極楽青春ホッケー部

睡眠をこよなく愛する鈴木ハナは、家から一番近い命倫館学園に入学するが、登校初日に高級車と衝突事故を起こしたことから物語が始まる。車と正面衝突しても無傷だったハナは、その頑丈さを見込まれて織田泉から男子グランド･ホッケー部に強引に誘われる。泉の高級車の修理代を払えないハナは、渋々ホッケー部に入部してゴールキーパーを務めることになる。そしてハナは逆ハーレム状態の部活動を通して、イケメンだらけの部員たちと交流を深めていく。

鈴木ハナが入部したグランド･ホッケー部は運動部ながら、あまりホッケーの練習や試合を行っておらず、その活動内容は温泉旅行や、各地の名物を食べることがメインで、「旅行部」の別名を持つ。最初は無理やり入部させられたハナも、旅行やグルメに惹（ひ）かれて部活を楽しむようになる。このため物語の舞台は、命倫館高校以外にも沖縄をはじめ全国各地にわたり、個性的な部員たちの交流や友情など、バラエティに富んだストーリーも展開される。

部長会議をさぼったため生徒会長に目をつけられたグランド･ホッケー部は、試合に勝利しなければ廃部という厳しい条件を突きつけられる。このようにホッケー部は度々廃部の危機に陥るが、部員たちは協力してそのピンチを乗り越えていく。しかし、危機を乗り越えたあとも、鈴木ハナの周囲ではさまざまな恋愛沙汰が起こり、恋愛に興味のないハナも巻き込まれていく。さらに織田泉の婚約者やハナの幼なじみの登場により、人間関係はますます複雑化する。