概要
地球連邦軍艦隊の追撃を逃れ、袖付きと呉越同舟となったネェル・アーガマ。そのなかで、ラプラスの箱の次なる座標を欲するフル・フロンタルは、「サイド共栄圏構想」を語る。彼が語る未来の非情さにバナージ・リンクスとミネバ・ラオ・ザビは戦慄するのだった。
登場人物・キャラクター
バナージ・リンクス (ばなーじりんくす)
スペースコロニー・インダストリアル7のアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う青年。母の死を機にカーディアス・ビストに引き取られ、私生児として育てられる。今際の際に、カーディアスにユニコーンガンダムを託され、ラプラスの箱をめぐる抗争に巻きこまれていく。 16歳。
マーサ・ビスト・カーバイン (まーさびすとかーばいん)
兄・カーディアス・ビストの亡き後、ビスト財団当主代行を務める女性。サイアム・ビストの孫で、財団による地球圏支配を目論む。55歳。
リディ・マーセナス (りでぃまーせなす)
地球連邦軍ロンド・ベル隊に所属するパイロット。政治家一族マーセナス家の嫡男として育てられたが、家系の呪縛から逃れるため軍に身を置いた。階級は少尉。23歳。
袖付き (そでつき)
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、ネオ・ジオン残党組織の俗称。「シャアの再来」と呼ばれる仮面の男フル・フロンタルがその首魁。禁忌の存在であるラプラスの箱をめぐり、地球連邦軍と戦いを繰り広げる。
タクヤ・イレイ (たくやいれい)
インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う青年。バナージ・リンクスの同級生。モビルスーツマニアで、将来はテストパイロットを目指している。16歳。
フル・フロンタル (ふるふろんたる)
『袖付き』と称されるネオ・ジオン残党の首魁。『シャアの再来』の異名を持つ仮面の男。真紅の専用機・シナンジュを駆り、ラプラスの箱を手に入れるべく地球連邦軍と争奪戦を繰り広げる。
フラスト・スコール (ふらすとすこーる)
反政府組織・袖付きの一員で、偽装貨物船・ガランシェールの操舵手。一見すると強面で人を寄せ付けない雰囲気だが、想いやりに溢れ仲間からの信頼は厚い。艦長のスベロア・ジンネマンとは古くからの付き合い。 27歳。
スベロア・ジンネマン (すべろあじんねまん)
反政府組織・袖付きの一員。偽装貨物船ガランシェールの艦長として、戦場を転々とする。52歳。
ミネバ・ラオ・ザビ (みねばらおざび)
反政府組織・『袖付き』の要人で、エメラルド色の瞳と栗色の髪が特徴的な少女。だがその正体は、かつてのジオン公国の祖ザビ家の末裔。貨物船ガランシェールに密航し、ある目的のためにスペースコロニーインダストリアル7に潜入してきた。 16歳。
ミコット・バーチ (みこっとばーち)
インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う女学生。同級生のバナージ・リンクスに好意を抱いている。16歳。
オットー・ミタス (おっとーみたす)
地球連邦軍の独立部隊ロンド・ベル隊の強襲揚陸ネェル・アーガマの艦長。無理難題を要求する軍上層部と練度不足な艦の状況に頭を悩ます。階級は大佐。45歳。
ブライト・ノア (ぶらいとのあ)
地球連邦軍の独立部隊ロンド・ベル隊の司令官。一年戦争時代から「ニュータイプ部隊」の艦長として名を馳せるが、そのキャリアが軍内部で危険と見なされている。ラー・カイラムの艦長として、ラプラスの箱をめぐる争いに関わっていく。 階級は大佐。36歳。
アルベルト・ビスト (あるべるとびすと)
アナハイム・エレクトロニクス社幹部。ビスト財団と『袖付き』との取引を阻止するため、〈インダストリアル7〉へ乗り込む。33歳。
マリーダ・クルス (まりーだくるす)
反政府組織・袖付きに所属し、モビルスーツ・クシャトリヤを駆る女性パイロット。上官であるスベロア・ジンネマンを「マスター」と呼び従う。階級は中尉。18歳。
アンジェロ・ザウパー (あんじぇろざうぱー)
反政府組織・袖付きでフル・フロンタル親衛隊の隊長を務める青年。紫にカラーリングした専用機・ギラズールを操縦する。階級は大尉。19歳。
場所
インダストリアル7 (いんだすとりあるせぶん)
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、ラグランジュポイント1に位置する工業コロニー。ラプラスの箱をめぐる抗争に巻き込まれた少年バナージ・リンクスがここで暮らしていた。
その他キーワード
ラプラスの箱 (らぷらすのはこ)
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、ビスト財団が宇宙世紀の始まりから秘匿し続けてきた“禁忌の箱”。それが何なのか知るものはほとんどいないが、地球連邦政府の体制を覆すものだと噂されている。
ネェル・アーガマ (ねぇるあーがま)
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する宇宙戦艦。宇宙世紀0088年に勃発したハマーン戦争時に建造された宇宙戦艦アーガマを大幅に改修した後継機。艦長はオットー・ミタス大佐。
ユニコーンガンダム
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、純白のボディに頭部の一本角が特徴的なモビルスーツ。宇宙軍再建計画の一環であるUC計画を受けて、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した。 全身の駆動式内骨格をサイコフレームで形成した試作機で、運動性能が極めて高い。
クシャトリア
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する人型機動兵器。クイン・マンサのコンセプトを引き継いだニュータイプ専用モビルスーツ。コックピット周辺に人の意思に反応する特殊なフレーム「サイコフレーム」を搭載している。
ガルダ
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、「ガルダ構想」の一環として、地球圏での有事の際に即時にモビルスーツを派遣すべく建造された巨体輸送機。6機建造されその大半は戦乱で失っているが、ネームシップである本機は、改造を重ねられ現役で活躍している。
ガランシェール
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、民間の輸送船に偽装した袖付きの航宙貨物船。モビルスーツは4機搭載可能だが、デブリ破砕用のロケット弾などを除き武装は施されていない。 船長はスベロア・ジンネマン。
バンシィ
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する、宇宙軍再建を掲げるUC計画の一環として、ユニコーンガンダムの2号機として開発されたモビルスーツ。対サイコミュ装備に特化しており、パイロットとの親和性を高める増加サイコフレーム装備「アームド・アーマー」を搭載している。
シナンジュ
『機動戦士ガンダムUC Episode 6 宇宙と地球と』に登場する人型機動兵器。人の意思に反応する「サイコフレーム」を搭載し、機体の機動性、追従性を計測するための試験用モビルスーツ。ユニコーンガンダムの開発のベースとなり、その後ネオ・ジオン残党に奪取された。