エデンの戦士

エデンの戦士

人類の未来を壮大なスケールで描いたSFロマン。人類滅亡から2000年後の地球に目覚めた二人の少年少女が、お互いの出会いを目指して世界を旅する中で、過去の文明が残した様々なものと遭遇する。

正式名称
エデンの戦士
原作者
田中光二
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

大浄化の自然災害によって人類が滅びてから2000年後、復活プロジェクトにより地球の別々の場所で目覚めた生き残りの少年少女タケルノヴァが、互いの出会いを目指して激変した世界を横断していく。しかし人類再生の希望である二人には、人類を滅亡させる可能性も秘められていることがやがて明らかになる。旅の終焉の地エデンの島で、タケルノヴァとの出会いの時が訪れる。

登場人物・キャラクター

タケル

地磁気の逆転とそれに伴うコスモ・ウェーブ(宇宙波)の変調が世界を塗り替えた大浄化から2000年後、ほぼゼロになった磁場に同調された蘇生スケジュールにより、地下ドームの中で人工冬眠から目覚めたエデンの戦士と呼ばれる少年。かつて復活プロジェクトに志願した時点で不必要な記憶が消され、必要な情報のみが記憶として刷り込まれている。 守護役(ガーディアン)を自認するオートマンのカムイから、タケルと同じ時代の人間で、お互いに愛し合っていたノヴァが同じ時期に目覚めたことを伝えられ、彼女と出会うため地下ドームのあったハワイから東を目指す。原子力潜水艦パンドラによってカムイを失うも、じさまやミラー・サイドとの出会いを経て、ついに終焉の地エデンの島に到着。 そして後から来たノヴァと、地球の運命を賭けて抱き合うことになる。

ノヴァ

オートマンのカムイがヨーロッパ中央部のどこかにいると推測した、タケルの出会うべき少女にしてもう一人のエデンの戦士。タケルと同様に2000年の眠りから目覚め、彼女の守護役(ガーディアン)である半機械のアンドロイドゴーレムと共にパリから西を目指した。途中、スフィンクスとの出会いを経て科学都市アトランディアに到着するが、自分とタケルがもたらすかもしれない恐るべき未来をチャンスから伝えられながらも、終焉の地エデンの島に向かう。 そして先にミラー・サイドと共に到着していたタケルとの出会いを果たした。

カムイ

2000年の眠りからタケルを甦らせたオートマン。タケルの守護役(ガーディアン)かつ友達であり、またパートナーでもあり、「君自身の一部」と自称する。もう一人のエデンの戦士こと、タケルがかつて愛しあったノヴァを探し出すことが復活プロジェクトの目的であることをタケルに伝えた。 タケルの乗り物となる自律思考する飛行体であり、空中および水中の航行が可能。後に原子力潜水艦パンドラが発射した核魚雷により損傷してしまうが、その前にタケルが入ったカプセルを射出して救っている。カプセルの一部はじさまに加工され、タケルのナイフになった。

ゴーレム

ノヴァと共に地下ドームでの冬眠から目覚めた、半機械のサイボーグ。ノヴァの守護役(ガーディアン)だが見た目は巨大な黒人で、片言でしゃべる。地下ドームのあったかつてのパリからノヴァと共に西を目指し、機械ならではの怪力を駆使して彼女の旅を助けた。

スペース・バランサー

カムイに乗って砂漠に出たタケルが大きな人型の石像を見つけてその前に座った時、頭の中に呼びかけてきた光のような無数の存在。大浄化の時に実体のないものから離れて宇宙と合流し、その一部になったものだという。タケルはそれらからの呼びかけに応えることによって、宇宙の中の自分の存在を確かめた。 また石像の額の真ん中にあった小さな鏡を、ペンダントとして身に付けている。

カオス

大浄化以後、地球に出現したフォーナ(動物相)で、手足がヒレになった巨大な首長竜のような生き物。海の上を飛ぶカムイを海中から追撃した。実は海中の様々な生物体がひとかたまりになって細胞組織が作られた集合体で、生物としての反応に欠けた存在。動けば動くほど凶暴性が増すため、逃げようとすればするほど激しくカムイを追ってきた。

パンドラ

カムイに乗ったタケルがカオスに追われる中で遭遇した、無人の原子力潜水艦。2000年前から海中を移動していた。死んだ乗組員たちの魂が封じ込められ、その強大なエネルギーで動く一方、カムイやカオスまでも引き寄せてしまう。カムイとカオスに向けて核魚雷を次々と発射するが、タケルによって核魚雷をパンドラ自体に向けられたため撃沈された。 だが爆発の水柱と共に空中に飛ばされたカムイも損傷し、タケルを救うため彼の入ったカプセルを射出している。

じさま

カムイの射出したカプセルに入ったタケルが孤島に漂着した時、彼を助けた原始人のような老人。島と思ったのは実は原子力空母ポセイドン号で、長く漂流するうち草木が生い茂っていた。老人は自分をじさまと呼ぶようタケルに伝え、魚の捕り方など様々な技や知識を彼に教えた。また、タケルに、大浄化前にライフサイエンス(生命科学)が盛んとなり、生命のコピーが可能になって人工の亜人間(ヒューマノイド)が作られたこと、一方で自然と調和して生きる真人類の中から、潜在能力を開発して超人になった者もいたことなども教えている。 タケルが真人類(白い人)であると告げ、彼をU・C・E(アンダー・コンチネンタル・エクスプレス)(大陸間地下連絡網)に乗せるため、落雷のエネルギーを使って彼をテレポートさせた。 じさま自身は、真人類をコピーした亜人間(ヒューマノイド)であった。

スフィンクス

翼と尻尾を持った四本足の人面獣。2000年間生きたシンボルとして神殿に祀られ、人々の礼拝と供物を受け続けていた。退屈のあまり神殿を抜け出し、砂漠で人を待ち伏せして質問をして遊んでいた。「自分は何なのか」とノヴァに質問し、答えられなかったら死ぬと告げるが、「大浄化の前に人間が試験官の中から作り出した細胞接合生物(キメラ)にすぎない」とノヴァが即答されている。 スフィンクスはいくつもの質問に答えてくれたノヴァに感謝し、オアシスでブルーメンに会ったら、白い人々の国に連れて行ってもらうよう彼女に伝えた。

チャンス

ノヴァとゴーレムが、白い人々の国こと科学都市アトランディアに着いた時、二人を迎えた都市の男。長老評議会を開き、伝説の復活プロジェクトで復活した白い人であるノヴァとタケルの扱いを協議した。後にタケルのアトランディアへの到来を待ちきれず、都市から脱出しようとしたノヴァに、タケルとノヴァが出会った時に恐ろしいことが起きるとする一つの説を伝える。 それは大浄化の前、爆発の連鎖反応で地球が吹っ飛ぶほどの兵器が集められてどこかにセットされ、二人の体にはそのリモコン起動装置がそれぞれ仕掛けられているため、出会うことによって起動するのだという。このため二人を会わせていいかどうか、長老評議会は結論を出せなかったと伝えている。 この話を聞いても、タケルと会うというノヴァを受け入れ、自分もミラー・サイドという相手と出会うはずのエデンの戦士であることをノヴァに明かし、共にエデンの島に向かった。

ミラー・サイド

じさまにテレポートされてU・C・E(大陸間地下連絡網)に乗り込んだタケルがアトランディアに向かっていた時、U・C・Eのチューブ内で出会った野性的な美女。カプセルの中から生まれ、パートナーと会うため旅を続けているとタケルに告げた。その後コスモ・ウェーブ(宇宙波)が降り注ぐホールに入った時、「エデン」という所に行けば戦士から解き放たれ、大いなる意志の愛に包まれると口走ったが、言葉が勝手に出たと言う。 「エデン」とは大浄化以前の自然を残したエデンの島のことで、タケルと共に先にその島に着いた彼女は、後から来るはずのノヴァとチャンスを待つことになる。

アトランディアの長老たち (アトランディアノチョウロウタチ)

真人類が住む科学都市アトランディアで、長老評議会の評議員を務める長老たち。タケルとノヴァが出会うと地球破壊レベルの兵器が起動するという説を恐れ、二人を会わせるべきかどうか協議したが、結論が出せなかった。チャンスの「会わせるべきか?」という議題に対する評議員の投票結果は、賛成と反対がそれぞれ1票で保留が10票。

場所

アトランディア (アトランディア)

ノヴァとゴーレムが辿り着いた山の中の科学都市。完成直後に大浄化が起こり、一万人ほどの人がそこになだれこんで以降、2000年間、生活が維持されてきた。20世紀にエクアドルとペルーで発見された地下数千マイルにも及ぶ古代のトンネルの終着点にあった遺跡に手を加えてできた都市である。

クレジット

原作

田中光二

ベース

エデンの戦士

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