概要・あらすじ
今年の春から田舎の名門女子中学・私立蝋梅学園に入学する明日小路は、ずっと憧れだった蝋梅学園のセーラー服を着ることができると、期待に胸を膨らませながら入学式を待ちわびていた。そして入学式の当日。母親に仕立ててもらったセーラー服で初登校するが、セーラー服を着ている生徒は1人もおらず、皆一様にブレザーを着用していた。
実は何年も前に学校指定の制服はセーラー服からブレザーに代わっていたのだ。小路はセーラー服姿のまま校舎に入り、受付で出席確認をするが、受付の女性は指定のブレザーを着用していないことを問題視し、小路を学園長室へと連れて行く。すると、学園長は、昔ではあるが蝋梅学園のれっきとした学校指定の制服で、せっかく母親が仕立ててくれたセーラー服なのだからと、事情を考慮して特別にセーラー服の着用を認めてくれる。
こうして小路は、憧れのセーラー服を着て学園生活を始めることになる。
テレビアニメ
登場人物・キャラクター
明日 小路 (あけび こみち)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。黒くて長い髪で、大きな瞳が特徴。小路の父親と小路の母親、妹の明日花緒と4人で、田園風景の広がる田舎町で暮らしている。小学校まではクラスの生徒の人数が10人にも満たない田舎の小学校に通っていた。幼い頃に福元幹が出演していたテレビCMを見て幹のファンになり、彼女がCMで着ていたセーラー服がかつて母親が通っていた蝋梅学園の制服だと知って以来、蝋梅学園のセーラー服を着ることに憧れを抱いていた。 その後、猛勉強の末に見事蝋梅学園の受験に合格し、今年の春から蝋梅学園に入学することになった。真面目で明るい性格だが、天然でちょっとドジなところがある。入学してからの夢は友達を100人作ること。 体が柔らかいことが自慢。
木崎 江利花 (きざき えりか)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。容姿端麗で、長い茶色の髪をツインテールにしている。小学校までは東京の学校に通っていたが、今年の春から田舎に引越して来た。明日小路が最初に出会って仲良くなったクラスメイト。不安になったり、緊張したりすると爪を切りたくなってしまうため、中学に入ってからは爪切りを持ち歩くようになった。 他のクラスメイトたちに比べて垢抜けており、大人っぽい雰囲気を醸し出している。
古城 智乃 (こじょう ともの)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。黒くて長い髪をしていて、黒縁の大きな眼鏡をかけている。小学校までは長野の学校に通っていたが、今年の春から田舎に引越して来た。明日小路のクラスメイトで、真面目でおとなしく、成績優秀な生徒だが、忘れ物をしてしまうおっちょこちょいな一面も持っている。眼鏡拭きを学校に持ってくるのを忘れてしまった時に、小路が眼鏡拭き代わりに貸してくれたハンカチがとても好みの手触りだったので、いつかそのハンカチを買ったお店を教えてもらおうと思っている。
兎原 透子 (うさぎはら とうこ)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。黒いおかっぱ頭で、前髪を7対3にして額を出している。小学校までは東京の学校に通っていたが、今年の春から親元を離れ、蝋梅学園の寮で生活している。小学生の頃には龍守逢と同じ塾に通っていたが、自習室で友人とおしゃべりをしていた際に逢から注意されてばかりいたので、あまり仲は良くない。 明日小路のクラスメイトで、明るく活発な性格。人見知りをすることなく誰とでもフレンドリーに接することができる。噂話が大好きで、クラスメイトの情報を色々と知っている。小路のことが気になって仕方がなく、天然な性格の小路に悪戯をしてついからかってしまう。
谷川 景 (たにがわ けい)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。黒髪をショートカットにしている。明日小路のクラスメイトで、おとなしくて控え目な性格。小学校までは東京の学校に通っていたが、今年の春から田舎に引越して来た。小学校時代にいつも模擬試験で1位を取っていた、成績優秀な人物。恥ずかしがり屋で、まだ入学して間もないこともあり、自分の教室に入ることにさえも緊張してしまうほど。
龍守 逢 (たつもり あい)
私立蝋梅学園に通う中学1年の女子。長い黒髪をシュシュで1つに束ねてポニーテールにしており、黒縁の大きな眼鏡をかけている。小学校までは東京の学校に通っていたが、今年の春から田舎に引越して来た。明日小路のクラスメイトで、小学生の頃には兎原透子と同じ塾に通っていた。生真面目な性格だが、短気で怒りっぽく、塾では自習室で友人とおしゃべりばかりしていた透子によく注意していた。 そのため、透子とはあまり仲が良くない。
田村先生 (たむらせんせい)
私立蝋梅学園の女性教師で、明日小路のクラス担任を務めている。長い黒髪を後頭部で1つに束ねてポニーテールにしている。今年の春から初めてクラスの担任を任されることになったことに不安を抱き、緊張している。真面目な性格で、担任になったクラスの生徒の名前と顔を1日でも早く覚えられるようにと、職員室で時間が空いた時には常にクラスの名簿表を見ている。
学園長 (がくえんちょう)
私立蝋梅学園の学園長を務める女性。肩まで伸ばした白髪にゆるいパーマをかけていて、白い丸首シャツの上からジャケットを羽織っている。自身もかつては蝋梅学園の生徒として、セーラー服を着用していた。新入生の明日小路が、かつての学校指定のセーラー服を着用して初登校して来た際には驚きつつも、特別にセーラー服で学校生活を送ることを許可した。 優しく大らかな性格をしていて、教師や生徒からの信頼も厚い。
福元 幹 (ふくもと みき)
アイドルの女性。茶髪のボブヘアで、私立蝋梅学園のセーラー服を着用して清涼飲料水のTVCMに出演していた。そのCMを幼い時に見た明日小路は幹とそのセーラー服に一目惚れをして、蝋梅学園のセーラー服を着ることに憧れを抱くようになった。
小路の母親 (こみちのははおや)
明日小路と明日花緒の母親。黒髪のショートカットで、長袖のセーターにチェック柄のロングスカートを着用している。小路の父親と2人の娘と4人で、田園風景広がる田舎町で暮らしている。中学生時代は私立蝋梅学園へ通っていた。裁縫が得意で、今年の春から自分と同じ蝋梅学園へ通うことになった小路のために、蝋梅学園のセーラー服を仕立ててあげた。 天然でおっちょこちょいな小路を何かと気にかける、娘想いな優しい人物。
小路の父親 (こみちのちちおや)
明日小路と明日花緒の父親。背が高く、黒い短髪で、白いワイシャツと黒いスラックスを着用している。仕事で毎日忙しく、普段はあまり家に帰って来ることができていない。たまに夜遅くに家へ帰って来ることもあるが、翌日の朝に誰よりも早く出かけてしまうため、家族とはいつもすれ違いがち。そんな多忙な日々を送っているため、仕事で疲れている時にはリビングのソファーで横になったまま眠ってしまうこともしばしば。 愛煙家で、寝る前に家の前で煙草を一服するのが好き。
明日 花緒 (あけび かお)
ふたば小学校に通う、黒髪のおかっぱ頭の少女。明日小路の妹で、両親と4人で田園風景広がる田舎町で暮らしている。明るくて活発な性格をしている。姉の小路が大好きで、お風呂に一緒に入ったり、同じベッドで一緒に寝たりと非常に仲が良い。今年の春から小路が小学校を卒業して中学生になり、これからは一緒に登下校ができなくなってしまうことに少し寂しさを感じている。
平のおじさん (たいらのおじさん)
農家の男性。短髪で顎に無精ひげを生やしている。明日小路の近所に住んでおり、帰宅途中の小路を仕事帰りに見つけると、途中まで車に乗せてくれたりと、小路に親切にしてくれている。小路の私立蝋梅学園の合格祝いに、畑で採れたいちごをプレゼントした。
場所
私立蝋梅学園 (わたくしりつろうばいがくえん)
田舎にある女子中学校。古い洋式の校舎で、建立から現在に至るまでに何度かの補修工事、立替はあったものの、現在も設立時からずっと同じ校舎を使用している。全国的にも有名な名門校で、全国各地から受験希望者が集まってくる。そのため、学内には寮が設けられており、親元を離れて寮で生活をする生徒も少なくない。過去にアイドルの福元幹が清涼飲料水のTVCMで、学校指定のセーラー服を着用して出演していたことでも有名だが、現在はセーラー服からブレザーに制服が変わってしまった。
書誌情報
明日ちゃんのセーラー服 14巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2017-04-19発行、 978-4088906713)
第10巻
(2022-06-17発行、 978-4088922751)
第11巻
(2023-03-17発行、 978-4088925387)
第12巻
(2023-10-19発行、 978-4088928265)
第13巻
(2024-04-18発行、 978-4088932224)
第14巻
(2024-10-18発行、 978-4088934310)