概要・あらすじ
時代はバブルまっただ中。とにかく女性にもてるフリーライターのコマちゃん(遠藤独楽彦)は女子高生の小夏と付き合っているが、浮気性のため騒動がつきない。自由気ままにマスコミ業界で仕事する彼のもとには、入れ替わり立ち替わり美女が現れる。そんな中、小夏に映画女優デビューの話が持ち上がる。
登場人物・キャラクター
遠藤 独楽彦 (えんどう こまひこ)
とにかく女性にもてる26歳のフリーライター。吉祥寺在住。学生時代から始めて、何となくフリーライターになった。週刊プレイボーイ編集部での記事作成が仕事のメイン。気楽に世渡りしており、ライターの他、映画に役者として出演したり、アダルトビデオを監督したりしている。女子高生の小夏と付き合っているが、体の関係はない。 後、映画で共演したトップアイドルの芹沢香とも付き合うことになる。愛車はアルファロメオのジュリアスーパー。仕事柄、世の中の流行に敏感。流行もののグッズをつい買ってしまう癖がある。
早川 小夏 (はやかわ こなつ)
コマちゃん(遠藤独楽彦)のガールフレンド。吉祥寺の星華女子学院に通う16歳の女子高生。少し天然の気がある美少女。コマちゃんの家に泊まったり、一緒に旅行に行ったりしているが、まだ体の関係はない。大林海彦監督の映画で女優デビューし、芸能界での活動も始めるが、本人はそれほど本気ではない。 レコード・デビューの話もあったが独特の歌唱力のため、見合わされた。コマちゃんの浮気癖にはいつも悩まされている。
堺 洋一 (さかい よういち)
コマちゃんと同じく週刊プレイボーイ編集部に出入りするフリーライター。27歳。コマちゃんの一番の遊び仲間であり、同じくらいの女好き。常に複数の女性と付き合っており、毎年、クリスマスでは調整がうまくいかず痛い目にあっている。車好きであり、ポルシェ、アルファロメオ1300GTV、いすゞベレットGT、フィアット500チンクェチェントとマニアックな愛車の乗り継ぎをしている。
朝田 桃子 (あさだ ももこ)
女優。コマちゃんとは大学時代につきあっており、婚約もしていた間柄。しかし卒業間際、彼女が一方的に婚約を破棄した。劇団出身だが、映画などでも個性的な役で活躍している。婚約破棄したものの、コマちゃんが嫌いになった訳ではなく、交友は続いている。時々SEXすることもある。
今日野 映美 (きょうの えみ)
コマちゃんの隣の部屋に住んでいることから、おとなりさんと呼ばれている。ファッションマッサージで仕事する風俗嬢だが、作家を目指しており、文芸誌の新人賞に応募していた。後、今日野映美という名前で作家デビューする。
大林 海彦 (おおばやし うみひこ)
29歳の映画監督。いつもサングラスにスーツといういでたちの男性。素人をキャスティングすることが好きで、コマちゃんを役者としてデビューさせ、その後も度々自身の映画に出演させた。小夏を女優としてデビューさせたのも彼。売れなかった頃、毎日350円ののり弁を食べていた反動で、撮影中は自分だけ特製弁当を食べている。 後に涼子と結婚した。
大江田 涼子 (おおえだ りょうこ)
70年代を代表するコラムニスト大江田窯夫人だったが、後、離婚した。大人の匂いのする女性。コマちゃんと良い仲になりそうだったが、結局は進展しなかった。大林海彦監督の制作スタッフとなった後、彼と結婚した。
芹沢 香 (せりざわ かおり)
16歳のトップアイドル。大林海彦監督の映画で競演したコマちゃんのことを好きになり、以来何かと追いかけ回し、ついには体の関係をもつようになる。人気絶頂の時にヘアヌード写真集を出し、世間をあっと言わせる。
西堀 (にしほり)
週刊プレイボーイ編集部に出入りするイラストレーター。メカ専門のイラストレーターで、車などのイラストを得意としている。父親がヤクザの組長をしており、そのことから皆にワカと呼ばれるようになった。小夏を自分のプロダクションに入れようとした田沼は、彼の父親の組の若頭。 コマちゃん、堺洋一に劣らぬ女好き。愛車はMG-B。
田沼 (たぬま)
大きな体の強面のヤクザ。ワカ(西堀)の父親の組の若頭。田沼芸能社の社長。小夏を田沼芸能社に入れようとして画策したが、果たせず終わった。その後、素人をキャスティングすることの好きな大林海彦監督の目にとまり、ハデに殺される悪役として役者デビューした。強面だが筋を通すタイプで人付き合いも良い。 コマちゃんのことを遠藤先生と呼ぶ唯一の存在。コマちゃんが監督したAVでも男優をつとめ、ホタルの処女を奪うこととなった。愛車はジャガーXJ。
坂田 春輔 (さかた はるすけ)
女子高生に人気の俳優。もうすぐ20歳。映画の共演がきっかけで小夏にアプローチをかけるようになった。小夏をラブホテルの駐車場に強引に連れ込んだところを写真に撮られて、週刊誌に売られたことがある。愛車はホンダ・ビート。
早川 小百合 (はやかわ さゆり)
小夏の母親。コマちゃんと娘の仲を公認するなど、放任主義の母親。旧姓は園田で、20数年前は武蔵野一の美人といわれ、星華女子学院のマドンナの異名をとったらしい。この時の交友関係を使って、芸能活動をしたことで退学になりかけた小夏の窮地を救った。料理上手。
小夏の父 (こなつのちち)
小夏の父親で早川家の家長。娘の交際相手であるコマちゃんに敵意を抱いている。しかし歌舞伎町で遊んだことで、少し仲良くなった。小夏の母の初体験の相手だが、二度目の相手ではないらしい。
ホタル
成城に実家があるお嬢様でAV女優。自分を解放するため処女のままAV女優になった。コマちゃんに自分の処女をささげるつもりだったがタイミングが合わず、AV撮影の本番行為で田沼相手に処女を喪失した。