東京のカサノバ

東京のカサノバ

1980年代に発表された、時代の空気を色濃くつたえる都会派のラブストーリー。くらもちふさこ前期の代表作の一つ。単行本のカバーには「シティ感覚100%・ラブストーリー!!」とある。別冊マーガレット誌上で昭和58年8月号から59年5月号まで連載された。単行本、文庫版とも集英社から全2巻で出版されている。

正式名称
東京のカサノバ
ふりがな
とうきょうのかさのば
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
集英社文庫コミック版(集英社)
巻数
既刊2巻
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概要・あらすじ

高校2年生の水上多美子は重度のブラザーコンプレックス。誰をもひきつける魅力を持つ2歳上の次兄・水上暁が好きで、兄に近づく女たちに嫉妬する。しかし、暁は本当の兄ではなく、大女優・羽生かおりが16歳のときに生んだ子だった。実の兄妹ではないとわかり、多美子の幼かった恋心は東京という街を舞台に成熟し始める。

登場人物・キャラクター

水上 多美子 (みずかみ たみこ)

将来は女優になりたいと考えている高校2年生の女の子。母子家庭で苦しい家計の中、名門演劇部のある私立金杉女学園に通わせてもらっている。文化祭では『若草物語』で四女のエミーを演じた。次兄である水上暁が好き。

水上 暁 (みずかみ あきら)

カメラマンのアシスタントとして働く19歳。際立った人間的魅力を持ち、男女を問わず誰からも好かれる。大女優である羽生かおりが16歳のときにひそかに生んだ子で、当時のマネージャー・水上美沙子に引き取られ、水上家の次男として育つ。女性の扱いに長けているが、内心では早い時期から妹・水上多美子への恋を自覚している。

羽生 かおり (はにゅう かおり)

女優。デビューしてから20年間、芸能界のトップを走り続ける。16歳の時、映画の撮影中にこっそり子供を産み、そのまま撮影現場に戻ったという度胸の持ち主。

柚木 紫 (ゆずき ゆかり)

水上多美子の同級生。多美子と同じ金杉女学園の演劇部で、文化祭では2年生ながら『若草物語』の主役を張る。柚木財閥の一人娘。病弱だが、恵まれた容姿と意志の強さを持つ。水上暁に強くひかれるが、愛する父が羽生かおりのパトロンであり、暁の父親でもある事を知り、ショックを受ける。

川端 玲子 (かわばた れいこ)

水上暁がアシスタントをつとめる女性カメラマン。30歳独身で、実力も実績もあるが、結婚・キャリア・恋愛・年齢などを前に空回りしがちである。暁に対し、少女のように恋をしている。「一緒にニューヨークへ行かないか」と誘って断られ、単身で渡米する。

乙姫 美子 (おとひめ みこ)

水上家の長男・水上喬が所属しているバンドのボーカル。水上暁にステージ写真を撮ってもらい、気に入って水上家に転がり込む。個性的なルックスの持ち主で、わがままだが、どこか憎めない。後に喬と結婚する。

水上 喬 (みずかみ たかし)

水上多美子の兄。水上家の長男。乙姫美子のバンドでベースを担当している。幼いころから、何でもできて誰からも好かれる弟・水上暁に複雑な感情を抱いている。暁がもらわれてきた日の記憶がうっすらとある。乙姫美子のことが好きで、後に結婚する。

水上 美沙子 (みずかみ みさこ)

水上多美子の母。多美子が生まれる前に、新人女優・羽生かおりのマネージャーをしていて、ひそかに生まれた羽生かおりの子供を押し付けられ、解雇される。その事が原因で夫と離婚し、以来、実母と子供3人を抱え、女手一つで頑張って働いてきた。

水上 トラ (みずかみ とら)

水上多美子の祖母。子供のような言動で家族を振り回し、あきれられているが、ただ一人、家族全員の事情や感情を把握している。水上暁がお気に入りで、多美子とうまくいけばいいと願っている。

場所

金杉女学園

私立のお嬢様高校。演劇部が有名で、文化祭には毎年、有名人を一人ゲストで招く。

書誌情報

東京のカサノバ 2巻 集英社〈集英社文庫コミック版〉

第1巻

(1996-01-01発行、 978-4086172165)

第2巻

(1996-01-01発行、 978-4086172172)

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