からかい上手の高木さん

男子生徒の西片が、高木という同級生の女の子から、ただからかわれるだけ、といった日常を描く青春ラブ・コメディ。進展しそうで進展しない2人のやり取りや、西片をからかうときの高木の絶妙な表情が見どころ。どことなくノスタルジックで、読んでいるだけで、ついつい頬が緩んでしまうような甘酸っぱい笑いを誘う。「ゲッサン」の奇数月号の付録小冊子「ゲッサンmini」で、2013年7月号から連載が開始。2016年8月から「ゲッサン」本誌に移籍して、現在も連載中。なお、作中の舞台は、作者である山本崇一朗の別作品『ふだつきのキョーコちゃん』や『あしたは土曜日』と同じ設定となっており、登場人物のクロスオーバーも見られる。

正式名称
からかい上手の高木さん
ふりがな
からかいじょうずのたかぎさん
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル(小学館)
巻数
既刊7巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

西片はとなりの席の女子の高木に、からかわれてばかりの日々を過ごしていた。今日こそは高木にやり返そうと気合を入れる西片だったが、やはり高木にやられてばかりで、先生から何度も注意を受けてしまう。そんな中、高木は西片に消しゴムを貸してほしいと、こっそり声を掛ける。西片が消しゴムを貸すと、高木は「消しゴムに好きな人の名前を書き、使い切ったら両思いになる」という噂があると切り出す。そして意味深な笑みを浮かべ、消しゴムのスリーブをずらして中をチェックする高木に対し、西片はもしかしたら名前を書いていたかもしれないと、大いに動揺する。しかし、実際に西片の消しゴムには誰の名前も書かれていなかった。また高木にからかわれたと西片は悔しい思いをし、高木の消しゴムに誰かの名前を書くいたずらを思いつく。そして西片が実行に移そうとしたところ、既に高木の消しゴムには名前が書かれていた。(エピソード「消しゴム」。ほか、8エピソード収録)

第2巻

西片高木は、学校の帰り道に突然の雨に遭い、近くの神社で雨宿りをする事になる。高木の制服が雨で濡れて透けている事に気づいた西片だったが、スケベな奴だと思われたくないという気持ちから、必死に高木から目をそらす。しかし、高木はそんな西片の微妙な変化に気づき、自分のカバンが濡れている事もあり、西片の体操服を貸してくれないかと頼み込む。高木は西片から体操服を借りて着替え始め、一方の西片は背中を向けているものの、すぐ後ろで高木が服を脱いでいる事に大いに動揺してしまう。そんな中、突然のアクシデントによって制服が濡れてしまった西片は、今度はあまり濡れていない高木の体操着を借りる事になる。(エピソード「雨宿り」。ほか、8エピソード収録)

第3巻

夏休みの午前中、西片高木は自転車の二人乗りの練習をするために待ち合わせをしていた。しかし、前日に大雨が降って地面がぬかるんでいる事もあり、西片と高木は練習を中止する。昼から予定を入れている高木は西片に対し、時間潰しに付き合ってほしいと頼み込む。それを聞いた高木は、昼間でも暗く、霊現象が多発していると噂されるトンネルで肝試しをしようと西片を誘う。怖がっている事を高木に悟られたくない西片は、肝試し中も気丈に振る舞う。しかし西片がおびえている事に気づいた高木は、トンネル内で西片にいたずらを仕掛ける。(エピソード「肝試し」。ほか、8エピソード収録)

第4巻

夏休みのある日の夕方、西片は母親から買い物を依頼される。その道中、西片は今日の出来事を思い出し、ついていない一日だったと、憂鬱な気持ちになっていた。そんな中、西片は前方を一人歩いている高木を発見する。高木を尾行してなにか弱みを握れないかと考えた西片は、こっそり高木のあとをつけ始める。しかし、高木には西片の行動がお見通しで、逆に西片を驚かせる事に成功する。計画通りに行かなかった事にがっかりした西片だったが、さらに転倒して膝にケガを負ってしまう。水道の水で傷口を洗い流しながら「最悪な日だ」と愚痴をこぼす西片に対し、高木は自分も水道の水に脚を浸し始める。(エピソード「水道」。ほか、8エピソード収録)

第5巻

ある日、西片は少女マンガ「100%片想い」の最新刊を購入するため、こっそりとショッピングモールの書店を訪れていた。そこで高木に遭遇してしまい、高木に「100%片想い」を購入しているのを知られないように、何とかごまかそうとするが、なかなかうまくいかない。そこで、逆に強気で責めればいいのではないかと考えた西片は、自分が購入した本が「100%片想い」なら、何でも言う事を聞くと高木に告げる。それを聞いた高木は、珍しく考え込むような表情を見せる。(エピソード「買い物」。ほか、8エピソード収録)

第6巻

いつも高木にからかわれてばかりの西片は、今日こそはやり返そうと、開けると煙の出るびっくり箱を制作して学校へ持ち込む。しかし、今日に限って高木は西片に声を掛けようとせず、西片はそのまま放課後を迎える事となった。そして帰宅途中、西片は神社の入り口に高木の自転車を発見し、境内に一人でぼんやりと座っている高木に声を掛ける。高木は元気のなさそうな表情を見せるが、西片の作ったびっくり箱を開けて笑顔を取り戻す。そして高木は西片に、母親と喧嘩をして気分が落ち込んでいたのだと打ち明ける。(エピソード「お悩み」。ほか、8エピソード収録)

第7巻

夏休みに家族旅行に行った西片は、パッケージからは想像できないすっぱい味のお菓子を見つけ、高木へのお土産に購入する。そして西片は高木が勉強をしている事が多い図書館へと向かい、お土産を手渡す。そんな西片に対して高木は、せっかくだから神社でいっしょに食べようと誘う。その提案に西片は、目の前で高木が驚く姿が見られると、内心喜ぶ。しかし道の途中で、高木は西片が自分のために旅行先でお土産を買ってくれ、しかもわざわざ届けてくれた事の嬉しさを語り出す。(エピソード「お土産」。ほか、8エピソード収録)

第8巻

体育の授業のあと、片付け当番になった西片高木は、二人で体育倉庫へ向かう。いつも高木にからかわれている西片は、仕返しをするチャンスだと考え、何者かによって外側から鍵をかけられたように芝居をする。すると高木はまったく動じる事なく、誰かが見つけてくれるまで寝ると言い出し、マットレスに横たわる。そんな中、西片はボールを使用し、高木を驚かせる装置を作るために奮闘する。しかし高木から、戻るのが遅いとクラスメイトから勘繰られると言われた事をきっかけに、西片は仕返しをあきらめて教室に戻ろうとする。だが体育倉庫の扉は、なぜか本当に開かなくなっていた。(エピソード「体育倉庫」。ほか、8エピソード収録)

第9巻

ある日の夜、西片木村から、尻や胸に間違えて見えるひじの画像が添付されたメッセージが送られて来た。これは高木をからかうネタに使えるのではないかと閃いた西片は、そのまま画像を高木に転送する。しかし、高木はその画像を事を知っており、すぐに木村のひじだと見抜かれてしまう。続けて高木は西片に対し、言葉巧みに文末にハートマークを付けさせようとしたり、最終的に好きという回答になる質問を送信したりしてからかう。しかし、ギリギリのところで引っかからない西片は、今度はやり返そうと「キスは好きかどうか」という意味深なメッセージを高木に送信する。西片はキスとは魚のキスの意味だったと返信するつもりだったが、高木からの返信がなかなか来ない。そしてやっと届いた高木からの返信は、動画でベッドに横たわり顔を赤らめた高木が「好き」とつぶやく刺激的なものだった。(エピソード「メール」。ほか、8エピソード収録)

第10巻

授業中、西片高木に縦読みのメッセージになっている手紙を書き、その返信によって自分の方が一枚上手だと認めさせる方法を思いつく。内容は縦読みで「俺の勝ちでいいのか?」という問いになっており、高木からの返事が絶対「はい」という形になる完璧な手紙を作成した西片だったが、さらに一枚上手の高木にはすぐにこの作戦が見抜かれてしまう。しかし、西片はめげずに手紙を高木に書き続けては、そのたびに失敗を繰り返していた。そんな攻防が数回続いたあと、西片のもとに「手紙をくれてうれしい」という高木からの感謝の言葉がつづられた手紙が届く。どこを解析してもまったく仕掛けのないその手紙に、西片は激しく動揺する。(エピソード「縦読み」。ほか、8エピソード収録)

登場人物・キャラクター

西片 (にしかた)

高木のクラスメイトの男子。いつも高木に、からかわれてばかりいる。一応本人なりに、さまざまな方法で高木に仕返しをしようとしているが、毎回空振りに終わっている。あまり頭が良いとはいえず、テストの点数は毎回平均以下。また多少天然気味で鈍感なうえ、少し事がうまく運ぶと、すぐ調子に乗ってしまう面がある。高木にからかわれることに頭を悩ませているが、傍からは、付き合っていると思われるほど仲が良く見える。 西片自身も、高木に対してほのかな想いを寄せている。脇腹をくすぐられると弱い。1年のときは2組、2年のときは1組に所属している。

高木 (たかぎ)

西片のクラスメイトの女子。明るい色のロングヘアを、額が見えるようにセンター分けにした髪型。西片をからかうのが生きがい。「西片のことが好き」「西片には嘘をつかない」と豪語しているが、どこまでが本心なのかは不明。成績は学年で10位に入るほど良好。逆上がりを難なくこなしたり、道路を挟んだごみ箱に空き缶を投げ入れられたりと、運動神経も良い。 脇腹をくすぐられても大丈夫だが、脇は弱いという。誰でも笑ってしまうほど卑怯な変顔ができる。

ユカリ

高木と同学年の女子で友人。ミナ、サナエとは仲が良く、大体いつも3人で一緒にいる。メガネをかけ、4本のヘアピンで前髪をセンター分けにしている。仲良し3人組のなかでは最も背が高い。思春期の女の子らしく、高木と西片が付き合っているのを気にしたり、恋に憧れを抱いていたりする。ミナやサナエとは恋バナができないため、悶々としている。

ミナ

高木と同学年の女子で友人。ユカリ、サナエとは仲が良く、大体いつも3人で一緒にいる。眉にもかからないほど短い前髪に、長い髪を後ろで1つに結っている。仲良し3人組のなかでは最も背が低く、丸く大きな瞳も相まって印象がかなり子供っぽい。なかなかの天然ぶりで少々バカ。天真爛漫な性格で、ミナにとっては、恋の話よりも食べ物の方が重要。 集中しないとおしっこが出せない。

サナエ

高木と同学年の女子で友人。ユカリ、ミナとは仲が良く、大体いつも3人で一緒にいる。肩にかからない程度の黒髪をセンター分けにしたミディアムボブで、やる気のなさそうな半開きの目をしている。見た目と同様、口数が少なくクールな性格。用を足すミナの邪魔をしたり、ユカリの恋バナをからかったりするなど、斜に構えているようなところもある。 一方で、女子の間で流行った手紙のやり取りをバカにした男の子に、蹴りを喰らわせたりと、乱暴ながら友達想いな一面も見せる。

高尾 (たかお)

西片と同学年の男子で友人。スクエア型のメガネと大きな前歯が特徴。1年の頃は西片と同じクラスだったが、2年になってからは2組に所属し、別のクラスになっている。「プールを休む女子はだいたい生理」という、少し偏った知識を持つ。西片よりも腕相撲が弱い。

木村 (きむら)

西片と同学年の男子で友人。少し太り気味の体型で、食い意地が張っている。席替えで教壇の前の席になったときには、「早弁ができないから」という理由で、席を変わってもらう人を探していた。1年の頃は西片と同じクラスだったが、2年になってからは3組に所属し、別のクラスになっている。「胸が小さい女子は、それを気にしていることが多い」という、役に立つのか立たないのかわからない情報を、西片に教えた。

中井 (なかい)

西片と同学年の男子で友人。短く刈り上げた短髪に、糸のように細い目をしている。朗らかで飄々とした性格で、いつも笑みを浮かべている。真野と付き合っているが、その性格からか、真野にはもう少しかまってほしい、と思われている様子。視力があまり良くない。

田辺 (たなべ)

西片の通う中学校の男性教師。英語を担当している。サイドを深く刈り上げたツーブロックの短髪に、眉骨がせり上がって眉毛のない強面の人物。見た目と同様、怒ると非常に怖く、生徒たちからも恐れられている。しかし、西片の変顔を見たときは思わず噴き出し、威厳を失う一面もあった。

真野 (まの)

高木と同学年の女子で友人。中井の彼女。おさげにした髪型と、少し弱気そうな伏し目がちの小さな目の少女。中井からもう少しかまってほしいと思っているが、なかなかそれを察してもらえず、よく拗ねている。クラスの席替えで西片と隣の席になったときには、「中井君の隣がよかった」、とはっきりと口に出して落ち込むなど、中井に深い愛情を寄せている。

トンネルの兄妹 (とんねるのきょうだい)

西片と高木が、夏休みに肝試しのトンネルに遊びに行ったときに見かけた兄妹。兄は黒いタンクトップに虫取り網を持ち、妹は短い髪を無理やり後ろで2つ結びにしている。兄妹揃って常に半開きのような目つきの悪さで、よく似ている。たまたま肝試しのトンネルの横の新道を歩いている際に西片と高木を見かけ、カップルのデートかと茶化していた。 コミックス3巻のおまけでは、この2人にスポットを当てたミニエピソードが描かれている。

場所

古屋書店 (ふるやしょてん)

西片の住む街にある本屋。西片が恋愛マンガ「100%片想い」を購入する際、誰にもバレないように開店直後に訪れた。西片が言うには、「あまり人のいない本屋さん」らしく、繁盛していない様子。

神社 (じんじゃ)

西片の住む街にある小さな神社。西片と高木が下校中に、雨に降られて雨宿りをしたり、また、互いの背丈を比べるために、立ち寄ったりした場所。

空き地 (あきち)

西片の住む街にある空き地。適当な柵が備えられているだけで、だれでも簡単に立ち入りできる。夏休み期間中、西片と高木が、ここで自転車の2人乗りを練習した。

肝試しのトンネル (きもだめしのとんねる)

西片の住む街の近くにあるトンネル。夏休みに高木と西片が2人で訪れた。現在は、すぐ隣に新道ができたため廃道となっている。「カーブのないトンネルなのに、ぶつかる車があまりに多いため仕方なく新道が作られた。それ以来、往来のなくなった旧トンネルでは、獲物を求めて幽霊が出る」という伝承がある。なお、肝試し兼カップルの逢引の定番スポットになっているようで、西片と高木はトンネルの兄妹から、「またカップルがデートしている」と言われていた。

だがし屋 (だがしや)

西片の住む街にある駄菓子屋。西片と高木が2人で立ち寄っていたところを、焼いもアイスを探して訪れたミナら3人組に目撃される。ちなみに、他のどこでも売り切れていた焼いもアイスの在庫もまだあったが、その日のうちに売り切れた。

その他キーワード

100%片想い (ひゃくぱーせんとかたおもい)

西片が愛読している恋愛マンガ。作者は「カトリーヌ・光」。深夜帯にアニメも放送しており、西片はこれを見るために夜更かししたりもしている。

爆裂!!最強サッカー (ばくれつさいきょうさっかー)

西片が買った少年マンガ。西片が古屋書店で恋愛マンガ「100%片想い」を買って店を出た直後、高木に出会ってしまった。そのとき、「100%片想い」を買ったことを偽装するため、これを買ったと言い張った。男子にはかなり人気の作品で、物語登場時点で11巻が発売されていた。

西部のダンディ (せいぶのだんでぃ)

西片がテレビで観た映画。テンガロンハットをかぶった無精ひげのダンディな主人公が活躍する。西片は映画に着想を得て、「ダンディならばからかわれない」と、その振る舞いを学んだ。しかし、高木もこの映画を観ていたため、映画と似たやり取りで逆にやり込められてしまう。

ジュース

特にこれといった特定の商品があるわけではない。西片が高木との勝負に負けたときなどに、おごらされている。また、特に何もなくてもおごらされる。

焼きいもアイス (やきいもあいす)

秋限定で発売されるアイス。人気なのか、西片の住む街では、どこの店でも売り切れ続出となっている。他の店で品切れになっているなか、ミナは方々を探し回ってようやくだがし屋で買うことができた。しかし、「一口ちょうだい」と言ったサナエに渡したところ、かなりの量を食べられてしまう。後にもう一度買い求めに行ったときには、もう売り切れだった。

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からかい上手の(元)高木さん (からかいじょうずのもとたかぎさん)

山本崇一朗の『からかい上手の高木さん』のスピンオフ作品。時系列では原作の未来が舞台となっており、高木と西片が結婚してちーという子供がいる世界で、三人の温かい家族関係が各話完結方式でほのぼのと描かれる。... 関連ページ:からかい上手の(元)高木さん

書誌情報

からかい上手の高木さん 既刊7巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル〉 連載中

第1巻

(2014年6月12日発行、 978-4091250155)

第2巻

(2014年11月12日発行、 978-4091255273)

第3巻

(2015年12月11日発行、 978-4091266507)

第4巻

(2016年10月12日発行、 978-4091273895)

第5巻

(2017年2月10日発行、 978-4091275417)

第6巻

(2017年8月10日発行、 978-4091277305)

第8巻

(2018年2月9日発行、 978-4091281524)

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