概要・あらすじ
大学生の黒杉輝は、連日違う女性としけこんだラブホから大学へ通う、超モテモテのヤリチン男。彼女が100人いるという噂さえ流れる輝だが、決まった相手は作らず、彼女いない歴20年だった。そんな輝が、公園に犬の散歩にやって来るお嬢様、透野百合子に恋をする。女の扱いには慣れているプレイボーイの輝も、本気で好きになった百合子の前ではペースを崩されるばかり。
一方、百合子もそんな輝に激しく惹かれていく。百合子との真剣な交際を考える輝は、他の女性と手を切るものの、多数の女性と肉体関係があることを百合子に知られてしまう。さらに百合子の家には莫大な借金があり、それを返済するために資産家の許嫁のもとへ嫁ぐというのだった。
登場人物・キャラクター
黒杉 輝 (くろすぎ ひかる)
K大学経済学部2年生の超モテ男。年齢は20歳。抱いた女は数知れずという超プレイボーイだが、決まった恋人は作らず、彼女いない歴20年。10日連続でラブホから通学し、キャンパスを歩けば女子生徒から「輝様」と黄色い声援を浴びている。雑誌のモデルもこなすロン毛のイケメンで、おしゃれにも気を使い、女性の扱いも心得ている自信家。特定の女に縛られることのない自由な性生活を満喫していたが、公園で見かけたお嬢様、透野百合子に初めて本当の恋をする。 どんな女でも落としてしまう黒杉輝も、百合子の前では純情な少年のようになってしまい、気持ちを伝えられない。百合子と結ばれるために奔走する。母親の照子には「ヒーくん」と呼ばれている。
透野 百合子 (とおの ゆりこ)
黒杉輝と恋に落ちる20歳の女性。腰まである長い黒髪をオールバックにして、おでこを全開にした、いかにもお嬢様という風貌をしている。「エリーゼ」という名のドーベルマンを飼っており、その散歩に訪れる公園で輝と出会った。実家の透野家は代々生け花を伝承してきた華道一家であり、透野流は江戸に創流された由緒正しくも小さな一派であった。 しかし、八代家元である透野百合子の父親が、流派の発展と継承者育成を急ぎ、華道会館を設立するために行った不動産投資に失敗。多額の借金を残して百合子の母親とともに蒸発。以来、百合子は祖父母と3人で暮らしている。負債を肩代わりすることを条件に金宮金雄との婚姻が計画されており、輝のことを愛していながらも、家のために金雄のもとへ嫁ぐつもりでいる。
白河 (しらかわ)
黒杉輝の幼なじみで、同じ大学生に通う男性。輝と同じく彼女いない歴20年だが、こっちは単なる童貞ボーイ。輝からも「ドーテーメガネ」と呼ばれている。真面目な性格で、輝にはもっと真剣に女性と付き合うよう進言している。女子プロレスラー兼グラビアアイドルのGRAND・CHAKOの大ファン。
赤峰 (あかみね)
黒杉輝と同じ大学に通う女子学生。ショートカットの黒髪で、キリッとした可愛いタイプ。コーヒーショップでアルバイトをしている。輝のことを毛嫌いしており、教室で女の話をする輝に、サル以下のヤリピー野郎と罵声を浴びせる。その態度とは裏腹に、実は輝に惹かれており、彼氏に浮気された腹いせもあって、居酒屋のトイレで輝と関係を持つ。
紫門 (しもん)
黒杉輝が通う大学の美人講師。金髪で巨乳のセクシーなお姉さん系の女性。まだ童貞という輝の噓に騙され、最初の女になれるならと、大学の教室で関係を持つ。
卵野 黄美 (たまごの きみ)
黒杉輝が通うスポーツクラブを利用している女性。自身のことを「黄美タン」と呼び、ロリッ娘アピールをしてくるが、実際の年齢は輝よりも年上。輝を誘惑してシャワー室でセックスしようとしたところを写メに撮り、輝をゆすろうとしたものの、心も体も輝の虜となってしまう。普段は透野百合子の家で家政婦を務めている。
銀太 (ぎんた)
黒杉輝が通うスポーツクラブでトレーナーを務める男性。短髪で髭面、マッチョという容姿でオネエ言葉で話す。輝のことを気に入っているらしく、ご機嫌ナナメな様子の輝に「話聞くわよ シャワー室で」と声をかけた。
GRAND・CHAKO
現役女子プロレスラー兼グラビアアイドル。黒杉輝の恋人の1人。プロレスのコスチュームは眼帯と、首に鋲付きの首輪をしたボンデージ風。巨乳で体も大きい美女。ケンカした輝と仲直りをするために、輝の通う大学へやって来る。
カー子&キー子
黒杉輝のセックスフレンドの双子の女性たち。輝と3Pをしたこともある。双子なので顔は似ているが、髪の色が違う。透野百合子との初デート中の輝に、「また3Pしたいね☆」というメールを送信した。
照子 (てるこ)
黒杉輝の母親。輝が一人暮らしをしているため、たまには実家に帰って来るようメールを寄こしてくる。太ったオバチャンで、輝のことは「ヒーくん」と呼ぶ。いきなり輝と一緒に訪ねて来た透野百合子に、輝の好物であるレンコンの天ぷらの作り方を教える。
桃子 (ももこ)
黒杉輝の元恋人。輝にとって初めての女性。まだロン毛でも遊び人でもなかった頃の輝が夢中になり、セックス中に気持ちを伝える。しかし、桃子からは「H(それ)はH(それ) 恋は恋」と断られ、輝の心に大きな傷を残した。そのことがきっかけで、輝は現在のような遊び人となる。久しぶりに輝の前に現れて誘惑する。
藍 (あい)
眼鏡をかけた純情そうな少女。雑誌モデルをしている黒杉輝のファンで、男性向け雑誌でも、輝が出ているものはすべて買っている。本屋で輝の載った雑誌を読んでいるところを輝本人に声をかけられ、サインをねだる。透野百合子のことを思って元気のない輝を慰めつつ、そのまま公園でセックスしようとするが、現場に偶然、百合子が現れる。
金宮 金子 (かなみや かねこ)
黒杉輝のパトロン。年齢は50代と思われる醜い女性。輝の体を金で買い、代償として輝の住むマンションや生活費を支払っている他、モデルの仕事を斡旋したりと面倒を見ている。透野百合子の祖母である透野流七代家元に、かつて師事していた華道家で、現在はマルチタレントとしてテレビに出現する人気者。華道教室は盛況で、著書も大ヒット。 講演会や皇室の記念式典プロデュースなど、その勢いは衰えをしらない。営業的にも箔をつけるために、透野流九代家元を継承した百合子を、息子である金宮金雄に嫁がせようと企み、百合子の父親をそそのかして多額の負債を作らせた張本人でもある。
金宮 金雄 (かなみや かねお)
金宮金子の息子で、透野百合子の許嫁。年齢は20代と思われる。母親の目論む透野流の継承を目的とした政略結婚はどうでもいいと思っているが、百合子のすべてを手に入れようと偏執的な愛情を抱いている。その障害となる黒杉輝のことを虫けらのように考えており、輝が百合子に近づくことを、あらゆる手を使って妨害する。
灰理 (はいり)
大学の飲み会で黒杉輝と出会った女性。そのままエレベーターで輝とセックスをしかけるが中断。その後も引っ越し屋や居酒屋でバイトする輝のところへ訪ねて来ては、セックスの続きをしようとせがむ。