悟空道

悟空道

中国の古典『西遊記』をモチーフにしたバトルアクション漫画。美しい尼僧の玄奘が、人間の世界を守るありがたいお経を手に入れるため、3人の弟子と共に天竺を目指す冒険を描く。

正式名称
悟空道
ふりがな
ごくうどう
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

美しく強い心を持った尼僧・玄奘は、妖魔の暮らす獄界の脅威から人の暮らす人界を守るありがたいお経を手に入れるため、七つの獄界を越えた先にある聖地・天竺へ向かうこととなった。弟子の沙悟浄猪八戒と共に旅をしていたところ、五行山に封印された「人外大魔猿」孫悟空と運命の出会いを果たす。

登場人物・キャラクター

孫悟空 (そんごくう)

500年前までは獄界傲来国の王として君臨していたが、大暴れの罪により、如来によって五行山に幽閉されていた。玄奘によって救われたのをきっかけに、彼女の弟子となって天竺を目指す旅に加わる。豪放磊落な性格だが、度胸と腕っぷしが優れているため、有事の際には誰よりも冷静に状況を見ている。不慮の事態に慌てる三蔵たちを冷静に叱責することもしばしば。 獄界でも屈指の戦闘力の持ち主で、伸縮自在の神珍鉄・如意棒や、髪を針の様に尖らせる戦闘髪、空を自在に駆ける筋斗雲など、豊富な技を持っている。巨大な敵を相手にする際には、周囲の岩石を取り込み、巨大化した「魔猿」形態になる。

玄奘 (げんじょう)

濡れるような美貌を備えた人界の尼僧。帝の命で「ありがたいお経」を手に入れるため、沙悟浄、猪八戒ら二人の弟子と共に天竺へ旅に出る。心から仏道に帰依し、深い慈愛と思いやりの心を併せ持つ徳人。自己を戒める気持ちも強く、修行の一環として全身を縄で緊縛している。反面人を信じすぎるきらいがあり、お人よしが過ぎて悪人に騙され、自ら窮地に陥ることもしばしば。

沙悟浄 (さごじょう)

玄奘の弟子で、共に天竺を目指す河童の半妖怪で、水中での活動を得意とする。伸縮自在な軟体の持ち主で、銃や打撃は無効化してしまう。キザでニヒルな性格ながら三蔵に心から惚れこんでおり、彼女のためなら命を捨てることも辞さない。新参者にも関わらず彼女の信頼を得た悟空をライバル視している。

猪八戒 (ちょはっかい)

豚の半妖怪。玄奘の弟子で、共に天竺を目指す。子供のようなかわいらしい外見をしており、明るく元気な一行のムードメーカー的存在。大の大食漢で、食べることとなると凶暴化する。体内で火炎を生み出す力を持ち、口から火や煙を吐き出したり、尻から炎を放出して飛行することもできる。

(ふくろう)

暴狂六義兄弟という無法者の集まりの一人。黙示国で兎人たちを惨殺していたところを、玄奘一行に見つかり悟空に成敗される。自分の身を守るためなら簡単に寝返る軽薄な性格で、主君を転々と変えながら毎度悟空たちの前に現れる。

艶天大聖死鳥 (えんてんたいせいしちょう)

不倫国の王。絶世の美貌の持ち主で、自分の美しさに見劣りしない女性との恋を求め、国中の女性を誘拐している。たとえ美人でも自らの意に添わなければ、即刻惨殺してしまう冷酷な性格。誘拐した女性たちを肥料として、不老長寿の効果がある人参果という果実を栽培している。かつて悟空と戦ったことがあり、その際に睾丸を握りつぶされている。 真の姿は巨大な怪鳥。

崇天大聖酋王 (すうてんたいせいしゅうわん)

精霊国の王。狼面を被った精悍な戦士で、悟空とは親友の間柄。人徳を備え民に愛される王だが、紅孩児の凶弾を受け戦闘能力を喪失。やむなく彼の無法を許してしまっている。悟空の力を借りて、紅孩児を倒そうと目論む。真の姿は巨大な白狼。

濡天大聖犯海 (じゅてんたいせいはんかい)

百鬼国の王。獄界での勢力争いに敗北し、魔王によって城や都ごと水底に沈められてしまった。失われた魔力を取り戻すため、玄奘を食べようと付け狙う。かつて極天大聖魔鯱の妻であったが、彼の子を妊娠しているにも関わらず酒に溺れたため、離縁されている。

極天大聖魔鯱 (きょくてんたいせいましゃち)

滅法国の王。大殿の悪口を言うと首が伸びきって死んでしまう「ろくろの呪い」を国民全員にかけ、恐怖で民を支配している。世継ぎを残すことに執着しており、妊娠中に酒に溺れた妻、犯海の腹を裂いて離縁した。玄奘の美しさと清らかさに目をつけ、自身の子供を身ごもらせる。能面を着けた男性の姿をしており、如意棒をもたやすく切り裂いてしまう妖刀「濡村正」を携えている。 真の姿は巨大な鯱。

駆天大聖獅駝王 (くてんたいせいしだおう)

魔羅国からやってきた魔王の一番弟子で、悟空がいなくなった後傲来国の王となった。悟空の手下だった猿たちを力と恐怖で支配し、強制労働に就かせている。獅子面人身の巨体であり、如意棒を簡単にへし折る腕力と鋭い爪、剣山のようなたてがみ・銀闘髪などで悟空を窮地に陥らせた。

飄天大聖羅刹女 (ひょうてんたいせいらせつにょ)

魔羅国の王。魔王の妻で紅孩児の母。火焔山の火を消し雨を降らせる「芭蕉扇」を持ち、猛暑と旱魃にあえぐ国民たちに、生贄と引き換えに降雨の恵みを与えている。4本の腕と4面の顔を持つ巨大な女怪。左の顔は石化能力、右の顔は暴風を吐き、後ろの顔は母性を司る。息子である紅孩児を殺した悟空への復讐に燃えている。

斉艶極崇瓢濡暴天大聖魔王 (せいえんきょくすうひょうじゅぼうてんたいせいまおう)

羅刹女の夫で紅孩児の父。火焔山に住む獄界の伝説の王。天竺にあるありがたいお経が、獄界の妖魔たちを滅ぼすものと懸念し、玄奘たちの行く手を阻む。巨大化した悟空よりもはるかに巨大な体を持ち、頭部には牛の角を備えている。他者の心の弱い部分を増幅して正気を失わせる能力を持っている。

紅孩児 (こうがいじ)

魔王と羅刹女の息子で、全身を火の玉に包まれたガンマンの風体をしている。銃器を自在に操る力を持ち、仲間の妖魔と共に酋王治める精霊国を乗っ取り、国号を「武器国」と改め無法を働いている。作った武器を他国の妖魔に売りさばき、巨万の富を築いている。巨大ロボ軍団「鋼鉄十軍曹」を指揮し、自身も獄界の王に匹敵する力を持つ「轟天大聖」を駆って悟空と酋王に立ちはだかる。

釈迦牟尼 (しゃかむに)

仏教の開祖。人界を救済するありがたいお経を玄奘に渡すため、天竺で一行を待ち受けていた。穏やかで慈愛に満ちた風貌をしているが、よく見ると全身に無数の傷痕があり、分厚く使い込まれた拳をしており、悟空をして歴戦の強者だといわしめた。

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