彼女はまだ恋を知らない

彼女はまだ恋を知らない

藤沢志月の代表作『ハツ*ハル』の少し前に連載を開始し、ほぼ同時期に連載をしていた作品。とある田舎(いなか)町が舞台。子供の頃から清和のお嬢様、杏奈と同じお屋敷で過ごしてきた使用人の孫、工藤空太。美しく成長した中学生の杏奈をそばで見守りながら、身分違いの恋に苦悩する男子高校生、空太の切ない片思いを描いたラブストーリー。小学館「デラックスベツコミ」で2013年12月号から2017年10月号まで連載された作品。

正式名称
彼女はまだ恋を知らない
ふりがな
かのじょはまだこいをしらない
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
全5巻完結
関連商品
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お嬢様と居候という身分の違う幼なじみの禁断の恋を描く

物語は主人公の空太視点で描かれていく。清和家の一人娘である杏奈は、家柄の合った男性を婿にとり、家を継がなければならない。高校生の空太は、中学生の杏奈に恋愛感情を持っているが、自分と結ばれることはないことを理解している。しかし、いつも杏奈のそばにいる空太は、しだいに膨らむ恋心を抑えきれずに苦悩する。また、まだ異性を意識していない杏奈は、露出の高い服で無邪気に空太に近づくため、空太は理性と本能の間で揺れ動く。胸を締め付けるような空太の心情がリアルに描かれた作品。

使用人の孫とお嬢様との出会い

空太は、6歳の時に事故で両親を亡くし、清和家の使用人として働く祖父母に引き取られる。清和家の一人娘だった杏奈の母、杏子は、駆け落ちして杏奈を産んだが、杏奈が5歳の時に清和家に帰ってきた。杏奈の母は病気で清和家に戻ってすぐに死んでしまう。お屋敷に歳が近い子供がいなかったことから、空太と杏奈は出会ってすぐに仲良くなった。幼い時に親を亡くした寂しさを知っていた空太は、寂しくなったらここにおいでと秘密基地の場所を杏奈に教え、小さな杏奈の笑顔を守ろうと心に誓う。

杏奈の婚約者候補・東條寺龍也の出現

清和家当主から大事なお客様と紹介されたのは、東條寺グループ総帥の3番目の息子、龍也。空太は彼が杏奈の婚約者候補なのだとすぐに気づく。龍也は人当たりも良くて頭もキレるイケメンだったが、複数の女性と交際する不誠実な遊び人だった。どうせ政略結婚なのだから、杏奈が好きなら遠慮せず、愛人としてそばにいればいいと空太に話を持ちかける龍也。そんな龍也を認められない空太は、杏奈だけを大切にしてくれる誠実な男性が現れるまで杏奈は僕が守ると達也に宣言してしまう。

登場人物・キャラクター

工藤 空太 (くどう そらた)

高校2年生の男の子。名家・清和家の居候。6歳の時に事故で両親を亡くし、清和家の使用人として働く祖父母に引き取られる。大人しくて地味ではあるが、頭も良くて品行方正なイケメン。居候である自分の立場をわきまえており、杏奈への想いをひた隠しにしている。杏奈に危険が及べば、自分の命を投げ出してでも助けに行くほど、杏奈を一途に思っている。

清和 杏奈 (せいわ あんな)

中学3年生の女の子。名家・清和家の一人娘で、町一番のお屋敷に住む美少女。お嬢様なのにかなりのおてんばで、木登りをしたり、釣りをしたり、自然の中でわんぱくに遊ぶ。天真爛漫(らんまん)で素直な性格で、清和家当主の祖父に溺愛されて育った。まだ恋を知らないからか、異性に対して無防備である。5歳の時に母の杏子を亡くし、清和家に引き取られた。幼い頃から良家のご子息と結婚し清和家の後を継ぐようにと言い付けられている。

書誌情報

彼女はまだ恋を知らない 全5巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2014-07-25発行、978-4091363084)

第5巻

(2017-12-26発行、978-4091397300)

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