概要・あらすじ
地球連邦とジオン公国との戦争が終結して7年。地球連邦軍は、地球居住者で構成されるエリート部隊「ティターンズ」に牛耳られていた。これに対し、宇宙に暮らす人々は抵抗組織「エゥーゴ」を作り活動している。
一年戦争を生き延びたシャア・アズナブルは、クワトロ・バジーナと名を変えてエゥーゴのメンバーになっていた。彼の部隊がティターンズの拠点グリプスを急襲したことから、再び戦争が始まる。
その最中、民間人の少年カミーユ・ビダンは、ティターンズが開発していた新型モビルスーツ]、ガンダムMk-Ⅱを奪ってエゥーゴに身を寄せる。パイロットの才能を持っていたカミーユは、たちまちエゥーゴのエースに成長するが、同時に過酷な運命に巻き込まれていく。
登場人物・キャラクター
カミーユ・ビダン (かみーゆびだん)
女のような名前にコンプレックスを抱いている少年。敏感すぎる感受性故に周囲との衝突を繰り返す。突出したニュータイプ能力により、エゥーゴのエースパイロットとなる。
レコア・ロンド (れこあろんど)
エゥーゴ所属の軍人だったが、パプテマス・シロッコに興味を持ちティターンズの一員となる。
クワトロ・バジーナ (くわとろばじーな)
旧ジオン公国の軍人シャア・アズナブルの変名。正体を隠してエゥーゴに参加した。やがて人々から指導者として立つよう求められ、ジオン・ズム・ダイクンの息子という出自を明かす。
エマ・シーン (えましーん)
ティターンズ所属の地球連邦軍大尉だったが、ティターンズの本質を知り脱走、エゥーゴに参加する。実直で杓子定規な性格。カミーユ・ビダンたちの姉のような存在。
ファ・ユイリィ (ふぁゆいりぃ)
カミーユ・ビダンのガールフレンド。カミーユ・ビダンを慕う余り、彼を助けるためパイロットになる。
ジェリド・メサ (じぇりどめさ)
地球人選民思想に凝り固まった、ティターンズ所属のエリート士官。カミーユ・ビダンの名を軽い気持ちで侮辱したことから、彼との不幸な因縁が始まる。
フォウ・ムラサメ (ふぉうむらさめ)
地球連邦軍ムラサメ研究所で人造のニュータイプとして育成された強化人間。失った記憶の回復を条件に強化人間用モビルスーツ、サイコガンダム]での戦いを強いられている。敵とは知らずにカミーユ・ビダンと恋に落ちる。
ハマーン・カーン (はまーんかーん)
ジオン公国の残党が拠っていた小惑星アクシズで、ザビ家の遺児、ミネバ・ラオ・ザビの摂政をする女性。ニュータイプであり、戦いの最中カミーユ・ビダンと精神共鳴するが、わかり合う寸前で拒否し接続を経つ。 かつてシャア・アズナブルに想いを寄せていたが、ミネバ・ラオ・ザビの処遇で対立し袂を分かった。
パプテマス・シロッコ (ぱぷてますしろっこ)
木星往還船ジュピトリウスの船長。ニュータイプで、天才的なモビルスーツ操縦能力とカリスマ性を持つ。カミーユ・ビダンとの一騎打ちに破れるが、その時放出した思念がカミーユ・ビダンの精神を蝕むことになった。
その他キーワード
ジ・O (じおー)
『機動戦士Zガンダム』の登場メカ。パプテマス・シロッコが自らの専用モビルスーツとして開発した重モビルスーツ。彼にしか運用できないサイコミュシステムを搭載している。最終決戦でZガンダムと戦う。
キュベレイ
『機動戦士Zガンダム』の登場メカ。ハマーン・カーンが搭乗するモビルスーツ。ニュータイプ用の遠隔操作兵器ファンネルを装備している。
サイコ・ガンダム (さいこがんだむ)
『機動戦士Zガンダム』の登場メカ。頭頂高40メートル、本体重量214.1トンという重武装巨大変形モビルスーツ。大型拡散メガ粒子砲3基と近接防御用のビーム砲10基を装備。サイコミュシステムを搭載しフォウ・ムラサメが操る。
ガンダムMk-Ⅱ (がんだむ まーくつー)
『機動戦士Zガンダム』の登場メカ。一年戦争のガンダムをベースに、ティターンズで開発されたモビルスーツ。黒く塗装されていた。3機試作されたが、カミーユ・ビダンやエゥーゴに奪われ、初代ガンダムを思わせる白いカラーリングに塗り替えられた。