弟じゃなければよかったのに

弟じゃなければよかったのに

恋人に騙されて高額な借金を負った葛西理久子は、それまで隔絶していた家族を頼る事にする。そこで数年ぶりに出会った弟の葛西晶は、すっかり男らしく成長していた。許されない恋だと理解しつつも、晶に心惹かれていく理久子の禁断の愛を描いた作品。「プリンセスGOLD」2018年9月号から2019年1月号にかけて連載された。

正式名称
弟じゃなければよかったのに
ふりがな
おとうとじゃなければよかったのに
作者
ジャンル
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あらすじ

第1巻

これまで散々な恋愛ばかりを経験してきた葛西理久子は、今の彼氏である守幸のせいで500万円の借金を負ってしまう。ついに会社にまで借金取りがやって来たため、理久子は駆け落ち同然で実家を飛び出して以来、いっさい連絡を取っていなかった実家に相談する事を決める。そんな理久子のために、弟の葛西晶はすぐに500万円を用立てる。しかし、その代わりに晶は理久子に朝まで添い寝を要求したり、高級レストランで誕生日プレゼントを渡したりと、まるで恋人のように振る舞い始める。一方の理久子は、すっかり男らしくなった晶に対して、倫理的に許されないと思いつつも心惹かれていく。そんな中、金融会社から理久子が借金を一括返済したと聞いた守幸は、もっと金を引き出せるのではないかと、再度理久子に接近を図る。時を同じくして、既婚者の根本も理久子を都合のいい不倫相手にしようとしていた。

登場人物・キャラクター

葛西 理久子 (かさい りくこ)

関東近郊にある老舗旅館の娘。年齢は20代で、葛西晶の姉。現在は東京でOLをしている。旅館の女将になるのが嫌で、地元で交際していた男性と駆け落ち同然で上京したものの、浮気をされてあっさり捨てられた。恋愛体質にもかかわらず男性を見る目が致命的なため、過去の恋愛は散々なものばかりで、同僚にして親友の須藤怜からは、もっと警戒心を抱くべきだとたびたび苦言を呈されている。最近交際を開始した守幸からも、怪しい金融会社から500万円を借りるようにうながされ、その返済に追われている。そしてついに首が回らなくなり、現在は実家の旅館で専務職に就いている弟の晶にお金を貸してもらえないかと相談した。この事がきっかけで晶と久しぶりに再会し、思いを寄せるようになる。実は中学1年生の頃に自動車の接触事故に遭い、それ以前の記憶が曖昧になっている。

葛西 晶 (かさい あきら)

関東近郊にある老舗旅館の息子。年齢は20代で、葛西理久子の弟。現在は実家の旅館で専務職に就いており、東京に出張する機会が多い。長身かつ整ったルックスの持ち主で、スーツがよく似合う。家を出て音信を絶っていた姉の理久子からお金を貸してほしいという連絡を受け、久しぶりに再会。理久子に500万円をすぐに用立て、以来、弟でありながら理久子に対してまるで恋人のように振る舞う。初対面の須藤怜からも興味を抱かれるなど、何もしなくても女性からモテるタイプ。

須藤 怜 (すどう れい)

葛西理久子と同じ会社に勤務する女性。年齢は20代。黒髪のボブヘアで、凛とした雰囲気を漂わせている。面倒見がよく、サバサバとした性格をしている。理久子とは同僚にして親友で、理久子の恋愛体質と男性を見る目のなさを心配し、苦言を呈する事も多い。イケメンの葛西晶に興味を抱き、理久子に紹介してほしいと依頼する。

守幸 (もりあき)

葛西理久子と交際していた会社員の男性。理久子に対して、怪しい金融会社から500万円を借りてほしいと頼み込み、全額を渡すよう要求した。500万円を得てからはすぐに行方をくらませたが、理久子が葛西晶にお金を借りて一括返済したと聞き、再度理由をつけて金銭を要求しようと企む。理久子が関東近郊にある老舗旅館の娘だという事実も知っており、交際していたのも金銭目的のため。

根本 (ねもと)

葛西理久子が勤務している会社の取引先の男性。最近、理久子の会社に頻繁に出入りするようになった。理久子に対して好意があるように振る舞っているが既婚者で、理久子を都合のいい不倫相手にしようと企んでいる。

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