻に掛ける悪癖があり、部員からは反感を買うことが多い。だが、ヤンキーっぽさが抜けない世史が乱暴な振る舞いをたびたび見せるため、世史に比べればまともだと思われている。
投間 世史 (とうま よし)
枚鷹高校の野球部に所属している1年生の男子で、投間一矢の弟。鬼剃りの坊主頭で、凶暴な顔つきをしている。少年時代は生真面目で一本気な性格だった。シニア時代は世史とバッテリーを組んで、最強バッテリー「投間兄弟」の通り名で知られており、頭脳的なリードと天才的なバッティングセンスを誇っていた。その後、家庭の事情で父親に引き取られて兄と離れ離れになってからも、投間世史自身は野球を続けていた。ところが、一年前に起こったある事件をきっかけに野球を断念し、粗暴な性格に変貌する。枚鷹高校に進学してからも不良として周囲から恐れられ、喧嘩に明け暮れていた。しかし、帰国した一矢に半ば無理やり野球部に入部させられ、再び一矢とバッテリーを組むことになる。野球に対する真摯な態度は現在も変わらず、内心では一矢を慕っているが、素直になれずに憎まれ口を叩いている。また、キャッチャーとしては一年間のブランクが災いし、苦労している。