概要・あらすじ
人の創造力を食い物にし、使い捨てにしてしまうマチコミ(マスコミ)に翻弄される男の悲劇をどこかユーモラスに描いた作品。
登場人物・キャラクター
横山 貧観
出っ歯で眼鏡をかけている。絵草子を描いて生計を立てているが、あまり儲かってはいない様子。マチコミと呼ばれる怪物たちから、時に大金を積まれ、時に脅されて多くの作品を描く羽目になる。マチコミにより、幾晩も徹夜で働かされてアイデアを搾り取られ、作家として抜けがらとなってしまった。
貧乏堂 (びんぼうどう)
横山貧観に絵草子の依頼をするが、基本的には原稿料を払っていないらしい。マチコミの事を貧観に教え、これをうまく利用すれば名士になれ、女にもてると教えた。
マチコミ
『怪物マチコミ』に登場する怪物の総称。作家のアイデアを食べて生きており、有望な新人が現れると、よってたかってアイデアを搾り取り、抜けがらにしてしまう。大きな目にたくさんの手足が生えたもの、女性の脚にタイツをはいただけのものなど、形態はさまざま。貧観のところには、アホウテレビ、デマカセラジオ、週刊エッチ、週刊モモイロなどが訪れた。 語源はマスコミを皮肉って表現したもの。
横山貧観の妻
横山貧観の妻。マチコミによって働きづめとなった夫を心配し、マチコミを追い返そうとするがうまくいかず、やむなく仕事を終わらせるよう夫を励ます。大金にも目がくらむことがなく、夫のことを第一に考えている。