俺たちに明日はないッス

俺たちに明日はないッス

性にまるわるさまざまな男女の形を描くオムニバス作品集。全2巻のコミックスにそれぞれ9エピソードずつ収録され、それとは別にセリフの一切ない、フルカラー2ページのショートコミックが3編ずつ収録されている。「週刊ビッグスピリッツ」に掲載された。

正式名称
俺たちに明日はないッス
ふりがな
おれたちにあすはないっす
作者
ジャンル
恋愛
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あらすじ

ロマンス

高校3年生の比留間は、バカで性欲を持て余す男子。クラスメイトの友野が男性教師とラブホテルから出て来るところを目撃し、そのことをネタに友野を脅して、「やらせろよ」と迫る。自暴自棄になった友野は比留間の要求に従い、2人は海辺のホテルへと向かう。

立ち待ち愛

AV男優の戸波は、アダルトビデオの仕事で共演した山岸蛍に惚れ、結婚する。しかし、彼女とのセックスは撮影でもプライベートでも起たなくなっていた。結婚後もアダルトビデオの仕事を続ける2人に、転機が訪れる。

タッちゃんとブー子

タッちゃんに惚れているブー子は、彼にひどい扱いを受けながらも献身的に尽くしていた。支払いのためだけに喫茶店に呼び出されたブー子だが、タッちゃんを見ているだけで幸せだった。それでもタッちゃんは、お前みたいなブスと付き合っていると思われたくないから半径1メートル以内に近づくなと、ブー子に告げる。ブー子を利用するだけのタッちゃんには、口説き落とそうと狙っている本命の美女がいた。

波音のこと

大学生の真三は、たまに家へやって来る気まぐれな女の子・波音に惚れていた。すでに肉体関係もあり、お互いのホクロの数を知り抜いているほどの仲だったが、波音からは恋人ではなくただの友達と言われ、真三はショックを受ける。

生まれ出づることの悩み

大学生となり、文芸部に入部した青年は、そこで桜木良一という豪快な人物に出会い、個性的だが友人思いの桜木と親しくなる。ある日、青年は桜木の彼女から相談を受け、桜木が妊娠したことを告げられる。産婦人科でそれが事実であることを確認した青年たち。桜木はその子供を絶対に産むと宣言する。

微笑一号

2094年の日本。そこではほとんどの女が政治家か社長を務めており、男を顧みなくなっていたことから、男たちは働かずにブラブラとしていた。失業保険で暮らす26歳の冴えない青年・鈴木は、ある日、改造ダッチワイフの微笑一号を購入する。すぐにでもセックスをしたい鈴木だったが、恥じらいをプログラミングされた微笑一号は、しっかりと2人の愛を育むまでは体を許すことはない。そんななか、鈴木は通産省で働くバリバリのエリート橘留美と結婚することになる。しかし、留美の出した条件は、違法である改造ダッチワイフの微笑一号を処分することだった。

揺れています

安藤和男は、クラスメイトの男子から胸を揉まれる毎日を過ごすほど太っていた。ある日、和男は巨乳に悩む美少女の宗方と親しくなり、2人は交際を始める。宗方のために痩せようと考える和男だったが、宗方は太っている男性が好きだと、和男のダイエットに反対する。

教壇に濡れて立つ

音楽教師の成瀬晶子は、美しいものを愛し、生徒指導に厳しい女教師だった。ある日、彼女は日課である自転車での散策中、柵に激突して飛ばされ、木に頭を打ち付けて頭蓋骨を骨折してしまう。6週間の治療を受け、学校に復帰した彼女だったが、事故の影響で、他人の性衝動がビジュアルとして見えてしまうという超能力を身につけてしまう。潔癖な彼女にとって、他人のいやらしい考えが映像として見えてしまうその能力は苦痛でしかなかった。男子生徒の菊名は彼女の超能力をいち早く見抜いて指摘し、近づいてくる。

整える女

山田あかねは、誰もが認めるブスだった。彼氏はいるものの、惰性で付き合っているだけの太ったダサイ男。ブスで不幸な人生にオサラバするため、あかねは5か月の月日と400万円を費やし、十数回の手術と過酷なダイエットで美人へと生まれ変わる。美人になったあかねは男からはちやほやされるようになり、人生が一変。そしてあかねはいままで自分のことをバカにしていた女友達の男を寝取って復讐する計画を立てる。

キャラが走る

編集者の北森は、担当する漫画家・大坂モリミチの作品『丸美の朝』の最終回原稿を受け取るため、大坂の仕事場であるアパートを訪ねる。最終回原稿はあったものの、ヒロインである丸美の部分の絵だけが白く抜けていた。大坂の話によると、最終回の原稿が完成した瞬間に、丸美が原稿から現実の世界へと抜け出し、逃げていったというのだ。大坂が寝ぼけているだけだと判断した北森は、大坂に描き直しを依頼する。完成を待つために近所の喫茶店に入った北森は、漫画のキャラクターであるはずの丸美を現実に目撃するのだった。

アダムとイヴ

199X年、7月24日。人間を抹殺する強力な中性子爆弾が世界中で炸裂し、都立大岡山高校に通う石岡京子山田竜介だけを残して人類は滅亡した。山田は残された人類として京子と当然セックスできるものだと思っていたが、京子は嫌われ者の山田を断固拒否。諦めきれない山田は、人類の滅亡した世界で京子を追い続ける。

ふるえる男

男子高校生の鶴川は、突然彼女の柿生奈美から別れを切り出される。奈美が何かに悩んでいるのではと心配する鶴川は、彼女が母親が作る大人のオモチャのバイブを売るために自分と別れたことを知る。鶴川はバイブ販売を自分も手伝うことを条件に奈美との交際を許してくれるよう、柿生奈美の母に直談判をする。

口のうまい女

主婦の宮田は、テレクラで知り合った男性とホテルへしけこんでは退屈な日常を紛らす毎日を過ごしていた。40歳近い年齢ながら、25歳のTV局ディレクターだの、24歳のスチュワーデスだのと、年齢も職業も偽っている。ある日、娘の学校の制服を着て18歳と偽って男と会っていた宮田は、ホテルの火事に巻き込まれてしまう。

愛のテクニック

美人女子大生の波岡香織は、たかしという男性をパートナーに日々セックスの研究を続けていた。まずは立ったまま駅弁スタイルで始めて、十文字交差をはさんで、猿の腰掛けに移行すると、今日もセックスの体位の打ち合わせを始める。より快楽を求め、セックスに必要な筋力を鍛える合宿まで始める2人のもとに、香織に振られた三田が彼女を取り戻しに乗り込んで来る。

教えてください

落ちこぼれの男子高校生・峯明宏は、股間から血を流して倒れていた女子高生・綾小路ちぬを助ける。ちぬは初潮を迎えただけだったが、病気がちで家にいることが多いちぬは極端な世間知らずで、生理というものを知らなかった。明宏は親切な人と慕ってくるちぬを迷惑に感じ、ちぬをポルノ映画館へ連れていく。とまどうちぬだったが、それでも明宏への信頼は揺るがない。そんなある日、明宏の家にちぬの母親が、ちぬと明宏の婚姻届けを持ってやって来る。

飼い猫

OLの草壁朔美は、同じ会社に勤める引田と交際しているものの、引田が仕事に忙しく、なかなか結婚まで進展しない。そんな彼女は、仕事からの帰りに公園で男からレイプされ、それ以来、その男に部屋に居座られ虐待を受けていた。

愛しの交換日記

本を愛する男子高校生・藤井は、小学校時代からの読書仲間である朝岡とともに図書委員として、毎朝新聞の入れ替えや返却本の整理などをしながら、同人誌で小説も執筆していた。ある日、読書会に招いた女子高生・一色直子に朝岡が一目ぼれする。直子は、図書室にあった同人誌に藤井が書いた小説のファンになり、その小説を書いたのが朝岡であると勘違い。直子に近づきたい朝岡は、彼女の誤解を解かぬまま交換日記を始めることになり、その代筆を藤井に頼む。藤井も直子に魅力を感じていたが、容姿に自信がないため、交換日記の代筆を受ける。直子が交換日記に記す、自分の小説への賛辞を目にした藤井は、彼女が自分の小説の唯一の理解者であることを悟る。こうして奇妙な三角関係が進展していく。

蜘蛛女

富岡ワタルは、美人だが異常なまでに嫉妬深い恋人の井上タエコとの交際に疲れ始めていた。会社の後輩である宮西桃子に癒しを感じる富岡は、ついにタエコとの別れを決意する。

登場人物・キャラクター

比留間 (ひるま)

エピソード「ロマンス」に登場する。頭の悪そうな男子高校生。クラスメイトの女子・友野が教師の吉田とラブホテルから出てくるところを目撃し、それをネタに脅して友野に「やらせろよ」と迫る。とにかくセックスすることに必死で、海辺へ連れて行った友野に迫る。体が弱い友野を思いやる優しい一面もあり、バカだが根っからの悪人ではない。

戸波 (とば)

エピソード「立ち待ち愛」に登場する。AV男優。アダルトビデオの仕事で共演した山岸蛍に惚れ、交際を始めるが彼女とのセックスではまったく起たないのが悩み。蛍との結婚後も、それぞれAV男優、AV女優の仕事を続けている。

タッちゃん

エピソード「タッちゃんとブー子」に登場する。ブー子と交際している若い男性。ブー子のことを世界の女の中で529番目くらいに愛していると言い、都合のいい時にだけ呼び出して利用している。

ブー子

エピソード「タッちゃんとブー子」に登場する。タッちゃんと付き合っている女性。おかっぱ頭で細い目、分厚い唇、ややぽっちゃりとした体型。本名は「高木百合子」だが、タッちゃんからはブスの「ブー子」と呼ばれ、まったく大事にされていない。タッちゃんに惚れており、ひどい扱いを受けても献身的に尽くす。アパートで一人暮らしをしている。

真三 (しんぞう)

エピソード「波音のこと」に登場する。大学生の男の子。時折家へやって来る波音に惚れている。すでに波音とは深い関係になっており恋人のつもりだったが、波音からは「ただの友達」と言われてしまう。

青年 (せいねん)

エピソード「生まれ出づることの悩み」に登場する。大学に入学したばかりの普通の青年。文芸部に所属し、そこで出会った桜木良一と親しくなる。関西弁をしゃべる。

鈴木

エピソード「微笑一号」に登場する。2094年の日本で暮らす、26歳の冴えない青年。失業中で失業保険をもらって生活している。なけなしの所持金をはたいて、怪しげな老人から改造ダッチワイフの微笑一号を購入する。父親と一緒に暮らしている。

安藤 和男

エピソード「揺れています」に登場する。太った男子学生。太っていることから胸が膨らんでおり、クラスメイトの男子からは100円やるから乳もませろと言われ、実際に100円で揉まれている。その女の子のオッパイのような揉みごこちから「安パイ」と呼ばれ、男子に大人気で揉まれ代でお金が貯まるほど。巨乳の女子・宗方から好意を抱かれ、安藤和男も彼女のことが好きになる。

成瀬 晶子 (なるせ しょうこ)

エピソード「教壇に濡れて立つ」に登場する。音楽教師を務める若い女性。生徒指導の厳しい教師として知られ、メガネをかけたいかにも真面目そうな顔をしている。生徒のピアスを見つけては没収、校内でエロ本などを見つけようものなら没収して焼却しようとする。特に性に関して潔癖なところがあり、いまだに処女。自転車での散策中に事故で頭蓋骨を骨折して以来、他人の性衝動がビジュアルとして見えるようになり、苦しむ。

山田 あかね

エピソード「整える女」に登場する。東京で一人暮らしをしている若い女性。太っていて目が細く、ニキビだらけの頬を持つ、ひどいブス。見栄っ張りのためフランス帰りの彼氏がいるなどのウソをつくが、友人たちにはバレバレで笑いものにされている。ブスのせいで不幸であることにうんざりし、十数回の手術と過酷なダイエットを経て美人へと生まれ変わる。

大坂 モリミチ (おおさか もりみち)

エピソード「キャラが走る」に登場する。若い男性漫画家。床が見えないほど散らかったアパートの一室で一人暮らししており、『丸美の朝』という漫画の最終回を執筆中。10日間も太陽を浴びることなく部屋にこもって漫画を描いていたこともあり、心身ともに弱っている。

石岡 京子 (いしおか きょうこ)

エピソード「アダムとイヴ」に登場する。中性子爆弾によって滅亡した人類のうち、生き残った唯一の女性。黒髪ロングストレートの美人。都立大岡山高校に通う女子高生で、たまたま更衣室がシェルターの役目を果たし、生き残った。唯一の男性の生き残りである山田竜介に抱かれるぐらいなら死んだほうがマシだと、山田を拒否する。人類の滅亡した世界でたくましく生きる。

山田 竜介 (やまだ りゅうすけ)

エピソード「アダムとイヴ」に登場する。中性子爆弾によって滅亡した人類のうち、生き残った唯一の男性。石岡京子の着替えを覗き見しようと更衣室に忍び込んでいたところ、更衣室がシェルターの役目を果たし、中性子爆弾の爆発から生き残った。うだつのあがらない男子生徒で、女子からの嫌われ者だった。人類の最後の2人となったことで京子とセックスできるものだと考えていたが、拒否される。

鶴川 (つるかわ)

エピソード「ふるえる男」に登場する。クラスメイトの柿生奈美と交際している男子高校生。センター分けで後頭部を刈り上げたごく普通の高校生。奈美が家業である大人のオモチャのバイブを売るために自分と別れたことを知り、柿生奈美の母にバイブ販売を自分も手伝うことを条件に奈美との復縁を求める。

宮田

エピソード「口のうまい女」に登場する。夫との間に高校生と思わしき娘を持つ、40歳近い年齢の地味な女性。家庭は冷え切っており、テレクラに電話しては行きずりの男との情事を楽しんでいる。そのたび年齢を若く偽り、テレビ局に勤めていて有名タレントと親しいだの、スチュワーデスとして海外を飛び回っているなどと、職業も偽っている。

波岡 香織

エピソード「愛のテクニック」に登場する。美人で知的な雰囲気の女子大生。同じ大学に通う三田を振り、たかしという男とセックスの研究に熱中している。セックスの教則本やアダルトビデオなどを参考に、さまざまな体位を試したり、セックスのために体を鍛えたりと真剣に取り組んでいる。

峯 明宏 (みね あきひろ)

エピソード「教えてください」に登場する。落ちこぼれの男子高校生。3年間で高校へは10日ほどしか行っておらず、同じ高校のバカな連中と部屋で酒を飲んだりしている。世間知らずの女性高生・綾小路ちぬとひょんなことから知り合う。酒に酔うと口が軽くなったり、とんでもないことを言い出して、翌日にはさっぱり忘れている困った人物。

草壁 朔美

エピソード「飼い猫」に登場する。アパートで一人暮らしをしているOL。同じ社内の引田と付き合っているが、なかなか結婚に進まないことにやきもきしている。自分をレイプした熊男に部屋に居座られ、虐待されている。

藤井

エピソード「愛しの交換日記」に登場する。坊主頭で眼鏡をかけた、地味な風貌の男子高校生。本が好きで、学校では小学校からの読書仲間である朝岡と一緒に図書委員を務めている。また、「一文字一」というペンネームで朝岡をモデルとした小説を書いている。

富岡 ワタル

エピソード「蜘蛛女」に登場する。平凡なサラリーマンの男性。美人の井上タエコと付き合っているが、嫉妬深いタエコに常に監視されており、嫌気が差し始めている。同じ社内の宮西桃子に惹かれつつある。

友野 (ともの)

エピソード「ロマンス」に登場する。比留間のクラスメイト。メガネをかけ、黒髪ストレートのおとなしそうな女の子で体が弱い。教師の吉田と交際している。そのことで親から説教され、さらにバカな比留間から脅されてやや自暴自棄になっており、「やらせろよ」と迫る比留間に従う。

山岸 蛍 (やまぎし ほたる)

エピソード「立ち待ち愛」に登場する。売れっ子のAV女優。アダルトビデオの仕事で共演した戸波に惚れ、結婚する。結婚後もAV女優の仕事を続け、戸波の目の前でほかのAV男優に抱かれることもある。幼い頃から父親に成長の記録をビデオで撮られていたことから、AV女優が自分の天職だと思っている。

波音 (なみね)

エピソード「波音のこと」に登場する。真三の家にふらりとやって来てはいなくなる気まぐれな女の子。真三にちょくちょく金をせびるが、バイトの給料が出たと10万、20万の金を真三に渡すこともある。衝動買いの癖があり、突然、小便小僧や大きな観葉植物を買ったりする。

鴨田 (かもだ)

エピソード「波音のこと」に登場する。真三の友人の男性。メガネでヒゲを生やしている。田舎の親が送ってきたカニを持って真三の家にやって来る。その時に背負っていたリュックに長ネギが入っていたため、真三と波音からは「鴨がネギしょって来た!」と喜ばれた。

桜木 良一 (さくらぎ りょういち)

エピソード「生まれ出づることの悩み」に登場する。青年が大学の入学式で出会った男性。同じ文芸部に所属し、コンパで芸をやれという先輩からの命令に応えて、下半身を露出する「金メダル」という芸やケツの穴でタバコを吸う芸を披露した。また、部で嫌われていた先輩を殴り倒して、皆から一目置かれる。1年生のアイドルと呼ばれる人気の女子と交際しており、なぜか男なのに妊娠する。

微笑一号 (ほほえみいちごう)

エピソード「微笑一号」に登場する。鈴木が購入した改造ダッチワイフ。けなげさ、恥じらい、愛する心などがプログラミングされており、ハードディスクの容量を増やした関係で150キロもの重さがある。和服姿の美人の姿をしており、カタカナで喋る。ダッチワイフながら、2人で少しずつ愛を育んで、その頂点で結ばれると言い張り、鈴木に体を許さない。

橘 留美 (たちばな るみ)

エピソード「微笑一号」に登場する。鈴木と結婚した女性。通産省で働くバリバリのエリート。DNAの解析によって、自分と鈴木を掛け合わせると理想的なIQと体力を持ったコドモができるという結果を信じ、テレビ電話での見合いを通じて鈴木と結婚する。

宗方 (むなかた)

エピソード「揺れています」に登場する。安藤和男と同じ学校に通う女子学生。巨乳が悩みで、男から胸ばかり見られることを気にしている。男が言い寄って来ても結局は胸が目当てなのではと、思い悩んでいる。太った男が好きで、和男と交際を始める。

菊名 (きくな)

エピソード「教壇に濡れて立つ」に登場する。成瀬晶子が教師として勤務する学校に通う男子生徒。超能力研究会に所属し、水着写真を透視してヘアを見るという科学的実験と称し、部室でエロ本を読んでいる。晶子の事故による変化を見抜き、彼女を助けようとする。

タカシ

エピソード「整える女」に登場する。山田あかねの彼氏。ブスのあかねにぴったりの太ったブサイクな男。あかねのアパートでテレビゲームばかりしている。食べ物の取り合いであかねとケンカしては、そこからセックスになり、再び何もすることのない日常に戻る、というむなしい毎日を繰り返している。

北森 (きたもり)

エピソード「キャラが走る」に登場する。漫画家・大坂モリミチを担当している女性編集者。ショートカットでスーツ姿のいかにも仕事のできそうな人物。編集者となって10年になる。担当する大坂の漫画の人気はいまひとつだが、北森自身は大坂を評価している。

丸美 (まるみ)

エピソード「キャラが走る」に登場する。大坂モリミチが連載している漫画『丸美の朝』のヒロイン。最終回の原稿が完成した瞬間、原稿から立ち上がるように抜け出し、現実の世界へ逃げ出す。髪の長い可愛い女の子で、いつもセーラー服姿。

柿生 奈美

エピソード「ふるえる男」に登場する。鶴川の彼女。ショートヘアの女子高生。鶴川とはすでに男女の関係にあるが、家業である大人のオモチャのバイブの生産と販売のために鶴川と別れる。売り物のバイブをカバンに入れて学校に持って来たり、自身の性器に挿入していたりする。

柿生奈美の母

エピソード「ふるえる男」に登場する。柿生奈美の母親。自宅で大人のオモチャのバイブを製造し、娘の奈美に販売を手伝わせている。女は男なみにオナニーをしてこそ男と対等になれると考え、10年後にはコンビニにバイブが並び、一家に一台が必要となる一兆円産業になると見込んでいる。娘には男との交際を禁じており、鶴川との交際を認めない。

たかし

エピソード「愛のテクニック」に登場する。波岡香織とともにセックスの研究を続けるパートナー。無精ひげにメガネをかけた根暗そうな男で決してイケメンではない。香織と一緒に複雑な体位を試したり、セックスに必要な筋力を鍛えるための合宿まで行っている。

三田

エピソード「愛のテクニック」に登場する。波岡香織と同じ大学に通うイケメン男子。香織を交際していたが振られ、たかしから香織を取り戻すために合宿中の2人を追ってくる。

綾小路 ちぬ (あやのこうじ ちぬ)

エピソード「教えてください」に登場する。世間知らずの女子高生。もうすぐ16歳になる。幼少より病気がちで、高校に入学して半年ほど経つが、10日ほどしか出席できていない。性の知識がまったくなく、自分が初潮を迎えたことも理解できなかった。しかし、心は純粋で峯明宏を友達として信頼している。

綾小路 うらら (あやのこうじ うらら)

エピソード「教えてください」に登場する。綾小路ちぬの母親。16歳の時にちぬを生んだ。10年前に夫を亡くし、ちぬと2人で暮らしている。ちぬと峯明宏の婚姻を進めようとする。

引田

エピソード「飼い猫」に登場する。同じ社に勤める草壁朔美と交際している男性。朔美をすでに両親に紹介しているが、引田自身は朔美の両親に会うことを避けているふしがあり、なかなか結婚の話まで進まない。

熊男

エピソード「飼い猫」に登場する。無精ひげを伸ばした男性で、草壁朔美からは「熊男」と呼ばれている。帰宅途中の朔美を公園でレイプし、それ以来朔美のアパートに居座っている。朔美を猫として扱い、皿に入れたミルクを飲ませたり、虐待している。本名は田中和夫。

朝岡

エピソード「愛しの交換日記」に登場する。藤井の小学校時代からの読書仲間で、高校で図書委員長を務めている。最近は本よりも女の子のほうに興味があり、毎月、女子高の図書委員を招いて読書会を開いている。そこで出会った一色直子に一目ぼれする。

一色 直子

エピソード「愛しの交換日記」に登場する。百合ヶ丘女子高の図書委員の1人。黒髪ロングストレートの美少女。朝岡が開く読書会に参加し、そこで朝岡、藤井と出会う。その時に目にした藤井が「一文字一」のペンネームで執筆している小説に惚れこむ。

井上 タエコ

エピソード「蜘蛛女」に登場する。富岡ワタルと交際している女性。モデルの仕事をしている美女だが、「クモ女」と呼ばれるほど異常なまでに嫉妬深い。仕事中の富岡が浮気していないか、双眼鏡で監視するほどで、富岡に近づく女には容赦しない。

宮西 桃子

エピソード「蜘蛛女」に登場する。富岡ワタルと同じ社内に勤める後輩の女性。ショートカットの可愛らしい顔立ちで、気が利き、先輩の富岡を仕事面でサポートする。

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