からかい上手(?)の西片さん

からかい上手(?)の西片さん

稲葉光史の『からかい上手の(元)高木さん』のスピンオフ作品。現代日本を舞台に、中学生に成長した、西片と高木さんの娘、西片ちーとクラスメイトの大代との日常を描いた、からかい青春ラブコメディ。小学館「ゲッサン」2023年12月号から2024年9月号まで連載。

正式名称
からかい上手(?)の西片さん
ふりがな
からかいじょうず のにしかたさん
原作者
山本 崇一朗
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
関連商品
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もう一つのからかいの物語

本作は、稲葉光史の『からかい上手の(元)高木さん』から7年後の世界を舞台にしている。主人公は、高木さんと西片の娘、ちー。クラスメイトの大代との何気ない日常や、じれったくも甘酸っぱい恋愛模様が描かれている。また、一部のエピソードでは母親となった高木さんも登場し、立派に成長した姿や愛娘のちーとの微笑ましいやり取りは、ファン必見の内容となっている。山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』は、高木さんと西片の学生時代を描いた日常ラブコメディで、テレビアニメ化や実写ドラマ化など、さまざまなメディアミックス作品が展開されている。

からかい上手の遺伝子が空回り

中学生になったちーは、見覚えのある男子とクラスメイトになる。ちーの席は、母親である高木さんが中学生時代に座っていた場所と同じである。となりの席には、幼稚園の頃に公園で一度会ったことのある大代が座っていた。母親譲りのからかい好きなちーは、大代にちょっかいを出すものの、なぜかいつも空回りして失敗し、逆に彼にからかわれてしまうことが多い。それでもちーは、大代をからかうためにさまざまなアイデアを考えながら、彼や友達と共に楽しい中学校生活を送っている。

からかいを通じて距離を縮める二人

ちーは、となりの席の大代と雨の日にいっしょに帰ったり、試験勉強を共にするうちに、何気ない日常を通じて少しずつ距離が縮まっていく。ちーはどうしても大代が気になり、かまってほしくてからかおうとするが、結局その気持ちが顔に出てしまい、逆に大代に動揺させられたりと、いつの間にか立場が逆転してしまう。そんな日々を過ごしているうちに夏休みが訪れ、友達と海に行ったちーは、大代をはじめとするクラスの男子グループと偶然出会う。友達からの何気ない一言が心に引っかかりながらも、ちーは「今度こそ大代をからかうチャンスだ」と確信し、大胆な行動に出る。

登場人物・キャラクター

西片 ちー (にしかた ちー)

女子中学生で、高木さんと西片の一人娘。明るい茶髪のセミロングヘアで、容姿は母親の高木さんに非常に似ている。性格は父親の西片に似て素直で子供っぽいが、言葉遣いや態度は彼よりも強気な一面が見られる。クラスメイトの大代とは幼稚園時代に面識があるものの、ちー自身はそのことを覚えていない。なぜか大代のことが気になり、何かとちょっかいを出してからかうことが多い。

大代 (おおしろ)

男子中学生で、ちーのクラスメイトかつ幼なじみ。物静かで冷静沈着な性格の持ち主。黒髪の角刈りという容姿は、どこかちーの父親である西片を思い起こさせる。成績はちーより少し劣るが、彼女にからかわれても動揺することなく、いつもさりげなく切り返して優位に立っている。実は幼稚園の頃からちーを意識しており、ふだんのクールな態度の一方で、時おり優しさを見せる。

クレジット

関連

からかい上手の高木さん (からかいじょうずのたかぎさん)

山本崇一朗の初連載作にして代表作で、タイトルにヒロインの名前が付く「○○さん系」漫画の先駆けとなった作品。中学校を舞台に、クラスメイトの西片と高木さんの日常が描かれる。となりの席の高木さんにからかわれ... 関連ページ:からかい上手の高木さん

からかい上手の(元)高木さん (からかいじょうずのもとたかぎさん)

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恋に恋するユカリちゃん (こいにこいするゆかりちゃん)

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書誌情報

からかい上手(?)の西片さん 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

(2024-10-11発行、978-4098536320)

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