概要・あらすじ
西暦2015年、セカンド・インパクトという大災害により荒廃し、人類が辛うじての復興を遂げた世界が舞台。碇シンジは父・碇ゲンドウに突然呼び出され、第3新東京市を訪れる。その日に使徒と称される巨大な敵が街に襲来。ゲンドウは特務機関NERV(ネルフ)最高司令官という立場から、再会したばかりの息子に巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」の初号機に搭乗して戦えと一方的に命令する。
シンジと同じくエヴァンゲリオンのパイロット適格者である少女たち、綾波レイと惣流・アスカ・ラングレーとの出会い。ネルフでの上司となる葛城ミサトとの同居生活。理由も説明されず繰り返される使徒の殲滅作戦。
やがて人類を巻き込む壮大な計画と陰謀の正体が明かされてゆき、ネルフの背後にある秘密結社「ゼーレ」とゲンドウの対立も深まっていく。自己の存在を懸けて戦い続けようとするアスカ。自身の計画にシンジやレイを利用しようとするゲンドウ。その計画の最後の局面で、初号機に乗ったシンジはひとつの選択を迫られる。
登場人物・キャラクター
碇 シンジ 主人公
西暦2001年6月6日生まれの14歳の少年。汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオン初号機の専属パイロット。三人目の適格者、サード・チルドレンとも呼ばれる。特務機関NERV(ネルフ)の最高司令官、碇ゲンドウ... 関連ページ:碇 シンジ
綾波 レイ 主人公
肌や髪の色素が薄く、瞳の色は赤。寡黙で表情に乏しい、神秘的な雰囲気の美少女。汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオン零号機の専属パイロット。一人目の適格者、ファースト・チルドレンとも呼ばれる。14歳という他... 関連ページ:綾波 レイ
惣流・アスカ・ラングレー 主人公
西暦2001年12月4日生まれの14歳。汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオンの二人目の適格者(セカンド・チルドレン)であり、エヴァンゲリオン弐号機の専属パイロットとしてドイツから来日。日本人とドイツ人の... 関連ページ:惣流・アスカ・ラングレー
葛城 ミサト
特務機関NERVのネルフ本部戦術作戦部作戦局第一課に所属する女性。花の独身、29歳。西暦1986年12月8日生まれ。登場時の階級は一尉で、エヴァンゲリオン初号機の専属パイロットとなった碇シンジの直属の... 関連ページ:葛城 ミサト
赤木リツコ
特務機関NERV所属の女性科学者。30歳独身。クールなリアリストで、同僚の葛城ミサトとは対照的な性格。エヴァンゲリオンの開発責任者であり、綾波レイの健康管理も行っている。ネルフが有する生体コンピュータ... 関連ページ:赤木リツコ
碇 ゲンドウ
特務機関NERVの最高司令長官。部下からは「司令」と呼ばれる。48歳の男性。碇シンジの実父。彼をエヴァンゲリオン初号機のパイロットとするため第3新東京市に呼び寄せ、3年ぶりに対面する。任務至上主義で冷... 関連ページ:碇 ゲンドウ
冬月 コウゾウ
4月9日生まれで、60歳前後の男性。白髪になっている年齢だが、背丈は長身で、本人曰く「年の割には頑丈」。特務機関NERVの副司令官を務め、職員からは「副司令」と呼ばれている。ネルフの最高司令官である碇... 関連ページ:冬月 コウゾウ
加持 リョウジ
西暦1985年6月17日生まれの男性。特務機関NERVの特殊監察部に所属。そして政府内務省の調査部員でもあるダブルスパイ。惣流・アスカ・ラングレーがドイツにいた頃の保護責任者であり、彼女にとっては憧れ... 関連ページ:加持 リョウジ
鈴原 トウジ
第3新東京市立第壱中学校に転校した碇シンジのクラスメートとなる少年。相田ケンスケと共に、シンジのよき友人となる。熱血タイプの性格で、いつもジャージ姿をしており、調子のよい関西弁が特徴。姓名のネーミングは村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の主人公の名前に由来する。
相田 ケンスケ
第3新東京市立第壱中学校に転校した碇シンジのクラスメートとなる少年。鈴原トウジと共に、シンジのよき友人となる。そばかすに眼鏡が特徴。ミリタリーマニアであり、エヴァンゲリオンに乗って戦うシンジを羨ましが... 関連ページ:相田 ケンスケ
洞木 ヒカリ
そばかすと、後ろでふたつに結んだ髪がトレードマークの少女。第3新東京市立第壱中学校に転校した碇シンジのクラスの学級委員長であり、委員長らしく真面目でお堅い性格。お調子者のクラスメートである鈴原トウジと... 関連ページ:洞木 ヒカリ
伊吹 マヤ
西暦1991年7月11日生まれの24歳。特務機関NERVのネルフ本部に所属する女性。赤木リツコ直属の補佐をしており、個人的にもリツコをよく慕っている。真面目で潔癖症、残酷なことにも耐性がない性格。髪型... 関連ページ:伊吹 マヤ
日向 マコト
西暦1989年2月13日生まれの27歳。特務機関NERVのネルフ本部に所属する、眼鏡をかけた男性オペレーター。同僚の青葉シゲルとセットで描かれることが多い。葛城ミサトの部下として彼女によく従っている。苗字のネーミングは旧日本海軍の戦艦、日向に由来。
集団・組織
特務機関NERV
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織。国際連合直属の非公開機関であり、碇ゲンドウを最高司令官、冬月コウゾウを副司令とする。人類補完委員会を上部組織とし、ネルフに活動予算が与えられている。ネルフ本部... 関連ページ:特務機関NERV
ゼーレ
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織。人類が発祥時点からすでに存在していたという謎の古文書・「死海文書」を所有し、その内容に基づいた「人類補完計画」を遂行しようとする秘密結社。人類補完計画のために... 関連ページ:ゼーレ
マルドゥック機関
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織。汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオンのパイロット選出のために設けられた、人類補完委員会直属の諮問機関とされる。ただし、繋がりがあると思われる企業、108の内、107がダミー企業だと調査すれば判明するなど、その実体が不透明な組織である。
第3新東京市立第壱中学校
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する学校。第3新東京市に引っ越した碇シンジ(遅れて惣流・アスカ・ラングレーも引っ越してくる)が転校する中学校。綾波レイ、鈴原トウジ、相田ケンスケ、洞木ヒカリが在籍し、シ... 関連ページ:第3新東京市立第壱中学校
場所
第3新東京市
芦ノ湖北岸付近に所在し、将来的な首都として開発されているが、実質的には特務機関NERVの本拠地として機能している。地下にジオフロント(地下空間の開拓地)が広がっており、ネルフ本部が据えられている。使徒の襲来時には建物群が地下に潜り、代わりに兵装ビルが地表に姿を現す「対使徒迎撃要塞都市」である。
その他キーワード
セカンド・インパクト
『新世紀エヴァンゲリオン』の用語。物語開始時の15年前、西暦2000年に発生した大災害。地球の地軸の傾きが変わるほどの影響を与え、そのため作中の第3新東京市は季節が常夏に変化している。民間に対しては大... 関連ページ:セカンド・インパクト
エヴァンゲリオン
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する兵器。「汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン」とも呼ばれる。英語の綴りは「EVANGELION」、略してEVA(エヴァ)。ある適格を示す少年少女でなければ操縦... 関連ページ:エヴァンゲリオン
エヴァンゲリオン初号機
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する兵器。エヴァンゲリオン零号機に続き、二番目に運用されたエヴァンゲリオン。「初号機」には「TEST TYPE(試作機)」の意味がある。紫に緑のベースカラーが特徴で、碇シンジが専属パイロットとなる。
エヴァンゲリオン零号機
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する兵器。エヴァンゲリオン初号機に先んじて建造されたエヴァンゲリオン。「零号機」には「PROTO TYPE(原型機)」の意味がある。ベースカラーは初めはオレンジ、後に青に改装される。綾波レイが専属パイロットとなる。
エヴァンゲリオン弐号機
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する兵器。エヴァンゲリオン初号機に引き続き、三番目に運用されたエヴァンゲリオン。「弐号機」は「PRODUCTION MODEL(量産型)」であり、初めて量産化を前提とし... 関連ページ:エヴァンゲリオン弐号機
使徒
『新世紀エヴァンゲリオン』の用語。人類がその存亡を懸けて戦う、謎の生命体の総称。A.T.フィールドという通常兵器を無効化する絶対領域を展開し、第3新東京市のジオフロント目指して襲来する。使徒は個体ごと... 関連ページ:使徒
A.T.フィールド
『新世紀エヴァンゲリオン』の用語。「絶対領域」とも表記され、「A.T」は「Absorute Terror(絶対・恐怖)」の略。謎の敵である使徒が展開する防御壁であり、通常兵器の威力をものともしない。エ... 関連ページ:A.T.フィールド
LCL
『新世紀エヴァンゲリオン』の用語。汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオンの操縦席となる「エントリープラグ」内を充たす特殊な液体。酸素を含み、空気の代わりに肺に入れることで呼吸を可能としている。衝撃を吸収し... 関連ページ:LCL
硬化ベークライト
『新世紀エヴァンゲリオン』の用語。エヴァンゲリオンや使徒の周囲に流動体の状態で流し込み、その後に硬化させて固定・拘束・封印などを行う半透明の特殊素材。現実においてベークライトとは、フェノール樹脂という... 関連ページ:硬化ベークライト
クレジット
- 原作
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カラー
関連
新世紀エヴァンゲリオン
斬新なストーリーや演出、謎に満ちた設定の数々が社会現象を巻き起こし、1990年代を代表する名作として圧倒的な支持を誇るTVアニメ作品。謎の生命体「使徒」との戦いへと、その唯一の対抗手段である巨大人型兵... 関連ページ:新世紀エヴァンゲリオン
書誌情報
新世紀エヴァンゲリオン 全14巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉 完結
第1巻 使徒、襲来
(1996年1月発行、 978-4047131156)
第2巻 ナイフと少年
(1996年3月発行、 978-4047131323)
第3巻 白い傷跡
(1997年4月発行、 978-4047131651)
第4巻 アスカ、来日
(1997年10月発行、 978-4047131972)
第5巻 墓標
(1999年12月発行、 978-4047133112)
第6巻 四人目の適格者
(2000年12月発行、 978-4047133808)
第7巻
(2001年12月発行、 978-4047134690)
第8巻
(2002年12月発行、 978-4047135291)
第9巻
(2004年4月発行、 978-4047136182)
第10巻
(2006年3月発行、 978-4047138001)
第11巻
(2007年6月発行、 978-4047139343)
第12巻
(2010年4月発行、 978-4047154209)
第13巻 Calling
(2012年11月発行、 978-4041203545)
第14巻 旅立ち
(2014年11月発行、 978-4041019320)