アリエスの乙女たち

アリエスの乙女たち

激しい気性の路実との素直で純粋な笑美子。同じおひつじ座生まれの少女たちは、やがてそれぞれ恋に堕ち、過酷な運命に翻弄される。真実の愛を求め、彷徨う少女たちの愛の行方を描く。

正式名称
アリエスの乙女たち
ふりがな
ありえすのおとめたち
作者
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概要・あらすじ

名門の私立の高校へ転校してきた主人公の路実。そこで同じおひつじ座生まれの笑美子と出逢う。対照的な性格の二人。やがて、路実は問題児の司、笑美子は優等生の高志と恋に堕ちるが、過酷な運命に翻弄されていく。真実の愛を求め、彷徨うそれぞれの愛の行方を描いた物語。

登場人物・キャラクター

久保 笑美子 (くぼ えみこ)

3月22日のおひつじ座生まれ。仰星学園の1年4組、演劇部所属。子供っぽい性格で、性に関して潔癖症。磯崎高志を理想の男性像としてあこがれを抱いていたが、同性である水穂路実に心惹かれるようになる。

水穂 路実 (みずほ ろみ)

久保笑美子と同じ仰星学園1年4組に転入してきた。1932年4月3日生まれのおひつじ座。さばさばとしていていて、我を通す性格のため、敵も多い。馬術部。愛馬の名はエレクトラ。

エレクトラ

『アリエスの乙女たち』に登場する馬。パリから連れてきた水野路実の愛馬。大会前にねんざをしたが、無理をして出場したためにけがが悪化して死亡。

結城 司 (ゆうき つかさ)

ふだつきの不良。仰星学園の2年5組。自身の姉が磯崎高志の父にもてあそばれたことに強く批判している。「愛とは奪うこと」と信じている。

結城司の姉 (ゆうきつかさのあね)

結城司の姉で編集者だった。既婚の小説家磯崎(父)から求婚され、信じていたが捨てられてしまい、以来病弱になって寝込んでいる。

水穂 マキ (みずほ まき)

パリ帰りのデザイナー。パリ在住時、久保(父)と結婚していたが、1年で離婚。おなかにいた水穂路実を1人で育てる。活発で男性にもてるが、未だに久保(父)を愛している。

磯崎 高志 (いそざき たかし)

仰星学園馬術部キャプテンで生徒会長、ばつぐんの成績を誇る。女子生徒のあこがれ。小説家の父親が女性にだらしないため、「愛とは守ること」「一生をかけて一人の女を愛し抜く」と決めていたが、久保笑美子と水穂路実の2人を同時に愛してしまう。

大室 (おおむろ)

仰星学園の体育教師。久保笑美子と水穂路実が所属する1年4組の担任、馬術部顧問。来栖先生と噂になっていたが、水穂路実に心惹かれるようになる。

来栖 (くるす)

仰星学園の教師。大室先生と噂されていたが、水穂路実に彼を奪われるのではないかと不安に感じている。

(あずま)

馬術部の先輩。水穂路実と衝突し、彼女の味方をした磯崎高志に反発し、馬術部をボイコットするなど嫌がらせを続ける。

津川 敬子 (つがわ けいこ)

仰星学園の生徒。不良少女。結城司を愛しているが体だけの関係で振り向いてもらえず、水穂路実をライバル視している。

久保笑美子の父 (くぼえみこのちち)

久保笑美子の父。パリに駐在していたことがあり、当時水穂マキと結婚していた。離婚後帰国し、久保小夜子と見合い結婚。ワインはシャトーロサンセグラが好き。

久保 小夜子 (くぼ さよこ)

久保笑美子の母。お見合いで結婚した。いつも和装をしている。夫に忘れられない女性がいるのではないかと不安に思っている。

磯崎高志の父 (いそざきたかしのちち)

磯崎高志の父で小説家。自身は既婚者であるにもかかわらず結城司の姉に結婚を申し込み、あっさり捨てるなど、女性に対して奔放。

柴田 (しばた)

仰星学園の演劇部所属の生徒。発表会でロミオ役を演じるが、平凡な容姿のためジュリエット役の久保笑美子から嫌がられてしまう。

集団・組織

仰星学園 (ぎょうせいがくえん)

『アリエスの乙女たち』に登場する高校。久保笑美子や水穂路実らが通っている。創立60年の乗馬の名門校。

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