概要・あらすじ
電脳化や義体化により、著しい技術の進歩を見せた日本。それと同時に、新たな技術を悪用したこれまでは考えられなかったサイバーテロや犯罪も数多く発生するようになっていた。その被害を未然に防ぐことを目的に作られた公安9課は、草薙素子を中心にさまざまな犯罪鎮圧に奮闘する。
登場人物・キャラクター
草薙 素子 (くさなぎ もとこ)
公安9課に所属する、全身の義体化と電脳化を施している女性。階級は少佐。戦闘に置けるプロフェッショナルで、電脳戦においても無類の強さを誇る。物事に対しては常に冷静で、発生する犯罪を善悪だけで見ることはない。同じく全身を義体化している同僚のバトーとは軽口を叩きあう仲。
荒巻 大輔 (あらまき だいすけ)
公安9課をまとめる課長。義体化はしておらず、電脳化のみ行っている。さまざまな企業とのパイプや人脈を持ち、迅速な対処が求められる公安9課のトップに相応しい人物。合理的に問題解決を図ることができる一方、犯罪を憎んで人を憎まずの人間臭い一面も持つ。
バトー
全身を義体化し、電脳化している戦闘のプロ。草薙素子と一緒に現場に出ることが多く、銃器や体を使って犯罪者の確保や事件鎮圧に当たる。いつも軽口を叩いており、公安9課の中ではムードメーカー的な存在。しかし、戦闘に関しては妥協を許さず、躊躇する仲間を叱責することもある。
トグサ
電脳化だけ行い、義体化をまったくしていない元刑事。高い捜査能力などを買われ、草薙素子によって公安9課に引き抜かれる。始めは公安9課のやり方になじめない部分も多かったが、草薙やバトーと一緒に仕事をしていくなかで考え方に変化が生まれてくる。公安9課の中で唯一の所帯持ち。
タチコマ
公安9課に配備されている多脚型の戦車。人工知能がセットされており、草薙素子などの命令を聞いて自律行動できる。公安9課のメンバーが乗り込むことも可能で、さまざまな活用法を誇る。搭載された人工知能は個性豊かで、各タチコマごとに細かく性格が異なる。
集団・組織
公安9課 (こうあんきゅうか)
日本で起こるさまざまなサイバーテロや難事件を、未然に防ぐことを目的に作られた組織。草薙素子を筆頭に優秀な人物がそろっており、一人一人が各部門のエキスパートであることが多い。各自が上からの命令だけでなく「自分にできること」を考えて動くことをモットーとしている。
その他キーワード
義体化 (ぎたいか)
体の一部、もしくは全身を機械に置き換えること。もともとは義手・義足の発展形であり、その中に機械技術が加わったものである。義体化を宗教的に禁忌としている集団もあり、その思想のズレがもとで事件や暴動が起こることもある。
電脳化 (でんのうか)
脳をインターネットと直接つなぐことができる技術。自由にインターネットを閲覧することができ、あらゆる情報を簡単に共有することが可能。また、電脳化している者同士であれば、インターネットを介して直接会話することもできる。
クレジット
- 原作