恋染紅葉

恋染紅葉

ごく普通の高校生である葛城翔太と、人気女優の柴之宮紗奈との恋愛模様を描いたラブ・コメディ。「週刊少年ジャンプ」2012年23号から51号にかけて連載された作品。舞台は神奈川県鎌倉市となっている。

正式名称
恋染紅葉
ふりがな
こいそめもみじ
作者
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

葛城翔太はごく普通の男子高校生だが、緊張すると顔が真っ赤になってしまう。その赤面症のせいで、恋愛に対しても奥手になっていた。そんな翔太の前に、女子高校生の柴之宮紗奈が現れる。紗奈に「写真を撮って欲しい」と話しかけられた翔太は、そのあまりの可愛さに、一目で心を奪われてしまう。その後、翔太は紗奈が今人気急上昇中の女優であることを知る。

住む世界が違う紗奈と自分では不釣り合いとは思うものの、翔太の紗奈への想いは募るばかりだった。そんな翔太は、ある日、偶然に紗奈と再会し、突然デートに誘われる。しかもその後のデート中、紗奈から突然、「彼氏になって欲しい」と告白される。こうして、翔太の恋物語が始まるのだった。

登場人物・キャラクター

葛城 翔太 (かつらぎ しょうた)

恋ヶ浜高等学校に通う男子。緊張したり、気分が高揚したりすると、すぐに顔が真っ赤になってしまう赤面症。特に好きな人の前では、すぐに顔に出てしまう。自分でもその赤面症を恥ずかしく感じており、今までの恋愛は、赤面症を気にするがあまりに想いを伝えられず、全敗している。偶然出会った柴之宮紗奈に一目惚れしており、紗奈の恋愛経験の乏しさを補うための彼氏役となり、女優としての演技力の幅を広げる協力をしている。

葛城 莉子 (かつらぎ りこ)

清廉女学院中等部に通う女子。葛城翔太の妹。現在は清廉女学院の寮に入っており、翔太とは別々に暮らしている。明るく人当たりの良い性格で、周囲からは「いい子」という評価を得ている。清廉女学院高等部に在籍している柴之宮紗奈に憧れている。

柴之宮 紗奈 (しのみや さな)

清廉女学院高等部に通う女子。最近売り出し中の若手女優で、ドラマ「恋染紅葉」の撮影のため、清廉女学院高等部に転校して来た。ドラマのヒロインである「かえで」役を演じるにあたって、ドラマの監督を務める鷹村から、恋愛経験の乏しさを指摘されている。そのため、葛城翔太に「自分と付き合ってほしい」と、彼氏役となることを依頼し、恋愛経験を積んでいく。 女優としての演技力は高く、また料理が得意だったりと女子力も高い。一方で、お嬢様育ちで、幼い頃から女優の世界に身を投じていたため、世間知らずな一面がある。

七里 由比 (ななさと ゆい)

恋ヶ浜高等学校に転校して来た女子。葛城翔太と同じ小学校に通っていたことがある。当時は翔太に想いを寄せられていたが、途中で転校して、それっきりになっていた。小学生の頃は引っ込み思案で同級生からいじめられていたが、高校生となった現在はグラビアアイドルとして活躍。自ら人前でグラビアポーズを披露するほど、積極的な性格に変わっている。 実は小学生の頃から翔太のことが好きで、今でもその想いは変わっておらず、翔太へ積極的なアプローチを仕掛けていく。ドラマ「恋染紅葉」では、柴之宮紗奈演じる「かえで」と異なる、もう1人のヒロインである「いろは」役を演じることになっており、紗奈とも顔見知り。

春日 小鳥 (かすが ことり)

高校3年生の女子。アイドルユニット「7ドロップス」のセンターを務める。ドラマ「恋染紅葉」では、ヒロインのクラスメイト役として出演する。表向きは人気アイドルの名に恥じない「いい子」を装っているが、実際は腹黒い性格。付き人を使って、自分の邪魔になる存在の身辺調査を行い、いいネタを握れば脅迫することも辞さない。それでもアイドルとしての魅力や実力は本物で、ファンの心を一度摑めば決して離さないカリスマ性を兼ね備えている。 特に握手会では、ファンの顔を1人ずつ確実に覚えているほど。普段はわがままで自分本位なところもあるが、家族の前では、妹や弟の面倒を見るしっかりした姉として慕われている。料理も上手で、スーパーの精肉店で安い品物を見つけて感動するような庶民的な面もある。 小柄で童顔なため、葛城翔太からは最初、中学生と間違われていた。

春日 つばめ (かすが つばめ)

春日小鳥の妹。小鳥とは仲が良く、慕っている。葛城翔太と小鳥が2人で歩いているところを偶然目撃し、翔太を彼氏と間違うなど、少々はやとちりなところがある。翔太とキスは済ませたのかと、小鳥に尋ねるなど、明るく無邪気な性格をしている。手先が器用で、人形を作るのが得意。

春日小鳥の弟 (かすがことりのおとうと)

春日小鳥の小学生の弟。小鳥のことがとにかく好きで、小鳥は自分のものだと思っている。そのため、春日つばめから「小鳥に彼氏ができた」という誤った情報を吹き込まれた時には、一方的に葛城翔太を敵視していた。また、やっかみからクラスで小鳥の悪い噂を話すクラスメイトのことも嫌っている。

星 京子 (ほし きょうこ)

柴之宮紗奈のマネージャーを務めている、仕事のできる女性。女優としての紗奈の才能を認めており、紗奈を大成させるために、さまざまなサポート業務をこなしている。しかし、紗奈に対しては異常ともとれる愛情を抱いており、紗奈を想って興奮することも珍しくない。最近、様子のおかしい紗奈の交友関係を自ら洗い出し、その中で最も親しいと思われる葛城翔太に対して、敵意をむき出しにしている。 実は元女優。

海音 (うみね)

恋ヶ浜高等学校に通う高校生の女子。葛城翔太の友人。元気いっぱいで明るく、友人間ではムードメーカー的な存在となっている。翔太の幼なじみで気心も知れており、お互いに名前で呼び合うなど親しい仲。翔太の恋を純粋に応援しており、自分もなんとか力になりたいと考えている。

海音の父 (うみねのちち)

海音の父親で、海の家「UMINE」を営んでいる。筋骨隆々の大男で、娘の海音のことをとにかく可愛がっており、海音につく悪い虫の存在を決して許さない。そのため、海音に少しでも話しかける異性がいれば、すぐさま疑いの眼差しを向ける。例え、その相手が海音の幼なじみの葛城翔太であっても、男である以上は厳しくチェックする。

義孝 (よしたか)

恋ヶ浜高等学校に通う高校生の男子。葛城翔太の友人。いつも面白半分で翔太をいじっているが、翔太の恋を応援しており、時には恋愛のアドバイスを送るなど協力的。アイドルユニット「7ドロップス」の春日小鳥の大ファン。

秋乃 (あきの)

恋ヶ浜高等学校に通う高校生の女子。葛城翔太の友人。おとなしい性格の歴女で、同級生に対しても敬語で話す。ついネガティブな考えに陥ってしまいがちで、そのため、自分とは正反対の性格をしている智也に、密かに惹かれている。

智也 (ともや)

恋ヶ浜高等学校に通う高校生の男子。葛城翔太の友人。ファッションやオシャレ関係に詳しく、翔太のグループでは一番のイケメン。楽天的な性格で、その性格が幸いして、秋乃からは好意を寄せられている。また、智也自身も、秋乃に密かに想いを寄せている。

鷹村 (たかむら)

ドラマ「恋染紅葉」の監督を務める男性。ドラマの配役のオーディションにおいて、柴之宮紗奈の恋愛経験の乏しさを指摘した。その際、紗奈から「クランクインまでに恋愛してみせる」と宣言され、その意気込みを買って、紗奈をドラマのヒロインである「かえで」役に抜擢した。

桐生 亜佐美 (きりゅう あさみ)

アイドルユニット「7ドロップス」のメンバーの女性。春日小鳥の前にセンターを務めていた。小鳥にその座を奪われてからは、彼女に対して嫌がらせをするなど、陰湿な行動をとるようになっている。

春日小鳥の付き人 (かすがことりのつきびと)

春日小鳥の付き人をしている小太りな男性。サングラスをかけてスーツを着用している。「恋染紅葉」に出演が決定した小鳥が有利に事態を進めるため、「恋染紅葉」のヒロインである「かえで」役を務める柴之宮紗奈の身辺調査を行うなど、小鳥の手足となって暗躍している。

集団・組織

7ドロップス (せぶんどろっぷす)

今をときめくアイドルユニット。ベストアルバムのセールスは200万枚を超え、さらに去年のラジオ聴取率は全国NO.1。メンバーは7人で構成されているが、その下部組織となる候補生は210人もいる。現在、センターを務めるのは春日小鳥だが、その前は桐生亜佐美が務めていた。

場所

八葉神社 (やつばじんじゃ)

葛城翔太の地元にある神社。紅葉シーズンになると紅葉祭りが開催され、多くの出店と人で賑わう。また、「八葉の紅葉を見つければ、その人の恋が成就する」という「八葉もみじの伝説」が言い伝えられている。

イベント・出来事

紅葉祭り (もみじまつり)

八葉神社で、毎年紅葉のシーズンになると行われる祭り。祭りの際にはさまざまな店が出店され、多くの人で賑わう。また、紅葉にちなんだ店もあり、紅葉の天ぷらなども楽しむこともできる。

その他キーワード

恋染紅葉 (こいそめもみじ)

水嶋ヒカリの小説「恋染紅葉」をもとにした同名の朝ドラ。監督は鷹村が務めている。恋に積極的なヒロインである「かえで」役を柴之宮紗奈、恋に消極的なヒロインである「いろは」役を七里由比が務めている。紗奈によれば、「恋に一生懸命な2人の少女の物語」であるという。

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