概要・あらすじ
父の後健太郎が後心霊科学研究所を営んでいるせいもあって、心霊事件とは縁の切れない後一太郎だったが、ある日クラスに転校してきた川村千夏が超能力を持っているという噂を聞きつけ親しくなるが、次第に川村千夏にとり憑いた何者かに翻弄されていく。
登場人物・キャラクター
後 一太郎 (うしろ いちたろう)
千里学園中学校に通う中学生の男の子。心霊関係に理解はあるが、それ以外はいたって普通の少年。超能力トレーニングによって霊視などの多少の霊への感応力はあるものの、除霊などの能力はない。心霊事件に遭遇しては危険な目にあい、守護霊の百太郎を呼んで助けてもらっている。危険な目にばかりあうので本人は心霊事件を避けたがっているが、因縁があるのかついつい関わりを持ってしまう。
百太郎 (ひゃくたろう)
後一太郎の守護霊。強力な力を持ち大抵の霊ならば除霊してしまう。見た目は赤い長髪で着物を着ており、顔は後一太郎に似ている。いつもすぐに助けてくれるわけではなく、しばしば後一太郎の成長を促すため試練を与えることもある。また、後一太郎以外の人間を直接的に助けることはできない。
後 健太郎 (うしろ けんたろう)
後一太郎の父親。心霊研究をしており、大学で講師をしながら後心霊科学研究所を営んでいたが、現在は身体を壊して看板を下ろしている。後一太郎ほど霊への感応力も霊力そのものもない。
ゼロ
『新うしろの百太郎』に登場する動物。後一太郎によって拾われた犬。一見すると普通の白い小型犬だが、前世は人間でその時の記憶を持っている。またテレパシーを介して後一太郎と会話をすることができる。口も性格も悪いが、後一太郎の相談にのったり、何かと手助けしてくれる。
風花 未雨 (かざはな みう)
桜花中学に通う中学2年生の女の子。霊感や超能力をもっており、守護霊の浄玻璃姫に言われて後一太郎に会いに来た。東京超心理学超能力研究所の会員。
東 太郎 (ひがし たろう)
東京超心理学超能力研究所の所長の男性。コンピュータを使い霊をデータ化している。超能力を伸ばす授業をしており、良い霊を大切にすることを啓蒙している。
サンジュウ
『新うしろの百太郎』に登場する動物。霊能力を持つネコ。半纏を着てハチマキをしている。二本足で歩き、ゼロ同様、テレパシーで後一太郎と会話することができる。それだけでなく天気を変えるほどの力を持っている。その正体は百太郎不在時に後一太郎をサポートする補助霊の1人。犬が苦手でゼロと仲が悪い。
石渡 臥龍 (いしわたり がりゅう)
東太郎が頼っている霊能者の先生。強い霊能力を持っていたが、夢魔の退治に失敗してからというもの自信をなくしてしまった。
秦 白鵲 (しん はくせき)
サンジュウによって紹介された強力な霊能者。元は中国人で日本に帰化している。気功の使い手。興味本位で自分に会いに来る人間を、良しとしていない。
林 美鈴 (はやし みすず)
秦白鵲に言われて東京超心理学超能力研究所へやってきた若い女性。気功の使い手で、指で岩を割ることもできる。武術気功家の林安道の娘。
林先生 (はやしせんせい)
後一太郎が通う千里中学校の教師の女性。霊魂にとり憑かれ、知らず知らずのうちに気功ができるようになっていた。実は林美鈴の遠い親戚だった。
西塔 恵 (さいとう けい)
若手の霊能者で強い霊感を持つ女性。後一太郎には以前から協力しており、ピンチを助けられたこともある。
川村 千夏 (かわむら ちなつ)
大阪から千里学園中学校に転校してきた女の子。後一太郎のクラスメイトになる。透視や予言などの超能力を持っていたが、謎の存在にとり憑かれてしまう。
場所
千里学園中学校 (せんりがくえんちゅうがっこう)
後一太郎が通う中学校。普通の中学校だが、オカルト事件に学校全体が巻き込まれることがよくある。