機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

セガサターンで発売されたゲームソフト「機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー」と「機動戦士ガンダム外伝2 蒼を受け継ぐ者」のコミカライズ作品。ストーリーはゲームを踏襲しているが、漫画版オリジナルのキャラクターも登場する。「覇王マガジン」1996年10月号から1997年3月号まで連載された。原作は矢立肇、富野由悠季。協力は千葉智宏(スタジオオルフェ)。

正式名称
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
ふりがな
きどうせんしがんだむがいでん ざ ぶるー ですてぃにー
原作者
矢立 肇
原作者
富野 由悠季
作者
ジャンル
ロボット
関連商品
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概要・あらすじ

地球連邦軍のテストパイロットとして特殊部隊に所属するユウ・カジマは、仲間のフィリップ・ヒューズサマナ・フュリスと共に敵であるジオン軍の基地を襲撃する。順調に敵を撃破していくユウたちであったが、彼らの戦いぶりはとある部隊に遠くから観察されていたのであった。

登場人物・キャラクター

ユウ・カジマ (ゆうかじま)

「モルモット隊」と呼ばれる特殊部隊に所属する地球連邦軍の軍人。階級は少尉、ブルーディスティニーに搭乗するときに中尉に昇進。モビルスーツの操縦技術が高く、性格は冷静沈着。作戦行動中に暴走したブルーディスティニーに遭遇したが見事に撃退する。その戦いぶりをアルフ・カムラに評価され、ブルーディスティニーのテストパイロットとなる。

フィリップ・ヒューズ (ふぃりっぷひゅーず)

「モルモット隊」と呼ばれる特殊部隊に所属する地球連邦軍の軍人。階級は少尉。ノリが良く陽気な性格だが、軍人としては態度が悪く、仲間のユウ・カジマやサマナ・フュリスから注意されることが多い。モビルスーツの操作技術は確かで、距離を問わずに戦えるうえに仲間のサポートも欠かさない。

サマナ・フュリス (さまなふゅりす)

「モルモット隊」と呼ばれる特殊部隊に所属する地球連邦軍の軍人。階級は准尉。性格は生真面目で、フィリップ・ヒューズの言動を注意することもある。モビルスーツの操作技術はユウ・カジマやフィリップよりは劣り、精神面でも軍人として未熟な部分があるが、数々の戦場を経験して成長していく。

モーリン・キタムラ (もーりんきたむら)

「モルモット隊」と呼ばれる特殊部隊に所属する地球連邦軍の軍人。階級は伍長。オペレーターとしてユウ・カジマたちをサポートする。ユウに好意を持っており、ユウの過去を知っているエイミー・バウアー・マイスターに嫉妬する。

アルフ・カムラ (あるふかむら)

ブルーディスティニーのデータ収集や機体調整を行う科学者。地球連邦軍に所属し、階級は大尉。ブルーディスティニーのことを第一に考え、ブルーディスティニーが暴走した時もパイロットの命よりデータ収集を優先している。暴走したブルーディスティニーの損傷と戦闘データを見て、ユウ・カジマがブルーディスティニーのテストパイロットになるように裏工作する。

エイミー・バウアー・マイスター (えいみーばうあーまいすたー)

「オデッサの荒鷲」の異名を持つ地球連邦軍の空軍エースパイロット。階級は大尉。ユウ・カジマとは旧知の仲。搭乗する戦闘機の垂直尾翼には赤と白の線が描かれている。旧姓はエイミー・バウアーで、フランク・マイスターと結婚した際に2人共にバウアー・マイスターの姓を名乗る。しかしフランクはすでに亡くなっており、夫への想いを持ちながら戦闘機に乗り続けている。

ニムバス・シュターゼン (にむばすしゅたーぜん)

イフリート改に搭乗するジオン軍の軍人。階級は少佐。ジオン軍を裏切ったクルスト・モーゼスを探す任務を受ける。その任務中にイフリート改と同じくクルストが関わったモビルスーツであるブルーディスティニーを見つけ、ブルーディスティニーに搭載されているEXAMを執拗に狙い続ける。

アブラハム

ニムバス・シュターゼンが率いる隊の一員。階級は大尉。ドムに搭乗し、レイバン、グロスと組む「ドム隊」の隊長を務める。常にサングラスをかけている。フィリップ・ヒューズから「エースパイロット」と言われるほどモビルスーツの操作技術は高く、さらに即座に命令を下せるほど判断力にも優れている。漫画にのみ登場するオリジナルキャラクター。

レイバン

ニムバス・シュターゼンが率いる隊の一員。ドムに搭乗し、アブラハム、グロスと「ドム隊」を組む。逆立てた髪が特徴。グロスとの連携でフィリップ・ヒューズとサマナ・フュリスを追い込む。漫画にのみ登場するオリジナルキャラクター。

グロス

ニムバス・シュターゼンが率いる隊の一員。左肩や盾にスパイクを付けたドムに搭乗し、アブラハム、レイバンと「ドム隊」を組む。髪を後ろで結んでいる。漫画にのみ登場するオリジナルキャラクター。

マリオン・ウェルチ (まりおんうぇるち)

クルスト・モーゼスの願いを実現するためにEXAMのナビゲーターを務めていた、ニュータイプの少女。EXAMの開発が進むほどに、クルストがニュータイプに対して恐怖と憎悪を持つようになったことに気づき、自分の心をEXAMに封印する。そしてすべてのEXAMの破壊を願うようになる。

クルスト・モーゼス (くるすともーぜす)

ジオン軍でEXAMを開発した科学者。当初は「戦争を終わらせる」という目的があったが、マリオン・ウェルチのニュータイプとしての能力を目の当たりにして恐怖し、さらに憎悪を抱くようになる。そしてニュータイプが自分達旧人類に対して牙を向く前に、ニュータイプの力を利用しようと目論む。EXAMの起動に成功した後にジオン軍を裏切って地球連邦軍に亡命する。

集団・組織

モルモット隊 (もるもっとたい)

ユウ・カジマ、フィリップ・ヒューズ、サマナ・フュリス、モーリン・キタムラなどが所属する特殊部隊。モビルスーツのデータ収集のために実戦に投入されるため、基地の衛兵やほかの部隊から「モルモット隊」と呼ばれている。新型のモビルスーツが優先的に配備されるが、激戦地に投入されることが多くて損耗率は非常に高い。

その他キーワード

ブルーディスティニー

EXAMを搭載した地球連邦軍のモビルスーツ。1機で中隊を壊滅できるほどの圧倒的な戦闘力を誇る。しかしパイロットのことを考えた設計にはなっていないため、搭乗者には相当の負荷がかかる。また暴走することもあり、その時に搭乗していたパイロットは暴走時の負荷に耐えられず死亡している。暴走時の戦闘データを解析したアルフ・カムラによって、ユウ・カジマがパイロットとして選ばれ「モルモット隊」に配備される。 機体の色が青いのは開発者であるクルスト・モーゼスの趣味。

イフリート改 (いふりーとかい)

EXAMを搭載したジオン軍のモビルスーツ。ニムバス・シュターゼンが搭乗する。機体の色は青だが両肩だけ赤い。対峙した相手が見失うほどのスピードで接近し、2本のサーベルで斬るという戦法を得意とする。遠距離武器は腕と脚に備えた多連装のミサイルのみ。

ニュータイプ

感受性が強いなど通常の人類にはない能力を持つ人種。マリオン・ウェルチは戦闘シミュレーションにおいても非常に優秀な成績を修め、それを見たクルスト・モーゼスはニュータイプに畏怖する。

EXAM (えぐざむ)

クルスト・モーゼスがマリオン・ウェルチなどの協力を受け、開発したシステム。ブルーディスティニーやイフリート改に搭載され、圧倒的な戦闘力を引き出す。

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