概要
ついに最高機密・ラプラスの箱の在処が明かされた。その場所は、インダストリアル7のメガラニカに存在した。地球連邦軍とビスト財団は結託し、コロニーレーザーですべて焼きつくそうと画策する。
一方、箱を奪取すべく先行したフル・フロンタルをバナージ・リンクスは追う。すべての決着がつき、ラプラスの箱の真実が明かされようとしていた。
登場人物・キャラクター
バナージ・リンクス (ばなーじりんくす)
スペースコロニー・インダストリアル7のアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う青年。母の死を機にカーディアス・ビストに引き取られ、私生児として育てられる。今際の際に、カーディアスにユニコーンガンダムを託され、ラプラスの箱をめぐる抗争に巻きこまれていく。 16歳。
ビスト財団 (びすとざいだん)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、サイアム・ビストが創設した組織。表向きは美術品の保護を目的とした財団だが、実質はサイアムの莫大な資産を洗浄するためのマネーロンダリング機関である。 禁忌とされるラプラスの箱を保有していることから、地球連邦政からその存在を黙認されている。
ブライト・ノア (ぶらいとのあ)
地球連邦軍の独立部隊ロンド・ベル隊の司令官。一年戦争時代から「ニュータイプ部隊」の艦長として名を馳せるが、そのキャリアが軍内部で危険と見なされている。ラー・カイラムの艦長として、ラプラスの箱をめぐる争いに関わっていく。 階級は大佐。36歳。
リディ・マーセナス (りでぃまーせなす)
地球連邦軍ロンド・ベル隊に所属するパイロット。政治家一族マーセナス家の嫡男として育てられたが、家系の呪縛から逃れるため軍に身を置いた。階級は少尉。23歳。
オットー・ミタス (おっとーみたす)
地球連邦軍の独立部隊ロンド・ベル隊の強襲揚陸ネェル・アーガマの艦長。無理難題を要求する軍上層部と練度不足な艦の状況に頭を悩ます。階級は大佐。45歳。
フル・フロンタル (ふるふろんたる)
『袖付き』と称されるネオ・ジオン残党の首魁。『シャアの再来』の異名を持つ仮面の男。真紅の専用機・シナンジュを駆り、ラプラスの箱を手に入れるべく地球連邦軍と争奪戦を繰り広げる。
地球連邦軍
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、全人類の統一政府である地球連邦において、治安維持を目的とした軍事組織。ビスト財団と袖付きによる最高機密のラプラスの箱の取り引きを中止すべく介入する。
スベロア・ジンネマン (すべろあじんねまん)
反政府組織・袖付きの一員。偽装貨物船ガランシェールの艦長として、戦場を転々とする。52歳。
マーサ・ビスト・カーバイン (まーさびすとかーばいん)
兄・カーディアス・ビストの亡き後、ビスト財団当主代行を務める女性。サイアム・ビストの孫で、財団による地球圏支配を目論む。55歳。
タクヤ・イレイ (たくやいれい)
インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う青年。バナージ・リンクスの同級生。モビルスーツマニアで、将来はテストパイロットを目指している。16歳。
フラスト・スコール (ふらすとすこーる)
反政府組織・袖付きの一員で、偽装貨物船・ガランシェールの操舵手。一見すると強面で人を寄せ付けない雰囲気だが、想いやりに溢れ仲間からの信頼は厚い。艦長のスベロア・ジンネマンとは古くからの付き合い。 27歳。
ミコット・バーチ (みこっとばーち)
インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う女学生。同級生のバナージ・リンクスに好意を抱いている。16歳。
アルベルト・ビスト (あるべるとびすと)
アナハイム・エレクトロニクス社幹部。ビスト財団と『袖付き』との取引を阻止するため、〈インダストリアル7〉へ乗り込む。33歳。
メガラニカ
ラグランジュポイント1に位置する工業コロニー・インダストリアル7の建造を担うコロニービルダー。最高機密・ラプラスの箱の在処であった。
マリーダ・クルス (まりーだくるす)
反政府組織・袖付きに所属し、モビルスーツ・クシャトリヤを駆る女性パイロット。上官であるスベロア・ジンネマンを「マスター」と呼び従う。階級は中尉。18歳。
袖付き (そでつき)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、ネオ・ジオン残党組織の俗称。「シャアの再来」と呼ばれる仮面の男フル・フロンタルがその首魁。禁忌の存在であるラプラスの箱をめぐり、地球連邦軍と戦いを繰り広げる。
ミネバ・ラオ・ザビ (みねばらおざび)
反政府組織・『袖付き』の要人で、エメラルド色の瞳と栗色の髪が特徴的な少女。だがその正体は、かつてのジオン公国の祖ザビ家の末裔。貨物船ガランシェールに密航し、ある目的のためにスペースコロニーインダストリアル7に潜入してきた。 16歳。
アンジェロ・ザウパー (あんじぇろざうぱー)
反政府組織・袖付きでフル・フロンタル親衛隊の隊長を務める青年。紫にカラーリングした専用機・ギラズールを操縦する。階級は大尉。19歳。
場所
インダストリアル7 (いんだすとりあるせぶん)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、ラグランジュポイント1に位置する工業コロニー。ラプラスの箱をめぐる抗争に巻き込まれた少年バナージ・リンクスがここで暮らしていた。
その他キーワード
ネェル・アーガマ (ねぇるあーがま)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する宇宙戦艦。宇宙世紀0088年に勃発したハマーン戦争時に建造された宇宙戦艦アーガマを大幅に改修した後継機。艦長はオットー・ミタス大佐。
ネオ・ジオング (ねおじおんぐ)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、シナンジュをコアユニットとする巨大モビルアーマー。有線式ファンネル・ビットやサイコシャード発生器など、サイコフレーム技術を駆使した兵装を多数備える。 フル・フロンタルが最終決戦で乗りこむ。
バンシィ
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、宇宙軍再建を掲げるUC計画の一環として、ユニコーンガンダムの2号機として開発されたモビルスーツ。対サイコミュ装備に特化しており、パイロットとの親和性を高める増加サイコフレーム装備「アームド・アーマー」を搭載している。
シナンジュ
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する人型機動兵器。人の意思に反応する「サイコフレーム」を搭載し、機体の機動性、追従性を計測するための試験用モビルスーツ。ユニコーンガンダムの開発のベースとなり、その後ネオ・ジオン残党に奪取された。
ガランシェール
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、民間の輸送船に偽装した袖付きの航宙貨物船。モビルスーツは4機搭載可能だが、デブリ破砕用のロケット弾などを除き武装は施されていない。 船長はスベロア・ジンネマン。
ユニコーンガンダム
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、純白のボディに頭部の一本角が特徴的なモビルスーツ。宇宙軍再建計画の一環であるUC計画を受けて、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した。 全身の駆動式内骨格をサイコフレームで形成した試作機で、運動性能が極めて高い。
ラプラスの箱 (らぷらすのはこ)
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する、ビスト財団が宇宙世紀の始まりから秘匿し続けてきた“禁忌の箱”。それが何なのか知るものはほとんどいないが、地球連邦政府の体制を覆すものだと噂されている。
クシャトリア
『機動戦士ガンダムUC Episode 7 虹の彼方に』に登場する人型機動兵器。クイン・マンサのコンセプトを引き継いだニュータイプ専用モビルスーツ。コックピット周辺に人の意思に反応する特殊なフレーム「サイコフレーム」を搭載している。