概要・あらすじ
静岡で暮らしていた石田国松は、その乱暴さからいくつもの学校を退学になり東京に引っ越すことになる。東京でも数々の問題を起こしたため、少年鑑別所に送られることになったがハリス学園の園長の計らいでそれを免れ、ハリス学園に入学することになった。しかし入学後早々に喧嘩騒ぎを起こす。先輩たちには煙たがれるが、後輩には支持され、次第に学園にはなくてはならない存在になっていく。
登場人物・キャラクター
石田 国松 (いしだ くにまつ)
屋台のラーメン屋の父、母と弟のアー坊の四人家族。かつては静岡で暮らしていたが国松が乱暴で問題を起こしては退学の繰り返していたため、地元にいられなくなり一家で上京する。ハリス学園に転校後は、さまざまな部活動を通じて周囲を魅了していく。極端な言動から誤解されることも多いが、悪気は全くない。
浅井 葉子 (あさい ようこ)
ハリス学園の三年生。石田国松と同じクラスで席は隣。新聞部に所属し、学園新聞の編集長を務める。石田国松と対立することも多いが、実は石田国松のことを憎からず思っている。
めがね
ハリス学園の生徒。石田国松の後輩。三和田学院の野球部員にからまれているところを助けられてから石田国松を慕い、行動を共にするようになる。になるが、裁縫が得意で、将棋はアー坊より強い。
アー坊 (あーぼう)
石田国松の弟。近所の医師で「おまえ、きんたまもってるのか」が口癖の谷口を「きんたま先生」と呼ぶ。将棋の腕は父親より上。
岩波 剛三 (いわなみ ごうぞう)
ハリス学園の教師。石田国松のいる3年A組の担任で、担当科目は数学。剣道部の主任部長、サッカー部のコーチを務める。
福本 (ふくもと)
本名は福本だが、ほとんどのハリス学園の生徒は「番長」と呼ぶ。人並み外れた巨体を持つ。かつては剣道部の副部長を勤めていたが、部長の柳とのトラブルのため退部、番長グループを形成する。初めは石田国松と敵対していたが、のちに良き友となる。
柳 (やなぎ)
ハリス学園生徒。かつては剣道部の部長で学園きっての剣道の達人だったが、番長の闇討により失明。現在は一人ハリス学園の物置で稽古をしている。石田国松に剣道に真剣に取り組ませるため、番長と決闘させる策略をする。柳志乃という妹がいる。
柳 志乃 (やなぎ しの)
三和田学院の生徒。ハリス学園剣道部の柳の妹。失明した兄を気遣う。石田国松は彼女が好きで、サッカーの試合中に彼女の姿を見つけ、見とれている間に点を入れられるというミスを犯す。
サハーラ東郷 (さはーらとうごう)
ハリス学園の転校生。肌の色が黒いハーフ。肌のことを触れられるのを非常に嫌う。口が悪く、石田国松とは初対面時から反りが合わなかったが、怪我をして動けない父親の代わりに、生活費を稼ぐためはじめた配送のアルバイトの手伝いをするなど、優しい一面もある。
集団・組織
ハリス学園 (はりすがくえん)
東京にある名門学園。初代園長バームクーヘン・ハリスによって設立された。日本だけでなくアメリカをはじめ世界各国に兄弟校が存在する。運動系の部活動に力を入れている。現在の園長は日本人だが、会長は初代園長の孫、カスタードプリン・ハリスがつとめている。
ハリス学園野球部 (はりすがくえんやきゅうぶ)
運動神経は抜群だが、技術が伴わない石田国松は変装したハリス学園園長の特訓を受けて三和田学院との試合に勝利することができた。
ハリス学園拳闘部 (はりすがくえん けんとうぶ)
新聞部の代理の取材で部内のしごき事件を告発した石田国松は新たに新拳闘部を作って対抗するが、園長の裁量でボクシングの対抗戦を行い、勝利した方を正式の拳闘部として認めることになった。
ハリス学園 サッカー部 (はりすがくえん さっかー部)
実力はなく、練習場所も学園の片隅で行っていたが、サハーラ東郷の入部により活気づき、さらに石田国松や砂鉄入りのボールを軽々と蹴る二階堂健も加わり、三和田学園に勝利するまでに成長した。
三和田学院 (みわたがくいん)
東京にある名門学園。ハリス学園のライバル校だが、運動系の部活動の設備や成績はハリス学園を上回っている。